羅宜寧(ルオ・イーニン)の部屋に何者かが侵入。聡明な彼女は、残されたわずかな痕跡から侵入者の正体に目星をつけます。一方、屋敷内では宜寧を陥れようとする新たな陰謀が動き出していました。異母姉妹の差し金で、侍女が運んできたのは毒入りの香囊…。さらに宜寧は、羅家の帳簿に隠された大きな不正を発見し、正室である林海如(リン・ハイジョ)に報告します。これをきっかけに、屋敷内の権力争いは新たな局面へ。策略が渦巻く中、宜寧は自らの知恵を武器に、悪意に立ち向かっていきます。
「安寧録~海棠に降る光~」あらすじネタバレ4話
いやはや、今回もすごかったですね!『安寧録~海棠に降る光~』第4話、羅家の屋敷はもはや戦場そのもの。知恵と知恵が火花を散らす、息もつかせぬ展開にすっかり引き込まれてしまいました。
さて、今回の主役はなんといっても羅宜寧(ルオ・イーニン)の鮮やかな反撃劇でしょう。しかし、その前に物語を大きく動かしたのは、あの謎多き男、羅慎遠(ルオ・シェンユエン) でした。
慎遠は、亡き祖父の絵画を探すため、宜寧が母である林海如(リン・ハイジョ)のもとを訪ねている隙に、彼女の書斎へ忍び込みます。しかし、そこで彼が目撃したのは、とんでもない陰謀の瞬間でした。なんと、異母姉妹である羅宜秀(ルオ・イーシウ)の侍女・鶯児(インアル)が、宜寧の部屋に忍び込み、水差しに薬粉を混入させていたのです!この薬、少量でも肌に触れれば全身に発疹が広がるという恐ろしい代物…。姉妹間の嫉妬、恐るべしです。
機転を利かせた慎遠は、部下に命じて鶯児からその薬粉が入った香囊(においぶくろ)を盗ませます。一方、部屋に戻った宜寧は、ただ者ではありません。侵入者の気配を敏感に察知すると、窓際の床にそっと石灰を撒き、まんまと侵入者の足跡を手に入れるのです。その足跡の形と、絵の収納筒が動かされていたことから、彼女は侵入者が慎遠であると確信。数日前に彼が祖父の絵について尋ねてきたことを思い出し、点と線が繋がった瞬間でした。名探偵顔負けの推理力には脱帽です!
ここからが宜寧の真骨頂。慎遠がわざと庭に落としていった証拠の香囊を手に、彼女は反撃の狼煙を上げます。まずは、屋敷の帳簿を徹底的に調査。燕の巣や高級薬材の在庫が合わないことや、屋敷の土地が不当に安い価格で貸し出されている事実を突き止め、正室である林海如(リン・ハイジョ)に報告。これにより、これまで権力をほしいままにしていた側室(宜秀の母)の立場を揺さぶります。
そしてクライマックスは、自らを犠牲にした見事な罠でした。宜寧は側室と宜秀がいる前で、侍女に命じて例の薬粉をこっそり側室の首筋に振りかけさせます。そして、自ら首が痒いと騒ぎ始めると、案の定、側室も苦しみだします。侍女が「その病は命に関わる」と大げさに言うと、焦った宜秀が「ただ発疹が出るだけ!命に別状はないわ!」と、思わず口を滑らせてしまったのです!
この一言で真相はすべて明らかに。父は激怒し、宜秀の手を打ち、部屋付きの侍女たちを全員解雇。宜寧は、またしてもその聡明さで敵を打ち負かしたのでした。いやあ、鮮やかすぎて、思わず画面の前で拍手してしまいました!
『安寧録~海棠に降る光~』第4話の感想
今回の見どころは、なんといっても羅宜寧(ルオ・イーニン)のしたたかさと聡明さでしょう。か弱い令嬢かと思いきや、次々と襲いかかる悪意に対して、冷静に状況を分析し、鮮やかな計略で切り返していく姿は見事でした。特に、自らをおとりにして相手の悪事を暴いた場面は、彼女の覚悟と頭の回転の速さが光っていましたね。一方で、羅慎遠(ルオ・シェンユエン) の謎めいた行動の裏にある、師への忠誠心と復讐の誓いも垣間見え、彼のキャラクターに奥行きを与えています。屋敷の中で渦巻く女たちの静かな戦いと、それぞれの思惑が複雑に絡み合い、物語から目が離せません。
つづく