ついに科挙の合格発表の日が訪れる。羅慎遠(ルオ・シェンユエン) は見事首席で合格し、羅家は祝賀ムードに包まれるが、父・羅成章(ルオ・チョンジャン)だけは複雑な表情を見せる。喜びも束の間、慎遠は祖母から一族の運命を左右する重要な証拠を託される。一方、陸嘉学(ルー・ジアシュエ)は、羅宜寧(ルオ・イーニン)が語った過去の事件の真相にたどり着き、衝撃を受ける。そんな中、慎遠の師兄・道衍(ダオイェン)は病の身で危険な行動に出ようとしており、それぞれの思惑が交錯し、新たな陰謀の幕が開けようとしていた。
「安寧録~海棠に降る光~」あらすじネタバレ20話
いやはや、今回の『安寧録』第20話は、息もつかせぬ展開の連続でしたね!努力が実を結ぶ歓喜の瞬間があれば、その裏で渦巻く嫉妬や新たな陰謀の影もちらつき、まさに光と影が交錯する回でした。それでは早速、波乱万丈の第20話の世界に飛び込んでみましょう!
運命の科挙!慎遠、首席合格の快挙
物語は、姉・羅宜秀(ルオ・イーシウ)の涙の懇願から始まります。彼女のせいで科挙の受験資格を失いかけた兄・羅慎遠(ルオ・シェンユエン) でしたが、父・羅成章(ルオ・チョンジャン)の温情でなんとか受験が許されることに。長年、血のにじむような努力を続けてきた慎遠の姿を知る羅宜寧(ルオ・イーニン)も、この結果に安堵します。宜寧は、たとえ憎い相手であっても、その家族に罪はないと考える思慮深さを見せ、慎遠との絆をさらに深めるのでした。
そして、ついに合格発表の日。なんと羅慎遠(ルオ・シェンユエン) は、首席である「解元(かいげん)」の栄誉に輝きます!自分のことのように喜ぶ宜寧。そして、慎遠を養子に迎えた継母の林海如(リン・ハイジョ)は、これ以上ないほどの得意満面!「解元の母」となった彼女は、これまでの苦労が報われたとばかりに、意気揚々と凱旋します。羅家は祝賀ムードに包まれますが、ただ一人、父の羅成章(ルオ・チョンジャン)だけは、慎遠が首席で合格したと聞き、なぜか複雑な表情を浮かべるのでした…。
明暗くっきり…不合格者たちの悲喜こもごも
一方、慎遠の快挙の裏で、羅山遠(ルオ・シャンユエン)と林海如(リン・ハイジョ)の弟・林茂(リン・マオ) は不合格の憂き目に。特に林茂(リン・マオ) は、姉の怒りを恐れて「これからは心を入れ替えて勉学に励みます!」と涙ながらに大芝居を打ちます。その殊勝な態度に林海如(リン・ハイジョ)も一瞬は信じかけますが…弟がこっそり酒とご馳走を楽しもうとした瞬間、お見通しの姉から強烈なお仕置きが!この姉弟のコミカルなやり取りは、シリアスな展開の中の清涼剤でしたね。
陸嘉学(ルー・ジアシュエ)の絶望と、過去の真実
場面は変わって、陸嘉学(ルー・ジアシュエ)のパートへ。彼は以前、宜寧から聞かされた別荘の場所を訪れ、そこに隠されていた無字碑と女性の遺体を発見します。部下の調査により、その遺体がかつて宜寧の侍女だった「眉眉(メイメイ)」であることが確定。宜寧が語った悲劇がすべて真実であったと悟った陸嘉学(ルー・ジアシュエ)は、深い絶望に打ちひしがれ、彼女を手厚く葬るよう命じるのでした。彼の心に、一体どんな変化が訪れるのでしょうか。
託された証拠と、悲壮なる決意
首席合格という約束を果たした慎遠は、祖母からついに、祖父が遺した「証拠」を託されます。それは、師の冤罪を晴らすための、重く、そして貴重な切り札。慎遠は、羅家の誰にも迷惑はかけないと固く誓います。
しかし、事態は一刻を争っていました。慎遠の師兄である道衍(ダオイェン)は、重い病の身を押して、皇帝への直訴を意味する「登聞鼓(とうぶんこ)」を叩く決意を固めていたのです。官職を得てから事を起こすべきだと必死に説得する慎遠ですが、死期を悟る道衍の決意は揺るぎません。
この動きを、陸嘉学が静かに見つめていました。彼は道衍をすぐには捕らえず、彼を囮にして、背後にいるであろう黒幕たちを一網打尽にしようと企んでいたのです。その非情な狙いを察知した慎遠は、師兄たちに密かに連絡を取り、道衍を守るよう依頼するのでした。それぞれの正義と覚悟が、新たな嵐を呼び寄せようとしています。
『安寧録~海棠に降る光~』第20話の感想
今回は、羅慎遠(ルオ・シェンユエン) の努力がついに開花した、実に胸のすく回でした。虐げられてきた彼が自らの力で栄光を掴み取る姿は、観ているこちらの心にも熱いものを込み上げさせます。特に、彼を心から祝福する宜寧と、自分の手柄のように大喜びする継母・林海如の対照的な喜び方が印象的でした。林海如の俗物的ながらも人間味あふれる姿と、怠け者の弟・林茂(リン・マオ) への容赦ない制裁には思わず笑ってしまいました。一方で、陸嘉学が過去の真実と向き合い絶望するシーンは重厚で、彼の今後の動向から目が離せません。そして、病を押して決死の覚悟で直訴しようとする道衍と、彼を止めたい慎遠のすれ違う思いが、物語に一層の緊迫感を与えています。多くのキャラクターの運命が大きく動き出したことで、物語の深みと面白さが格段に増したように感じます。
つづく