夫・秦尚城(しんしょうじょう)との間に冷たい空気が流れる中、花溶(かよう)は国の和平のため、南荒(なんこう)国の世子・端木白(たんぼくはく)と共に船旅に出ることになります。船上でも、秦尚城は花溶に冷たい態度をとり続け、二人の仲はギクシャクするばかり。しかし、秦尚城のその態度の裏には、ある隠された目的がありました。彼の真意を知らない花溶は、あの手この手で気を引こうと奮闘します。謎多き端木白の存在が、すれ違う夫婦の関係にさらなる波乱を巻き起こす、探り合いと恋心が交錯するエピソードです。
「雲花のロマンス~一夜の花嫁2~」あらすじネタバレ5話
いやはや、第5話も面白かったですね!秦尚城(しんしょうじょう)と花溶(かよう)の冷戦はまだまだ継続中。今回の舞台は、和親のために南荒(なんこう)国へ向かう船の上です。この船旅が、また一波乱も二波乱も巻き起こすんですよ。
夫婦喧嘩の裏にある真実
花溶(かよう)は、夫である秦尚城(しんしょうじょう)の気を引こうと、「夫を操る三十六計」なる秘策を繰り出します。まずは「美人計」と色目を使おうとしますが、そこに現れたのはなんと端木白(たんぼくはく)!「目の具合でも悪いのか?」なんて真顔で心配されちゃって、作戦はあっけなく失敗。
めげない花溶(かよう)は、次に「苦肉計」を敢行!秦尚城の前でわざと転んで気を引こうとしますが、彼ったら端木白(たんぼくはく)の手前、わざと「叔母上」なんて呼んで突き放す始末。もう、見てるこっちがやきもきしちゃいますよね。
でも、実はこれ、全部秦尚城の作戦だったんです。
花溶が銭大有(せん・たいゆう)を問い詰めて聞き出したところによると、秦尚城は謎多き世子・端木白の素性と、彼が船に積まれた宝の何を狙っているのかを探っていたのです。花溶をわざと船尾の部屋にやり、自分たちと距離を置かせたのも、調査のためだったんですね。
この事実を知った花溶は、「これは結婚後の家庭の名誉をかけた戦いだ!」と奮起。自分一人の力でも真相を突き止めてみせると、探偵モードにスイッチが入ります。
お茶会での攻防戦とまさかの大失敗
そんな中、花溶は秦尚城と端木白がお茶を飲んでいるところを目撃します。盗み聞きしている花溶に気づいた秦尚城は、わざと彼女の悪口を言い始めるんです。「見た目は可愛いが、実は気性が荒くて口より先に手が出る」なんて、ひどい言いよう!
もちろん、花溶はカチンときますが、そこは女優。平静を装ってお茶を淹れ直します。しかし、端木白がそのお茶を一口飲むと、「苦い!」と顔をしかめます。まさかと思って花溶が味見してみると…なんと、それは茴茴(フェイフェイ)が飲んでいた安胎薬(流産防止の漢方薬)だったのです!シリアスな探り合いの場面が、一瞬で爆笑コメディに変わるこの展開、最高でした。
夜になり、秦尚城が宝のリストを調べていると、そこへ花溶もやってきます。彼女もまた、端木白を罠にかけるためにリストが必要だと主張。目的は違えど、狙うは同じ「端木白の正体を暴くこと」。冷戦中のはずの二人が、知らず知らずのうちに同じ方向を向いて協力し始める、そんな予感が漂うラストでした。
『雲花のロマンス~一夜の花嫁2~』第5話の感想
今回のエピソードは、痴話喧嘩に見せかけた夫婦の共同戦線が描かれていて、非常に見応えがありました。お互いに素直になれず、すれ違ってばかりいるようで、その実、水面下では共通の敵である端木白を探るという同じ目的に向かっている。この二人の不器用ながらも深い信頼関係が、コミカルなやり取りの中にしっかりと描かれていたのが印象的です。特に、花溶が空回りしながらも一生懸命に秦尚城の気を引こうとする姿は愛らしく、秦尚城がわざと冷たく突き放しながらも、その裏で彼女の安全を確保しつつ目的を遂行しようとする姿には、彼の深い愛情を感じずにはいられませんでした。安胎薬のシーンのような笑える場面と、宝を巡るシリアスな探り合いのバランスが絶妙で、物語にぐっと引き込まれました。
つづく