羅家に滞在する林茂(リン・マオ) の退屈しのぎのため、羅宜寧(ルオ・イーニン)は兄の羅慎遠(ルオ・シェンユエン) と遊ぶよう仕向けます。しかし、それがきっかけで、羅宜寧は羅慎遠の秘密めいた行動に巻き込まれていくことに。名家が集う華やかな宴の席で、羅宜寧は自身の暗い過去と繋がる人物の名を耳にし、動揺します。時を同じくして、彼女の身には刺客の魔の手が迫っていました。一方、羅慎遠もある重要人物を巡る陰謀の渦中におり、危険な戦いに身を投じます。それぞれの思惑が交錯し、二人は予期せぬ形で危機を共有することになるのでした。
「安寧録~海棠に降る光~」あらすじネタバレ6話
いやあ、今回の『安寧録』も目が離せない展開でしたね!羅宜寧(ルオ・イーニン)のちょっとしたイタズラ心が、まさかあんな大事件に発展するなんて…。
事の発端は、羅家に滞在中の林茂(リン・マオ) が退屈していること。姉の林海如(リン・ハイジョ)にお金を管理されて、遊びにも行けず暇を持て余している彼を見かねた羅宜寧(ルオ・イーニン)は、「うちの兄の羅慎遠(ルオ・シェンユエン) って、すっごく面白い人よ。彼と一緒にいれば、毎日楽しいこと間違いなし!」なんて、うまいこと吹き込んじゃいます。
純粋な林茂(リン・マオ) はすっかりその気になって、さっそく羅慎遠(ルオ・シェンユエン) にまとわりつき始めます。羅慎遠(ルオ・シェンユエン) が「六合酒肆」という酒楼へ行くと聞けば、すかさずついて行ってタダ酒とご馳走にあずかる始末。さすがに林海如(リン・ハイジョ)の弟とあっては、羅慎遠も無下にはできません。美女をはべらせ、上等な酒でもてなすと、林茂(リン・マオ) はあっという間に酔いつぶれてしまいました。
でも、羅慎遠がただ林茂の機嫌を取っていたわけじゃないのがミソ。彼は林茂を美女に任せると、別室で部下から例の「李応龍(リ・インロン)」についての調査報告を受けていました。李応龍(リ・インロン)は最近「遠景閣」に頻繁に出入りし、「龍延香」という高価な薬草を探しているとのこと。どうやら皇貴妃のためらしいのですが、なんだかきな臭い香りがプンプンしますね。
その夜、べろんべろんに酔って帰った林茂は林海如(リン・ハイジョ)にこっぴどく叱られ、しばらくおとなしくなることに。翌日、羅宜寧(ルオ・イーニン)が林茂から昨日の話を聞き出し、あの真面目な羅慎遠が六合酒肆に行ったことに驚きます。さらに、今度は「遠景閣」へ向かったというではありませんか。
その遠景閣では、ちょうど沈家主催の芝居が上演され、多くの名士が集まっていました。羅宜寧も六番目の妹に誘われ、野次馬根性で見に行くことに。そこで耳にしたのは、地元で有名なイケメン・程琅(チョン・ラン)の噂。そして、彼の叔父が「陸嘉学(ルー・ジアシュエ)」であるという事実でした。
「陸嘉学(ルー・ジアシュエ)」――その名を聞いた瞬間、羅宜寧の顔から血の気が引きます。何を隠そう、かつて彼女を崖から突き落とし、殺しかけた張本人! 恐怖に駆られた羅宜寧はその場を離れようとしますが、広大な遠景閣で道に迷ってしまいます。しかし、これは偶然ではありませんでした。彼女を疎ましく思う林月娘(リン・ユエニアン)が、すでに刺客を放っていたのです!
絶体絶命のピンチに陥る羅宜寧。しかし、懐に忍ばせていた薬を刺客に投げつけ、その隙に必死で逃げ出します。
その頃、遠景閣の片隅では、もう一つの事件が。李応龍が陸嘉学(ルー・ジアシュエ)に命乞いをしていました。彼は「孫成武に関する証拠は羅家にある」と漏らしてしまいますが、陸嘉学は冷酷にも口封じを命じます。その会話を物陰で聞いていたのが、羅慎遠!彼は部下を率いて飛び出し、李応龍を救うべく陸嘉学の手下たちと激しい戦いを繰り広げます。
なんとか李応龍を逃がした羅慎遠ですが、自身も深手を負ってしまいます。そこで物陰に潜む羅宜寧の姿を見つけ、彼女の手を引いて逃走を開始。しかし、追手はすぐそこまで迫り、怪我を負った羅慎遠の足では逃げ切れません。「君だけでも逃げろ!さもないと羅家が巻き込まれる」と促され、羅宜寧は一度はその場を離れます。でも、大量の血を流して苦しむ羅慎遠の姿を見て、彼女は踵を返し、助けに戻るのでした。
一方、羅家では、夜になっても帰らない羅宜寧を皆が心配していました。林海如は、遠景閣での騒動と羅宜寧の失踪が、あの小娘(林月娘(リン・ユエニアン))の仕業に違いないと確信。皆が寝静まった後、侍女たちを引き連れて彼女の部屋に乗り込み、「宜寧をどこへやった!」と激しく問い詰めるのでした。
『安寧録~海棠に降る光~』第6話の感想
今回のエピソードは、これまで水面下で進んでいた複数の糸が、ついに絡み合い始めたという印象でした。羅宜寧の何気ない行動が、羅慎遠の秘密の活動と交差し、物語を大きく動かしていく様は見事です。特に、華やかな宴の裏で繰り広げられる命のやり取りは、緊張感に満ちていました。そして、羅宜寧の過去の因縁である陸嘉学の登場により、物語に一層の深みと新たな脅威が加わりました。危機的な状況で互いを助けようとする羅宜寧と羅慎遠の関係性の変化も、見逃せないポイントです。これまで謎に包まれていた羅慎遠の行動の理由が少しずつ明らかになり、それぞれのキャラクターが抱える背景が物語をより豊かにしています。今後の展開から目が離せません。
つづく