ついに謎の島に上陸した褚思鏡(ちょ・しきょう)は、異国の女性アンジェリカの一行と行動を共にする。深い霧と不気味な静寂に包まれた島で、彼らはついに凶暴な怪物と対峙し、捕獲に成功する。しかし、怪物を「家族」と呼ぶ謎の少女・沈淙(しん・そう)の存在や、突如現れた黒装束の集団によって、事態は三つ巴の混戦模様に。それぞれの思惑が交錯する中、褚思鏡(ちょ・しきょう)は島の深淵に隠された真実に迫っていく。

「天啓異聞録」あらすじネタバレ4話

前回、ついに問題の島へ送られることになった褚思鏡(ちょ・しきょう)。今回はその島で、とんでもない展開が待っていたよ!

褚思鏡(ちょ・しきょう)が島に行ったと聞いた徐宗器(じょ・そうき)と雷隧(らい・ずい)の反応は対照的。雷隧は怒りを隠せない様子でその場を去るんだけど、徐宗器は「褚思鏡(ちょ・しきょう)に騙されるな」なんて劉公公(りゅうこうこう)に吹き込んでる。相変わらず腹の底が読めない男だね。でも、百戦錬磨の劉公公(りゅうこうこう)は、誰がどんな魂胆かなんてお見通しってわけだ。このあたりの宮廷内の腹の探り合いも、このドラマの面白いところだよね。

さて、舞台は島へ向かうフランク船の上。褚思鏡は、謎の美女アンジェリカから彼女の目的を聞き出すんだ。なんと彼女の兄は、以前この海域で船旅の末、精神に異常をきたしてしまったらしい。「鬼を見た」と繰り返すばかりの兄を大きな檻に入れ、その謎を解くために再びこの地を訪れたというわけ。彼女もただの冒険家じゃなかったんだね。褚思鏡は、自分が切り落としたあの怪物の足指をアンジェリカに見せる。これで二人の間には、奇妙な協力関係が芽生え始める。

ついに一行は問題の島へ上陸!案内役を買って出た賀六宏(が・ろくこう)に導かれるけど、島は深い霧に包まれ、不気味な鳥の鳴き声が響き渡る。犬は怯えて吠え続け、まさにホラー映画の始まりって感じ。

その頃、都の牢獄でも異変が。囚人が首に無数の引っかき傷のようなものをつけ、無残な姿で突然死するという事件が発生。徐宗器は必死に情報を封鎖しようとするけど、島の怪異と何か関係があるのか…?

島では、ついにあの凶暴な怪物が姿を現す!でも、なぜか近くにいる少女・沈淙(しん・そう)を気にしてるのか、動きがどこか鈍い。その隙を突いて、アンジェリカの一団が怪物を網で捕獲することに成功!

「その子を傷つけないで!」と必死に叫ぶ沈淙(しん・そう)。アンジェリカは船員を大勢殺された恨みから、怪物も沈淙(しん・そう)も連れ去ろうとする。でも、弟の行方を知るために沈淙から話を聞きたい褚思鏡がそれを阻止。彼の必死の説得で、アンジェリカは沈淙の身柄を諦めるんだ。

褚思鏡に連れられながらも、「助けに戻らないと」と繰り返す沈淙。問い詰められた彼女は、ついに「家族を助けたいの」と呟く。え、あの怪物が家族ってこと!?

その時、アンジェリカの船に黒装束の集団が侵入!彼らは命がけで怪物を縛る縄を切り、檻を破壊。見事、怪物を救出し、小舟で海へと逃げていくんだ。

「逃がすもんですか!」とばかりに、アンジェリカは非情な命令を下す。「開炮!(撃て!)」と。フランク船から放たれた十数発の砲弾が小舟を直撃し、海は一瞬にして火の海に…。怪物と黒装束の集団の安否は…?もう、どこまで謎を深めれば気が済むんだ!

『天啓(てんけい)異聞録』第4話の感想

今回は物語の舞台が島へと移り、宮廷の陰謀、島の怪異、そして異国船の目的という三つの要素が本格的に絡み合い始め、物語の奥行きが一気に増したように感じます。沈淙が怪物を「家族」と呼んだことで、単なるモンスターパニックではない、より複雑で悲しい背景が示唆されました。一方で、目的のためなら砲撃も厭わないアンジェリカの冷徹さと、人間味を失わない褚思鏡の対比も鮮やかです。怪物救出に現れた黒装束の集団は一体何者なのか、彼らの目的は何なのか。そして、本土で起きた怪死事件との関連は。散りばめられた謎が有機的に繋がり始め、物語の核心に迫っていく緊張感が伝わってきました。

つづく