敬愛する兄・羅慎遠(ルオ・シェンユエン) が決死の覚悟で師を救出しようとしていることを知った羅宜寧(ルオ・イーニン)。兄の身を案じる彼女は、危険を顧みずに救出劇の渦中へと飛び込んでいく。しかし、その行動が冷酷な安北侯・陸嘉学(ルー・ジアシュエ)の目に留まり、絶体絶命の窮地に立たされてしまう。兄を守るため、そして自らの運命に立ち向かうため、宜寧が下した悲壮な決断とは。兄妹の深い絆と、彼らに迫る新たな陰謀の影が描かれる、緊迫感あふれるエピソード。

「安寧録~海棠に降る光~」あらすじネタバレ24話

今回の第24話、正直言って息をするのも忘れるくらい見入っちゃったよ。羅宜寧(ルオ・イーニン)と羅慎遠(ルオ・シェンユエン) 、この兄妹の絆の強さと、二人を引き裂こうとする陸嘉学(ルー・ジアシュエ)の執念がぶつかり合う、まさに神回だった!

さっそく、ハラハラドキドキの展開を振り返ってみようか。

決死の救出劇!火花散る夜の攻防

物語は、安北侯府で陸嘉学(ルー・ジアシュエ)が静かに木彫りをしている不気味なシーンから始まる。彼はこれから起こるであろう嵐を静かに待っていたんだ。その嵐の中心にいるのが、我らが三兄・羅慎遠(ルオ・シェンユエン) 。彼は師である道衍(ダオイェン)を救い出すため、決死の覚悟で囚人護送の列を襲撃する計画を立てていた。

一方、妹の羅宜寧(ルオ・イーニン)は、兄のただならぬ気配を察知する。屋敷にも書院にもいない兄を心配し、ついに下人の長安から一通の手紙を受け取るんだ。その手紙を読んだ彼女の顔色は真っ青に…!そう、兄が命を懸けて無謀な計画を実行しようとしていることを知ってしまったんだね。

居ても立ってもいられず、安北侯府の方角へ駆け出す宜寧。彼女が六合酒肆で目にしたのは、黒装束の集団を率いる慎遠と、陸嘉学(ルー・ジアシュエ)の手下たちが繰り広げる壮絶な死闘だった。陸嘉学の兵は金糸の鎧で身を固め、その手にする武器も鋭い。慎遠たちは明らかに分が悪く、見ていてヒヤヒヤしたよ。

そんな中、宜寧は物陰から慎遠を狙う卑劣な矢を発見!彼女はとっさに近くにあった陶器の瓶を投げつけ、矢の軌道をそらすことに成功する。この機転、さすが宜寧だよね!

道衍の覚悟と、宜寧の奇策

戦いが膠着状態に陥り、慎遠が捕らえられそうになったその時、なんと英国公(えいこくこう)が登場!追い詰められた道衍は、陸嘉学の罪を英国公(えいこくこう)に知らしめるため、なんと自ら陸嘉学の剣に身を投げて自決してしまったんだ…。師のあまりにも悲しい最期に、慎遠は怒りと悲しみで我を忘れてしまう。

進むも退くも地獄。絶体絶命のピンチに陥った慎遠たちを救ったのは、またしても宜寧だった!彼女は酒楼の上から大量の花火や爆竹を投げ込み、その混乱に乗じて慎遠たちを逃がすことに成功するんだ。あの爆発音と火花には、見てるこっちもビックリしたよ!

橋上の対峙、そして悲壮なる決断

しかし、陸嘉学の目はごまかせなかった。彼は爆竹を投げたのが宜寧であることを見抜き、逃げる彼女を執拗に追いかける。そして、ついに橋の上で宜寧を捕まえ、その首に手をかけたんだ。「お前が敬愛する三兄が、今夜お前を助けに来るか見ものだな!」と挑発する陸嘉学。その目は怒りで燃えていて、本当に恐ろしかった…。

物陰からその光景を見ていた慎遠は、宜寧を救うために飛び出そうとする。でも、仲間に「今行けば陸嘉学の思う壺だ。宜寧まで巻き込むことになる」と必死に止められてしまうんだ。この時の慎遠の葛藤を思うと、胸が張り裂けそうになるね。

宜寧は、兄が自分を見捨てないとわかっていた。だからこそ、兄を守るために、彼女は究極の選択をする。隠し持っていた短刀で陸嘉学の腕を刺すと、ためらうことなく、荒れ狂う川へとその身を投げたんだ!「もう一度死ぬことになっても、あなたに兄を脅させはしない!」という強い意志と共にね。

生還、そして深まる絆

次に宜寧が目覚めた時、彼女は羅家の自室の寝台にいた。侍女の青衢(チンチュウ)から、慎遠が助けてくれたと聞いて、どれほど安堵したことか。

体が回復した後、慎遠が謝罪に訪れる。自分の計画に巻き込んでしまったことを悔いる兄に、宜寧は「もし三兄上がいなくなったら、私ももう元の幸せな自分には戻れない」と告げる。そして、自分のためにこれ以上危険を冒さないでほしいと頼むんだ。この出来事を通して、二人の絆はより一層、固く、そしてかけがえのないものになったんだね。最後に、宜寧は陸嘉学との間にあった過去を、慎遠に静かに語り始めるのだった。

一方で、宜寧の母・陳蘭(チェン・ラン)は、娘が病弱なことを気にかけていた。侍女の「まるで早産児のようだ」という一言から、彼女は宜寧の出生にまつわる秘密を調べ始める。新たな波乱の予感がするね…。

『安寧録~海棠に降る光~』第24話の感想

今回のエピソードは、登場人物たちの覚悟と想いが交錯し、物語の深みを一層増した回でした。特に印象的だったのは、羅宜寧(ルオ・イーニン)の強さと行動力です。ただ守られるだけのヒロインではなく、愛する兄を守るためなら自らの命さえも懸ける。その凛とした姿には、心を揺さぶられました。彼女が川に飛び込むシーンは、悲壮でありながらも、彼女の強い意志を感じさせる美しい場面だったと思います。

また、羅慎遠(ルオ・シェンユエン) の葛藤も見事に描かれていました。妹を救いたい一心と、それが罠であると理解している理性の間で引き裂かれる彼の苦悩は、観ているこちらの胸にも突き刺さりました。そして、冷酷非道な陸嘉学ですが、彼の宜寧に対する執着の根深さも浮き彫りになり、単なる悪役ではないキャラクターの奥行きを感じさせます。兄妹の絆、宿敵との因縁、そして新たな謎。それぞれの要素が濃密に絡み合い、物語から目が離せません。

つづく