第8話、ついに物語が大きく動きましたね!蔓児(マンアル)たちの我慢も限界に近づく中、あの頼りなかったお父さん、守信(ショウシン)が見せてくれました。今回は、蔓児と沈諾(シェン・ヌオ)の鮮やかな作戦と、家族の絆が試される感動の展開を、ネタバレありでたっぷりお届けします!
知恵と芝居で分家への道を開け!
蔓児と沈諾(シェン・ヌオ)が苦労して稼いだお金。しかし、家には強欲な祖母・周氏(ジョウシ)が目を光らせています。案の定、帰宅するなり「金儲けしたんだろ、隠してるんじゃないか!」と身体検査がスタート。でも、我らが蔓児と沈諾(シェン・ヌオ)は一枚上手!帰る前に、協力者である医者の王幼恆(ワン・ヨウヘン)が母のために持ってきてくれた薬材の中に、こっそり銀子を隠していたのです。見事に周氏の追及をかわし、第一ラウンドは勝利!
ここから沈諾の本格的な作戦が始まります。彼は王幼恆(ワン・ヨウヘン)に頼み、毎日たくさんの薬を持って連家を訪れてもらうことに。そして蔓児は、母の体を気遣い、なんと家の鶏をこっそり捕まえて栄養満点のスープを作ります。もちろん、これに気づいた周氏が黙っているはずもなく、庭で怒鳴り散らす大騒ぎに!
父の守信は、娘が祖母の鶏を盗んだと知って真っ青になりますが、それが病気の妻のためだと知ると、腹をくくります。「俺がやったんだ!」と自ら名乗り出て、母の怒りの矛先を自分に向けさせようとするのです。父が打たれそうになったその瞬間、蔓児が「お母さんが倒れた!」と叫び、その場をなんとか収めるのでした。父の優しさが切ない…。
蔓児たちの作戦は続きます。周氏が聞き耳を立てているのを察知し、王幼恆(ワン・ヨウヘン)と沈諾も加わって一芝居。「お母さんの病気は悪化していて、一生薬が必要になる」「家や土地を売ってでも治す!」と大声でアピール。この言葉が、周氏の心に火をつけました。
家族会議、そして父の決断
その晩、周氏が仮病を使って家族会議を招集。案の定、話題は三房(守信一家)にかかる莫大な薬代のこと。なんと、王幼恆への未払い金が80両もあると分かり、周氏は「そんな金払えるか!」と激怒。「いっそのこと、三房は分家して自分たちで借金を返せ!」と叫びます。
この「分家」という言葉に、祖父の連方(リエン・ファン)は激怒しますが、次男の守義(ショウイー)夫婦は、病気の義姉が足手まといになると考え、分家に賛成の様子。家族の溝はどんどん深まっていきます。
大雨の日、畑で必死に作物を守る守信と連方の元へ、沈諾が手伝いに駆けつけます。沈諾はそこで、一つの物語を語り、連方に「早く決断しないと、もっと大きな災いを招きますよ」と暗に促すのでした。
追い詰められた周氏は、ついに守信に「嫁(張氏(ジャンシ))と離縁しろ」と非情な言葉を告げます。父の連方も同意していると聞き、絶望する守信。その姿を陰から見ていた蔓児も、父は母を見捨てるのだと失望してしまいます。
しかし、その夜の家族会議で、守信は皆の予想を裏切る言葉を口にしました。
「母さんの苦労は分かっています。妻は病気で、この家の足手まといになるでしょう。だから…私たち三房を、この家から分家させてください」
離縁ではなく、分家。そして守信は続けます。「どんなに貧しくなろうと、私は妻を見捨てません。生涯、私が彼女を守ります」。
息子の固い決意と深い愛情を目の当たりにした父・連方は、ついに分家を許可。80両の借金は、長男の守仁(ショウレン)が出世した暁には家が肩代わりすると約束するのでした。ついに、蔓児たちの新しい生活への道が開かれた瞬間でした。
『田園ロマンス~恋の収穫祭~』第8話の感想
今回のエピソードは、これまで虐げられてきた蔓児たち一家にとって、大きな転換点となりました。特に印象的だったのは、父・守信の決断です。普段は気弱で、権力のある両親に逆らえない彼が、愛する妻を守るために「分家」という最大のカードを切った姿には胸を打たれました。それは、離縁を迫る母親への、そして自分自身の弱さへの決別宣言でもあったように感じます。蔓児の知恵と沈諾の策略が見事に噛み合った結果ではありますが、最後の決め手は間違いなく守信の愛情でした。周氏や守義夫婦のあからさまな自己中心的な態度が、かえって守信一家の絆の強さを浮き彫りにしていたのも見事な構成です。ようやく手にした自由ですが、彼らの前には困難な道が待っているはず。彼らがこれからどうやって自立していくのか、その道のりを見守りたい気持ちでいっぱいです。
つづく