これまで虐げられてきた羅慎遠(ルオ・シェンユエン) の立場に、ついに大きな変化が訪れます。彼の隠れた才能が思わぬ形で認められ、羅家での地位が向上することに。一方、自立を目指す羅宜寧(ルオ・イーニン)は、自分の店を持とうと奔走します。しかし、物件の契約で強力なライバルが出現し、計画は早くも暗礁に。窮地に陥った彼女の前に現れたのは、意外な人物でした。それぞれの運命が大きく動き出す、重要なエピソードです。
「安寧録~海棠に降る光~」あらすじネタバレ17話
いやあ、今回の17話は、これまで虐げられてきた羅慎遠(ルオ・シェンユエン) にとって、まさに運命が大きく動く回となりましたね!彼のファンとしては、思わず「やった!」と声を上げてしまいました。それでは早速、胸が熱くなった第17話の展開を振り返っていきましょう!
ついに嫡子へ!羅慎遠(ルオ・シェンユエン) 、逆転劇のはじまり
物語は、羅宜寧(ルオ・イーニン)のある提案から動き出します。彼女は継母である林海如(リン・ハイジョ)に、羅慎遠(ルオ・シェンユエン) を彼女の養子、つまり嫡子として迎えることを提案するのです。林海如(リン・ハイジョ)も、以前足をくじいた際に、ぶっきらぼうに見える羅慎遠がさっと自分を背負ってくれたことを思い出します。彼の根は優しいと知っている彼女は、この提案を受け入れ、夫である羅成章(ルオ・チョンジャン)に話を持ち掛けました。
しかし、案の定、父・羅成章(ルオ・チョンジャン)は猛反対!「あの小僧が嫡子だと?とんでもない幸運じゃないか!」と嫉妬と侮蔑を隠そうともしません。彼にとって、昔から目にかけてこなかった羅慎遠の出世は、面白くないことこの上ないのです。
ところが、ここでまさかの神風が!羅成章が羅慎遠を呼びつけて嫌味の一つでも言ってやろうとしたその時、彼の師である先生方が屋敷を訪ねてきたのです。しかも、その目的はなんと羅慎遠への感謝を伝えるためでした。
聞けば、羅慎遠が孫先生や王相といった高名な方々の文章を手伝ったところ、それが皇帝の目に留まり、大絶賛されたとのこと。先生方は「素晴らしいご子息ですね」と羅成章を褒め、今年の科挙に羅慎遠を参加させるよう強く推薦します。
尊敬する師たちからの推薦とあっては、さすがの羅成章も断れません。彼はプライドをズタズタにされながらも、しぶしぶこれを承諾。もちろん、羅慎遠本人には「裏で手を回しおって、腹黒い奴め!」と嫌味を言うのを忘れませんが…。
対する羅慎遠は、少しも動じず「もしお許しいただけないのなら、科挙を受けるつもりはありません」と堂々と答えるのでした。この冷静さ、たまりませんね!
羅家の食卓へ、そして宜寧の新たな挑戦
最終的に、羅家の将来を案じる祖母・羅老太太の一声もあり、羅慎遠はついに羅家の籍に入ることが認められます。
初めて羅宜寧(ルオ・イーニン)や林海如(リン・ハイジョ)たちと家族として食卓を囲み、正式に族譜にその名が記されるシーンは、本当に感動的でした。これまで日陰の存在だった彼が、ようやく光の当たる場所へと歩み始めたのです。
一方、私たちのヒロイン羅宜寧(ルオ・イーニン)は、自立のために街で自分の店を持とうと物件探しに奔走していました。そんな彼女の計画に気づいた林茂(リン・マオ) は、香や化粧品作りの知識を活かして協力したいと申し出ます。心強い味方ができましたね!
そして運命の物件と出会い、いよいよ契約!…というその時、「龍泉商行」と名乗る男が現れ、「倍の値段で買う」と横やりを入れてきます。資金力で劣る宜寧が絶体絶命のピンチに陥った、その時でした。
店の入り口に、なんと羅慎遠が立っていたのです。気まずそうな彼と、龍泉商行の男が一瞬、目を交わすのを見逃さなかった宜寧。彼女が助けを求めると、羅慎遠はわざとらしく男に「こんな高い値段で店を買って何に使うのか」などと尋ねます。
そう、何を隠そう、この男は羅慎遠の手下だったのです!彼もこの店を買おうとしていたところ、偶然にも宜寧と鉢合わせてしまったというわけ。もちろん、最後は羅慎遠が彼女に店を譲るのでした。不器用ながらも、宜寧を助けてしまう彼の優しさが光る名シーンでしたね。
夜、小姓が「女が商売なんて」と口を滑らせますが、羅慎遠は「彼女は普通の女子ではない」と静かに語り、開店後の苦労を案じるのでした。彼の深い愛情が感じられる、素敵な締めくくりでした。
『安寧録~海棠に降る光~』第17話の感想
今回のエピソードは、羅慎遠の境遇が大きく好転したことに、まず胸をなでおろしました。彼の才能がついに公に認められ、家族の一員として迎えられた場面は、見ているこちらも感慨深いものがありました。それと対照的に描かれる父・羅成章の度量の狭さが、物語に一層の深みを与えています。また、自分の力で道を切り開こうとする羅宜寧の行動力と、それを陰ながら支えようとする羅慎遠の姿に、二人の絆の深まりを強く感じました。特に、店舗の件で見せた彼の不器用な優しさには、思わず頬が緩んでしまいます。物語が新たな段階に進んだことを実感させる、非常に見応えのある回でした。
つづく