刺客から逃れ、山で一夜を明かした羅宜寧(ルオ・イーニン)と羅慎遠(ルオ・シェンユエン) 。屋敷に戻った宜寧を待っていたのは、家族からの厳しい追及だった。そんな中、一家の要である祖母が突然病に倒れ、羅家は最大の危機に見舞われる。宜寧と慎遠は、それぞれが信じる方法で祖母を救うために奔走する。一方で、家の中では不穏な動きが活発化し、宜寧は自らの身と家族を守るため、屋敷に渦巻く見えない敵との戦いを決意するのだった。
「安寧録~海棠に降る光~」あらすじネタバレ7話
第7話は、羅宜寧(ルオ・イーニン)と羅慎遠(ルオ・シェンユエン) の関係がグッと深まる、見逃せない回だったわよ!
山洞での密談、そして新たな約束
前回のラストで刺客に襲われた二人。今回は、慎遠が宜寧を連れて山洞に隠れるシーンから始まったの。傷ついた慎遠を手当てする宜寧、なんだかドキドキしちゃうわよね。
ここで慎遠が、なぜ危険なことに首を突っ込むのかを告白するの。それは、殺された恩師の無実を証明するため。彼の固い決意を知った宜寧は、恩返しに反対はしないけど、「羅家に迷惑をかけるなら許さない」と釘を刺す。この宜寧の強さ、ほんと素敵!慎遠も「無実の人を傷つけたりはしない」と約束して、二人の間には新しい信頼関係が生まれた感じがしたわ。
羅家に戻れば、そこは戦場!
翌朝、やっとの思いで屋敷に戻った宜寧を待っていたのは、父・羅成章(ルオ・チョンジャン)からの冷たい叱責!「嫡女のくせに夜遊びとは何事だ!」って、心配より先に世間体なのね…。さらに、あの意地悪な側室(小娘)が「女一人が森で一晩過ごせるわけないでしょ!」とネチネチ攻撃。もう、イライラしちゃう!
そこへ颯爽と現れたのが、我らが慎遠!「私が証人です」の一言で、小娘たちを黙らせたの。かっこよすぎ!父は罰として二人を跪かせようとするけど、今回は母の林海如(リン・ハイジョ)が庇ってくれて、なんとかその場は収まったわ。林海如(リン・ハイジョ)、グッジョブ!
祖母の命の危機!鍵を握る龍涎香
ほっとしたのも束の間、今度は羅家の要であるお祖母様が心臓の病で倒れてしまうの!しかも、治せるのは宮中にいる杜(と)医師だけという絶望的な状況…。
でも、ここで慎遠がまたまたファインプレーを見せるのよ。彼は、杜医師が喉から手が出るほど欲しがっている貴重な薬草「龍涎香」を偶然手に入れていたの!すぐさま変装して、杜医師のもとへ向かう慎遠。
一方で、宜寧も必死だったわ。杜医師の屋敷の前で何時間も待ち続けるんだけど、医師は疲れていて診察できないと断られてしまうの。それでも諦めずに待ち続ける宜寧の姿には、胸を打たれたわ。
最終的に、慎遠が届けた龍涎香が決め手となって、杜医師が羅家に来てくれることに!おかげでお祖母様は一命をとりとめ、本当に良かった!
暴かれる小娘の悪だくみ!
お祖母様が助かったことで、慌てたのがあの小娘。実はお祖母様の死を望んでいて、亡くなった後のための寿衣や棺まで準備していたのよ!それをこっそり処分しようとしているところを、宜寧と林海如(リン・ハイジョ)が目撃!証拠はバッチリね。
宜寧は、遠景閣で自分を殺そうとしたのも小娘の仕業だと確信。「悪事を重ねれば、いずれ自分に返ってくるわよ」とビシッと言い放ったの。この対決シーン、スカッとしたわ!
物語の核心へ…暴かれる巨大な陰謀
夜、宜寧は侍女に、小娘の侍女・碧衣(へきい)を見張るよう命じる。証拠隠滅の動きを掴むためね。本当に賢くて頼もしいわ。
その頃、慎遠は事件の重要な手がかりを握る李応龍(リ・インロン)を捕まえていたの。彼の口から語られたのは、衝撃の事実だったわ。
慎遠の恩師・陳九衡(チェン・ジウヘン)は、皇城司の孫成武(そん・せいぶ)らが裏で行っていた茶の密輸に気づいたため、汚職の濡れ衣を着せられて殺されたというの。そして、この事件の全貌と証拠となる秘密の帳簿の存在を、あの陸嘉学(ルー・ジアシュエ)も知っている…!
物語が一気に大きな闇の核心へと動き出したわね。羅家の内紛だけでなく、朝廷を揺るがす巨大な陰謀が絡んできて、ますます目が離せない展開になってきたわ!
『安寧録~海棠に降る光~』第7話の感想
今回は、これまで少し距離のあった宜寧と慎遠が、共通の危機を乗り越えることで確かな信頼関係を築いていく様子が丁寧に描かれていました。特に、慎遠が自らの過去と目的を打ち明け、宜寧がそれを受け止めつつも家族を守るという強い意志を示す場面は、二人のキャラクターの深みを感じさせました。また、羅家の中での側室による陰湿ないじめや権力争いが、お祖母様の病という出来事をきっかけに表面化し、宜寧がそれに毅然と立ち向かう姿は非常に痛快でした。物語の軸が、単なる家の問題から国家レベルの陰謀へと広がっていく展開も巧みで、サスペンス要素が一気に増したように感じます。個人の復讐劇が、より大きな不正を暴く戦いへと繋がっていく予感に、物語のスケールの大きさを感じさせる見事な一話でした。
つづく