分家を果たした連蔓児(リエン・マンアル)は、家族と共に考案した「蒜香ピーナッツ」の販売を開始。その味は町で評判を呼び、商売は順調な滑り出しを見せます。沈諾(シェン・ヌオ)の助けも得て、一家の生活にようやく光が差し始めたかのように思えました。しかし、その成功は本家の祖母や、嫉妬に燃える従姉妹の連花児(リエン・ホアル)の格好の標的となります。やがて、連花児(リエン・ホアル)の陰湿な策略により、蔓児は役人から法外な税金を要求されるという絶体絶命の危機に。果たして蔓児はこの最大のピンチを乗り越えることができるのでしょうか。
「田園ロマンス~恋の収穫祭~」あらすじネタバレ10話
いやあ、今回もすごかったですね!『田園ロマンス』第10話、さっそく振り返っていきましょう!
分家の結果に納得がいかない周氏(ジョウシ)の暴走から幕を開けた今回。なんと夜中に、蔓児(マンアル)たちの家に通じる壁をノミでぶち抜いて、ニワトリを盗もうとするんですから!物音に気づいた蔓児が出てきたことで未遂に終わりますが、その執念、恐るべし…。
でも、この事件が思わぬロマンスを生むんですよね。壊れた壁を見て途方に暮れる蔓児に、沈諾(シェン・ヌオ)が「ここに薔薇を植えよう」と提案。二人で夜中に土をいじりながら、笑いあったり、ふざけあったり…。壁ドンならぬ、壁ガリガリ事件から生まれた恋の予感に、こっちまでドキドキしちゃいました。
さて、分家した蔓児一家は、ついに堂々と商売を開始!特製の「蒜香ピーナッツ」が町で大ヒットし、酒楼から注文が殺到します。レシピを売ってくれという申し出も、沈諾(シェン・ヌオ)が「細く長く儲けましょう」と見事にさばき、商才を発揮!ようやく一家に明るい兆しが見えてきました。
しかし、このドラマがそんなに甘いはずがない!
本家では、相変わらず周氏が長男の嫁・古氏(グーシ)をいびり倒し、家庭内はギスギス。さらに、蔓児たちの成功を次男の嫁・何氏(ハーシ)が周氏にチクったことで、新たな火種が生まれます。案の定、周氏は「蒜香ピーナッツのレシピをよこせ!」と乗り込んできますが、蔓児も負けてはいません。得意の泣き落とし作戦で応戦し、祖父の連方(リエン・ファン)が間に入ったことで、なんとか追い返すことに成功します。
しかし、本当の悪夢はここからでした。
蔓児のいとこ、あの連花児(リエン・ホアル)が、とんでもない罠を仕掛けてきたんです!町で令嬢たちとお茶をしていた連花児(リエン・ホアル)は、蔓児のピーナッツが人気なのが気に食わない。「いとこがはしたなく人前に出て商売をしている」と、なんと県令の娘に泣きついたのです。
その結果、役人が蔓児のもとへやって来て、「無許可営業だ!税金100両を3日以内に払え!」と無茶苦茶な要求を突きつけます。これは明らかに連花児の差し金…。
手元にお金はなく、頼みの綱も留守。絶体絶命のピンチに陥った蔓児。沈諾や王幼恆(ワン・ヨウヘン)が助けようと奔走しますが、本家の周氏は「分家したんだから関係ない」とピーナッツを貸すことすら拒否。家族の冷たさが、あまりにも残酷です…。
沈諾の機転でなんとか10日の猶予は得たものの、100両という大金をどうやって用意するのか。蔓児の商売と家族の運命は、風前の灯火です!
『田園ロマンス~恋の収穫祭~』第10話の感想
今回のエピソードは、蔓児の持つ商才と行動力が輝きを増す一方で、成功すればするほど、最も近いはずの身内から嫉妬され、足を引っ張られるという現実の厳しさが色濃く描かれていました。周氏のあからさまな嫌がらせもさることながら、従姉妹である連花児の陰湿な策略には、人間の心の闇を見せつけられたような気分になります。彼女の行動は、蔓児のささやかな幸せを根底から覆そうとするものであり、物語に深い緊張感を与えています。そんな逆境の中、沈諾の冷静な判断力や、仲間たちの支えが唯一の光として描かれているのが救いです。蔓児がこの理不尽な困難にどう立ち向かっていくのか、彼女の不屈の精神が試される重要な回だったと感じます。
つづく