妹・羅宜秀(ルオ・イーシウ)の恋路を助けようと奔走する羅宜寧(ルオ・イーニン)。心優しい協力者も得て、事態は好転するかに見えました。しかし、その行動が継母・陳蘭(チェン・ラン)の逆鱗に触れ、彼女の立場は一転して危険にさらされます。
さらに、過去の事件の真相を探ろうとする宜寧の前に、陳蘭の非情な魔の手が伸び、ついに無実の罪で投獄されてしまうことに。渦巻く陰謀の中、絶体絶命の窮地に陥った宜寧に、救いの手は差し伸べられるのでしょうか。
「安寧録~海棠に降る光~」あらすじネタバレ26話
いやあ、今回の『安寧録』は息もつかせぬ展開でしたね!羅家の女たちの静かなる戦いが、ついに火花を散らして燃え上がった回と言えるでしょう。
愛する人のために…宜秀と宜寧、姉妹の覚悟
物語は、継母の陳蘭(チェン・ラン)が娘の羅宜秀(ルオ・イーシウ)を長公主の息子・韓炤(ハン・シャオ)に嫁がせようと画策するところから始まります。娘の幸せのため…と言えば聞こえはいいですが、その実は家の名誉と自分の地位のため。当の宜秀には林茂(リン・マオ) という相思相愛の恋人がいるのに、お構いなしです。
そこへ現れたのが、我らがヒロイン羅宜寧(ルオ・イーニン)!妹の涙を見て、黙っていられるわけがありません。宜秀と林茂を密会させ、「私がなんとかする」と力強く約束する姿は、本当に頼もしい姉そのものでした。
宜寧の作戦は、なんと韓炤本人を味方につけること。幸いにも韓炤は心優しい人物で、宜秀の気持ちを汲んで協力を快諾してくれます。そして長公主の前で、「あの日、彼女を救ったのは私ではなく林茂です」と一芝居打つのです。
しかし、この善意の嘘が、とんでもない事態を引き起こすことに…。
陳蘭の逆襲!止まらない狂気の暴走
計画が失敗し、面目を潰された陳蘭の怒りは頂点に。宜秀を部屋に閉じ込め、罰を与えます。でも、彼女の恐ろしさはこんなものではありませんでした。
時を同じくして、宜寧はかつて自分を陥れた側室・喬月嬋(ユエチャン)の病状が悪化したと聞き、ある疑念を確かめるために彼女が暮らす田庄へ向かいます。母の死の真相…その手がかりを掴もうとした矢先でした。
宜寧の動きを察知した陳蘭は、先手を打って喬月嬋を毒殺!邪魔者を消し、その罪をすべて宜寧になすりつけようという、あまりにも非道な計画です。
さらに陳蘭は、宜寧の侍女・雪枝(せっし)の家族を人質にとり、「宜寧が犯人だ」と役所に訴え出るよう脅迫。抗うすべもなく、雪枝の偽りの証言によって宜寧は殺人犯として投獄されてしまうのです。
絶体絶命の宜寧。しかし、この悪魔のような母の計画を、偶然にも一人の人物が聞いていました。そう、部屋に閉じ込められていたはずの娘、羅宜秀です。母が獄中の姉の口封じまで企んでいると知った彼女は、恐怖に震えながらも、愛する林茂のもとへ走り出すのでした…!
『安寧録~海棠に降る光~』第26話の感想
今回は、陳蘭の底知れぬ悪意にただただ圧倒される回でした。自分の野望のためなら、人の命を奪うことも、実の娘を不幸にすることも厭わない。その執念はもはや狂気的で、見ていて背筋が凍る思いがしました。
一方で、これまでどこか頼りなげだった羅宜秀が、姉の危機を前にして大きな一歩を踏み出した姿には胸が熱くなりました。愛する人を守りたいという想いが、彼女を突き動かしたのでしょう。彼女の行動が、この膠着した状況を打ち破る鍵になるのかもしれません。
そして、何より心配なのは主人公の羅宜寧です。人の善意を信じ、妹のためにとった行動が、結果的に自分を絶望的な状況に追い込んでしまいました。しかし、彼女がこれまで築いてきた人との絆が、必ずや救いの手となるはずです。羅慎遠(ルオ・シェンユエン) をはじめ、彼女を大切に思う人々がどう動くのか。固唾をのんで見守りたいと思います。
つづく