村の祭り「踏歌会」で叔母の嫉妬を買った蔓児(マンアル)。さらに、彼女が内緒で稼いだお金が祖母に見つかり、全て取り上げられてしまう。理不尽な家族の仕打ちに、蔓児は「分家」という大きな決意を固め始める。一方、蔓児と心を通わせる沈諾(シェン・ヌオ)は、裏で謎の組織を追っていたが、彼の行動が村の役人に疑われる事態に。家族との対立、淡い恋、そして迫りくるサスペンスが交錯する、波乱に満ちた物語が展開される。

「田園ロマンス~恋の収穫祭~」あらすじネタバレ5話

やっほー!『田園ロマンス』の世界にどっぷり浸かっている、あなたのドラマ仲間です!いやあ、今回も連家の日常は波乱万丈でしたね。特に我らがヒロイン、蔓児(マンアル)の賢さと度胸には、思わず「よくやった!」と拳を握りしめちゃいました。それでは早速、ドロドロあり、キュンあり、サスペンスありの第5話の世界へご案内します!

嫉妬の炎が燃え上がる!踏歌会の悲劇

物語は、村の男女が集う「踏歌会(とうかかい)」からスタート。叔母の秀儿(シウアル)は、自分こそが主役とばかりにおめかししていますが、村の男・王二(ワン・アー)からのダンスの誘いを「あなたなんか眼中にないわ」と一蹴。プライドだけはエベレスト級の彼女ですが、周りの女の子たちから「口ばっかりで、素直な蔓児ちゃんのほうがよっぽど可愛げがあるわよ」なんて陰口を叩かれ、プライドはズタズタに。この怒りの矛先が、もちろん蔓児に向かうわけです。とんだとばっちりですよね!

その夜、おばあ様の周氏(ジョウシ)が女性陣を集めてお月様にお祈りを捧げている頃、蔓児は沈諾(シェン・ヌオ)と二人、田んぼのあぜ道を歩いていました。危うく転びそうになった蔓児を、沈諾(シェン・ヌオ)がサッと支える…はい、来ました!見つめ合う二人、甘い雰囲気!これを遠くから切なげに見つめる王幼恆(ワン・ヨウヘン)(ワン・ヨウヘン)の姿も…。三角関係の予感ですねぇ。

へそくり没収!蔓児、分家を決意する

家に帰った秀儿は、踏歌会での屈辱を蔓児のせいにして大騒ぎ。そこへ、悪知恵だけは働く従姉妹の花儿(ホア)が「蔓児がお金を稼いで隠し持っている」とチクります。案の定、秀儿はすぐさま周氏に告げ口。金の亡者である周氏は、三男一家の部屋に乗り込み、蔓児が汗水たらして稼いだ大切なお金を力ずくで奪い取ってしまいました!

「そのお金を返すまで分家させて!」と叫ぶ蔓児ですが、非力な少女の訴えは届きません。両親も祖母には逆らえず、ただただ悔しい思いをするばかり。蔓児は、この件の黒幕が花儿であることを見抜き、棒を片手に「二度と後ろから刺すような真似はしないで。今回は貸しにしとくから」とビシッと警告!強いぞ、蔓児!

沈諾(シェン・ヌオ)に相談しても「今回は勉強代だと思って諦めるんだ。もっと大金を稼いでから取られるよりマシだろう」と諭され、蔓児は確信します。この家では、大切な家族も、自分のお金も守れない。――そうだ、分家しよう。彼女の中で、大きな決意が固まった瞬間でした。

稲刈りと、こっそり肉麦餅事件

季節は秋、稲刈りの季節です。沈諾も手伝いに来ますが、その手つきは見るからに素人。蔓児が手取り足取り教える姿は、なんとも微笑ましいですね。一方で、連家のダメ男たち、長男の守仁(ショウレン)は早々に仮病でサボり、次男の守义(ショウイー)も真似しようとして母親に一喝される始末。本当にどうしようもない(笑)。

そんな中、蔓児は家でとんでもない光景を目撃します。なんと、周氏と秀儿たちが、働いている家族に隠れてこっそり「肉麦餅(肉入りのおやき)」を焼いて食べていたのです!周氏は「足を捻った守仁のために特別に焼いたんだから、畑で言いふらすんじゃないよ!」と口止め。花儿も一枚の肉麦餅を蔓児に渡し、買収しようとしますが…。

我らが蔓児は、そんなことで黙るタマじゃありません!その肉麦餅を一切れも食べずに畑へ持って帰り、祖父の連方(リエン・ファン)の前で「おじい様、どうぞ。みんなが隠れて食べていたけど、私はもったいなくて食べられませんでした…」と涙ながらに告発!これには温厚な祖父も大激怒!「今夜は全員に肉麦餅を食わせる!」と宣言し、家に戻って周氏たちを叱りつけます。

食卓は最悪の雰囲気。周氏と秀儿は逆ギレして蔓児を罵倒しますが、それがさらに祖父の怒りを買い、家族の亀裂は決定的なものになりました。

沈諾に迫る影…

物語は連家のドタバタだけでは終わりません。沈諾は、追っている「宋家」が塩を密輸している証拠を掴みますが、突如現れた山賊に荷を横取りされてしまいます。ただの山賊ではない、統率の取れた動きに、沈諾は事件の裏に大きな組織の存在を確信するのでした。

そしてラスト、山賊の捜査で村に役人がやってきます。帰宅途中の沈諾は身分を怪しまれ、絶体絶命のピンチ!里正(リジョン)が彼を連家の親戚だと証言しますが、役人は納得せず、彼の素性を知るであろう王幼恆(ワン・ヨウヘン)が呼び出されたところで、第5話は幕を閉じます。一体どうなるの!?

『田園ロマンス~恋の収穫祭~』第5話の感想

今回のエピソードは、蔓児の聡明さと精神的な強さが際立つ回でした。これまで理不尽な仕打ちに耐える場面が多かった彼女が、自らの知恵で反撃に出る「肉麦餅事件」は、見ていて非常に痛快でした。家族という閉鎖的な社会の中で、自分の尊厳とささやかな財産を守るために声を上げる姿には、心からの声援を送りたくなります。一方で、沈諾の正体に関する謎や山賊の暗躍といったサスペンス要素が本格的に絡み始め、物語に新たな緊張感を与えています。家族内の確執というミクロな視点と、社会的な陰謀というマクロな視点が交錯し、物語の奥行きが一層深まったように感じます。蔓児の成長と、彼女を取り巻く世界の広がりが同時に描かれ、見応えのある展開でした。

つづく