羅宜寧(ルオ・イーニン)の出生をめぐる疑惑が、羅家に大きな嵐を巻き起こします。大奥様である陳蘭(チェン・ラン)の告発により、宜寧は家族からの信頼を失い、絶体絶命の窮地に立たされました。彼女を守るため、兄の羅慎遠(ルオ・シェンユエン) は真実を求めて奔走しますが、事態は悪化の一途をたどります。父からの非情な命令により、宜寧の命はまさに風前の灯火に。暗い祠堂で希望が潰えようとしたその時、彼女の運命を大きく変える人物が現れるのでした。

「安寧録~海棠に降る光~」あらすじネタバレ28話

いやあ、今回の『安寧録』第28話は、本当に息をのむ展開の連続でしたね! 羅宜寧(ルオ・イーニン)の出生の秘密がついに暴かれ、彼女が羅家で経験する仕打ちには、思わず目を覆いたくなるほどでした。しかし、その絶望の闇が深ければ深いほど、最後に差す光はより一層輝きを増すもの。それでは早速、波乱万丈の第28話の全貌を振り返っていきましょう!

ついに暴露された母の過去と出生の秘密

物語は、羅家の祠堂で繰り広げられる緊迫のシーンから始まります。大奥様の陳蘭(チェン・ラン)が、羅宜寧(ルオ・イーニン)の母・明瀾(ミンラン)の過去を暴露し、宜寧が羅家の血を引いていないと糾弾するのです! 証拠として突きつけられたのは、なんと伯父・羅成文(ルオ・チェンウェン)がかつて明瀾に宛てた恋文。しかし、これは彼の片思いに過ぎませんでした。

この騒動を察知した我らが羅慎遠(ルオ・シェンユエン) は、すぐさま山にいる羅老太太(おばあ様)を呼びに走ります。彼の機転が、後々大きな意味を持つことになるんですね。

羅老太太は、かつて明瀾の出産を手伝った老婆を呼び出し、ついに真実を聞き出します。明瀾は夫・羅成章(ルオ・チョンジャン)と離縁した後、何者かに連れ去られ、負傷したある将軍の世話をしていたというのです。そして、その後に宜寧を身ごもった…! この衝撃の事実を、物陰で聞いていた慎遠。彼は、宜寧に降りかかるであろう苦難を予感し、彼女を生涯守り抜くと祖母に固く誓うのでした。

非情な仕打ちと、母が遺した唯一の絆

しかし、羅成章(ルオ・チョンジャン)は別の下僕の偽証を信じ込み、宜寧が自分の娘ではないと断定。真実を語る老婆を容赦なく打ち据えさせます。年老いた老婆が打たれる姿に耐えきれず、宜寧は自ら罰を受けることを申し出て、柴房に閉じ込められてしまいます。

瀕死の老婆は、最後の力を振り絞り、宜寧に「お母様はあなたを深く愛していた」と告げ、実の父が母に贈ったという翡翠のペンダントを託して意識を失います。これが、宜寧の運命を大きく変える鍵となるのです。

一方、慎遠は老婆の証言を頼りに調査を進め、ついに宜寧の実の父が、かつて桃源別院に滞在していた将軍、現在の英国公(えいこくこう)であることを突き止めます!

絶体絶命の危機に、救世主現る!

慎遠が真実にたどり着いた頃、羅家ではさらなる悲劇が。姉の羅宜怜(ルオ・イーレン)が父をそそのかし、宜寧を家から追い出すよう仕向けます。羅成章はこれに乗り、宜寧に杖打ち20回の罰を与え、追放せよと命じるのです!

意識が遠のくほどの杖打ちを受け、まさに命の灯が消えようとしたその瞬間…!

英国公(えいこくこう)が兵を率いて颯爽と現れます! 祠堂を包囲し、刑の執行を止めさせた彼が目にしたのは、地面に落ちたあの翡翠のペンダント。彼はそれが紛れもなく自分の娘の証であると確信します。

そして英国公は、羅成章に向かって高らかに宣言するのです。「明瀾は当時、すでにそなたと離縁していた。ゆえに、この娘は不義の子ではない。私の、正真正銘の嫡女である!」と。この一言が、宜寧を奈落の底から救い上げたのでした。

『安寧録~海棠に降る光~』第28話の感想

今回のエピソードは、一人の女性の尊厳が、家の体面や偽りの証言によっていとも簡単に踏みにじられてしまう恐ろしさと、それでも消えない真実の愛の強さを描いた、非常に見ごたえのある回でした。特に印象的だったのは、登場人物それぞれの「守るべきもの」への姿勢です。自らの保身のために娘を切り捨てる父、嫉妬から他人を陥れる姉、そして、危険を顧みず真実を追い求め、愛する妹を守ろうと奔走する兄・羅慎遠(ルオ・シェンユエン) 。彼の献身的な姿には胸を打たれました。そして、亡き母・明瀾が娘に残したペンダントという確かな愛情の証が、時を経て娘を救うという展開は、運命の美しさを感じさせます。羅家の軛から解き放たれた宜寧が、本当の父親と出会い、これからどのように自らの人生を歩んでいくのか。彼女の新たな物語の幕開けを静かに見届けたいと思います。

つづく