いやあ、今回の『田園ロマンス』も目が離せない展開でしたね!前回、蔓児(マンアル)の店を襲った食中毒事件。その黒幕が、まさかあの人だったなんて…。さっそく第20話の詳しいあらすじとネタバレを見ていきましょう!
悪事がバレた連花児(リエン・ホアル)、夫・宋海龍(ソン・ハイロン)の決断は?
ついに、蔓児の店に毒を盛ったのが自分の妻、連花児(リエン・ホアル)の仕業だと知ってしまった宋海龍(ソン・ハイロン)。衝撃の事実に愕然とします。「あなたの出世のためだったの!」と涙ながらに訴える連花児(リエン・ホアル)ですが、さすがの宋海龍も「間違ったことをしたら代償を払うべきだ」と突き放し、彼女に深い失望を覚えるのでした。
しかし、夫の愛はまだ残っていた…!宋海龍はなんと、蔓児のもとを訪れ、土下座して謝罪するんです。「妻を役所に突き出すのだけは勘弁してほしい」と。彼は、毒で苦しんだ村人への賠償をすべて肩代わりし、蔓児の店を必ず再開させると約束します。妻を愛するがゆえの苦渋の決断、見ていて胸が痛みましたね…。
この問題を解決するため、宋海龍は兄の宋海鯤(ソン・ハイコン)に助けを求めます。兄は最初「そんな悪女は離縁しろ!」と一喝しますが、ここで宋海龍が切り札を出します。なんと、兄が裏で手を染めている「塩の密輸」をネタに脅し、協力を取り付けちゃうんです!いやはや、宋家もなかなかに複雑ですね。
夫が自分を見捨てず、すべてを解決してくれたことに、連花児は深く感動。彼の愛を再確認し、これからは宋家で大人しく暮らすことを心に誓うのでした。一件落着…と思いきや、物語はそう甘くありません!
沈諾(シェン・ヌオ)の快進撃と、新たな策略の始まり
一方、我らが沈諾(シェン・ヌオ)は、この事件を見事に解決に導いた手腕を大商人・武仲廉(ウー・ジョンリエン)に認められ、ついに彼の商会「錦陽行」への出入りを許可されます!商会の会合では、なぞなぞ遊びで武仲廉(ウー・ジョンリエン)の歓心を買い、着々と信頼を勝ち取っていく沈諾(シェン・ヌオ)。彼の頭のキレっぷりには、いつも惚れ惚れしちゃいますね。
次に沈諾が狙いを定めたのは、武仲廉が次の運送を任せようとしている曹(ツァオ)社長。鳥好きの彼のために、特別に調教した雀をプレゼントするという見事な手腕で、まんまとお茶と商談の約束を取り付けます。沈諾の計画は、順風満帆に進んでいるように見えますが…。
忍び寄る魔の手!秀児おばさんに危険な縁談
物語のラストで、とんでもない火種が投下されます。武仲廉の腹心である劉富貴(リウ・フーグイ)という男が、街で偶然、蔓児の叔母である連秀児(リエン・シウアル)を見かけるんです。道士に「お妃様になりたい」なんて無邪気な願いを占ってもらっている秀児に、この劉富貴(リウ・フーグイ)が目をつけたからさあ大変!
劉富貴は、秀児の兄であり、役所で主簿の地位にある連守仁(リエン・ショウレン)を脅迫。「妹を俺の妾によこせ。さもなくばお前の地位はないと思え」と。自分の保身しか頭にない守仁は、このゲスな男の正体を家族に隠したまま、さも良い縁談であるかのように話を持ち帰ります。
この話を聞いた蔓児は、相手の劉富貴に息子がいないという情報を掴み、すぐに不審を抱きます。蔓児の鋭い洞察力が、またしても家族を救うことになるのでしょうか!?新たな嵐の予感に、ハラハラが止まりません!
『田園ロマンス~恋の収穫祭~』第20話の感想
今回のエピソードは、一つの問題が解決すると同時に、すぐさま次の問題が静かに芽生えるという、物語の構成の見事さに感心させられました。連花児の起こした事件は、彼女を罰するのではなく、夫である宋海龍の愛と苦悩によって収束するという、人間味あふれる結末を迎えます。悪役でさえも、その行動の裏には歪んだ愛があるという多面的な描き方が、このドラマの深みなのでしょう。一方で、沈諾が知略を巡らせて大物の懐に入り込んでいく様子は痛快そのもの。しかし、その裏で蔓児の家族に新たな危機が迫っているという対比が鮮やかでした。特に、自分の保身のために妹を売ろうとする連守仁の小物感と、それにいち早く気づく蔓児の聡明さ。キャラクターそれぞれの思惑が複雑に絡み合い、物語に更なる厚みを与えています。
つづく