自分を陥れようとする側室たちの企みを察知した羅宜寧(ルオ・イーニン)は、その罠を逆手に取った鮮やかな反撃を開始する。一方、腹違いの兄・羅慎遠(ルオ・シェンユエン) もまた、師の名誉を回復するという自らの目的のため、密かに行動を起こしていた。宜寧の婚約話を巡る騒動は、羅家の権力構造を大きく揺るがす事態へと発展。敵と味方が入り乱れる中、虐げられてきた者たちの逆襲の狼煙が上がる。二人の若者の静かな共闘が、今、始まろうとしていた。
「安寧録~海棠に降る光~」あらすじネタバレ3話
いやあ、今回の『安寧録』第3話、見ごたえがありましたね!羅家の複雑な人間関係が、ついに大きく動き出しました。主人公・羅宜寧(ルオ・イーニン)の賢さが光る、まさに痛快な逆転劇でした。
事の発端は、あの意地悪な側室(小娘)とその娘・羅宜秀(ルオ・イーシウ)が仕掛けた罠。彼女たちは、宜寧が蒋(ジャン)家の長男との婚約を自ら破談にしようとしていると父親に吹き込み、恥をかかせようと企みます。
しかし、我らが宜寧は一枚上手でした!彼女は巧みな策略で、逆に羅宜秀(ルオ・イーシウ)と蒋家の長男が酒肆で密会しているかのような状況を作り出したのです。何も知らない父親が現場に乗り込んで目にしたのは、娘の宜秀が蒋家の長男から「あなたじゃなきゃダメなんだ!」と求婚されている(ように見える)衝撃の光景!
父親は激怒しますが、結局は涙を流す宜秀にほだされ、宜寧と蒋家の婚約を破棄することをその場で決めてしまいます。父親のあまりのえこひいきに、宜寧は改めて気を引き締めるのでした。
話はこれだけでは終わりません。宜寧は、蒋家に自分の悪評を流し、さらには祖母の病状を悪化させた黒幕が、下女の呂(リュイ)ママであることを突き止めます。侍女の青衢(チンチュウ)に部屋を探らせると、案の定、一介の下女が持つには不自然な大金が!
宜寧は父と正室である林海如(リン・ハイジョ)、そして問題の側室を呼び出し、動かぬ証拠を突きつけます。これにはさすがの父親も側室をかばいきれず、彼女に1ヶ月の謹慎と、長年握っていた家計の管理権を正室の林海如(リン・ハイジョ)に引き渡すよう命じたのでした。
十数年ぶりに正室としての権力を取り戻した林海如(リン・ハイジョ)は、大喜び!宜寧の助言もあって、早速「側室の心得」なる新しいルールブックを作成。毎日朝晩の挨拶はもちろん、正室の身の回りの世話まで言いつけ、悔しさに顔を歪める側室の姿に、長年の鬱憤を晴らすのでした。いやー、スカッとしましたね!
そして、この一連の出来事の裏には、実はあの羅慎遠(ルオ・シェンユエン) の静かな協力があったのです。呂ママの悪事を暴くきっかけとなる情報を青衢に伝えたのは、彼の手下でした。
月俸を届けるという名目で慎遠を訪ねた宜寧は、親しみを込めて「三哥(三番目のお兄さん)」と呼び、彼の協力に心からの感謝を伝えます。虐げられてきた慎遠にとって、宜寧が初めて自分を対等に見てくれた瞬間でした。
「なぜあの絵を借りる話をしないのですか?」と問う部下に、慎遠は「その必要はない。適切な時に、こっそり『見』に行けばいい」と意味深に微笑みます。彼の真の目的とは一体何なのでしょうか。宜寧との協力関係が、今後どう発展していくのか、ますます目が離せません!
『安寧録~海棠に降る光~』第3話の感想
今回は、羅宜寧(ルオ・イーニン)の知略が冴えわたる見事な展開でした。ただやり返すだけでなく、相手の策略を逆手に取り、一石二鳥、三鳥の効果を上げていく手腕には感心させられます。特に、長年虐げられてきた正室・林海如が権力を取り戻し、側室に逆襲する場面は、物語に爽快感を与えていました。権力争いの非情さだけでなく、虐げられてきた人々の心の機微が丁寧に描かれており、物語に深みを感じます。また、これまで謎めいていた羅慎遠(ルオ・シェンユエン) が、静かに、しかし確かに宜寧の味方として動いた点も重要です。彼の行動の真意はまだ不明ですが、孤独だった二人が手を取り合うことで、この複雑な家でどのように生き抜いていくのか、今後の展開への期待が大きく膨らむ一話でした。
つづく