無実の罪で投獄された羅宜寧(ルオ・イーニン)は、牢獄の中で何者かに命を狙われる。知らせを受けた兄の羅慎遠(ルオ・シェンユエン) は、試験を投げ打って駆けつけ、その尽力で宜寧はなんとか保釈される。しかし、屋敷に戻った彼女を、さらなる魔の手が待ち受けていた。一方、宜寧の過去を追う陸嘉学(ルー・ジアシュエ)も再び彼女の前に現れ、事態はますます混乱を極めていく。次々と襲い来る危機の中、宜寧は自らの潔白を証明し、一連の事件の黒幕を突き止めることができるのか。陰謀が渦巻く中、物語は衝撃の真実へと向かって大きく動き出す。
「安寧録~海棠に降る光~」あらすじネタバレ27話
どうも!『安寧録』の世界にどっぷり浸かっている主です。いやはや、今回の27話は息つく暇もありませんでしたね!羅宜寧(ルオ・イーニン)の周りで、これでもかとばかりに事件が巻き起こり、人間関係が激しくぶつかり合いました。早速、怒涛の展開を振り返っていきましょう!
牢獄の闇、迫る魔の手
物語は、羅宜寧(ルオ・イーニン)が投獄されている牢獄の深夜から始まります。なんと、獄吏に買収された刺客が彼女の独房に忍び込み、鉄の鎖で首を絞めるという衝撃的なシーン…!まさに絶体絶命、意識が遠のきかけたその瞬間、物音に気づいた別の獄吏が駆けつけ、九死に一生を得るのでした。いやもう、冒頭から心臓に悪すぎます!
その頃、妹の羅宜秀(ルオ・イーシウ)から姉の危機を知らされた林茂(リン・マオ) は、すぐさま省城にいる羅慎遠(ルオ・シェンユエン) のもとへ馬を走らせます。大事な殿試の準備中だった慎遠ですが、愛する妹のため、師の制止を振り切って故郷へと駆け戻る決意を固めるのでした。この兄妹愛、本当にグッときますよね。
慎遠はすぐさま駆けつけ、以前から集めていた証拠を県丞に提出しますが、人証物証が揃っているとして、県令は宜寧の釈放を認めません。しかし、省元(科挙の郷試首席)である慎遠が自ら保証人となることで、なんとか宜寧を保釈させることに成功します。兄の権威と必死さが、ひとまず彼女を牢獄から救い出したのです。
二人の男の執着
一方、宜寧の投獄を知ったもう一人の男、陸嘉学(ルー・ジアシュエ)も動いていました。彼は、かつて宜寧を崖から突き落とすよう仕向けた張本人である宋子芸(ソン・ズーユン)を牢獄に連れてきます。宜寧が、彼が探し求める「眉眉(メイメイ)」という女性本人であるかを確認させるためでした。
宋子芸は、一目で宜寧が「眉眉」であると気づきますが、保身のために「別人だ」と嘘をつきます。しかし、そのこわばった表情は、何よりも雄弁に真実を物語っていました。陸嘉学(ルー・ジアシュエ)は、自分の読みが正しかったことを確信します。
意識が朦朧としている宜寧の首に痛々しい絞め跡を見つけた陸嘉学(ルー・ジアシュエ)は、激しい怒りにかられ、獄吏を罵倒。そして、有無を言わさず彼女を抱き上げ、連れ去ろうとします。悪夢のような陸嘉学の登場に、宜寧は必死に抵抗。まさにその時、慎遠が駆けつけました!
「妹を放せ」
兄の言葉に、陸嘉学は怒りを爆発させ、慎遠に剣を突きつけます。「邪魔する者は斬る」と脅す陸嘉学に対し、慎遠は一歩も引きません。緊迫した対立の中、宜寧は陸嘉学の剣を奪い、自らの首筋に当てます。「もし兄を少しでも傷つけたら、ここで死ぬ」と。宜寧の命がけの覚悟の前に、さすがの陸嘉学も手を放すしかありませんでした。
ついに暴かれる黒幕の正体
慎遠に連れられ、ようやく屋敷に戻った宜寧。しかし、本当の恐怖はまだ終わっていませんでした。なんと、継母の陳蘭(チェン・ラン)が、手下の老婆に命じて宜寧を池に突き落とし、溺死させようと企んでいたのです!しかし、その魔の手が伸びる寸前、ずっと陰から宜寧を守っていた慎遠が老婆の腕を掴み、阻止します。
もはや、言い逃れはできません。フグ毒の件も証拠が上がり、宜寧は父の前で、侍女の月嬋(ユエチャン)を殺し、自分や亡き母・明瀾(ミンラン)を何度も手にかけようとした黒幕が陳蘭であると告発します。
「証拠はあるのか!」と開き直る陳蘭。その時、死んだはずの月嬋が姿を現しました!そう、すべては陳蘭の悪事を暴くため、宜寧たちが仕掛けた罠だったのでした。さらに、娘の羅宜秀(ルオ・イーシウ)までもが「母が牢獄での口封じを命じるのを見ました」と証言。
完全に追い詰められた陳蘭は、逆上して娘の宜秀を平手打ち!そして、最後の悪あがきとばかりに、叫ぶのでした。
「この女は、お前の本当の娘ではない!」
なんと、羅宜寧(ルオ・イーニン)の出生の秘密を、衆人の前で暴露したのです。次から次へと明かされる衝撃の事実。物語は、最大の謎を突きつけられたまま、次週へと続きます。
『安寧録~海棠に降る光~』第27話の感想
今回のエピソードは、まさに息もつかせぬ展開の連続でした。牢獄での暗殺未遂から始まり、陸嘉学との緊迫の対峙、そして屋敷に戻ってからも続く命の危機と、主人公・羅宜寧がこれほどまでに追い詰められる姿は見ていて胸が痛みました。しかし、その逆境の中でこそ、彼女の芯の強さや、兄・羅慎遠(ルオ・シェンユエン) の深い愛情が一層際立って見えました。特に、兄を守るために自らの命を盾にした場面は、彼女の気高さを象徴する名シーンだったと思います。そして、後半で悪役・陳蘭の陰謀が次々と暴かれていく様は、カタルシスを感じると同時に、追い詰められた人間の狂気が恐ろしくもありました。最後の最後で投下された出生の秘密という爆弾が、今後の物語にどのような影響を与えていくのか。人間関係の複雑な絡み合いと、先の読めない展開から目が離せません。
つづく