高熱で倒れた羅宜寧(ルオ・イーニン)を、兄の羅慎遠(ルオ・シェンユエン) が献身的に看病する。しかし、その過程で慎遠は、宜寧の出生にまつわる重大な秘密を知ってしまう。回復した宜寧は、何も知らずに慎遠への感謝を伝えようと、彼の誕生祝いを企画し、二人の絆は一層深まるかに見えた。その裏で、羅家にはある目的を持った貴公子・程琅(チョン・ラン)が訪れる。彼の出現は、穏やかに見えた羅家に新たな波乱を巻き起こす予兆となるのだった。
「安寧録~海棠に降る光~」あらすじネタバレ8話
今回は、物語が大きく動き出した『安寧録~海棠に降る光~』第8話について、熱く語っていきたいと思います!いやあ、今回は本当に目が離せない展開でしたね。
宜寧、倒れる!明かされる出生の秘密
物語は、ヒロインの羅宜寧(ルオ・イーニン)が突然の高熱で倒れるという、ハラハラする場面から始まります。侍女が慌てて水を汲みに行くところを、兄の羅慎遠(ルオ・シェンユエン) が目撃。ただ事ではないと察した慎遠は、懇意にしている杜医師をすぐに呼び寄せます。この迅速な対応、さすが頼れるお兄ちゃん!…と、この時はまだ思っていました。
杜医師の診断は、単なる風邪ではありませんでした。宜寧の体は生まれつき弱く、その原因はなんと、母親が妊娠中に強力な薬を服用したことにあるというのです。医師によると、母親は猛烈な作用のある催産薬を飲んだため、宜寧は月足らずで生まれ、母親自身も出産時に命を落としたとのこと。
この話を聞いた慎遠は、母親が出産の際に苦しみ、亡くなったことを思い出します。しかし、それだけでは終わりませんでした。杜医師は、この体質を根本から治すには、当時使われた「虎狼の薬」を突き止める必要があると告げます。このままでは、宜寧が将来出産する際に命を落としかねない、と…。
妹の命の危機を知った慎遠は、すぐさま行動を開始。かつて宜寧の母親に仕えていた侍女を探し出します。数日間にわたる捜索の末、ついに元侍女を発見。そして、彼女の口から語られたのは、耳を疑うような衝撃の事実でした。
なんと、宜寧の母親は羅家の二爺と不仲で別院に追いやられた後、暴漢に襲われて行方不明に。発見された時にはすでに身ごもっており、その事実を隠すために堕胎薬を飲んだというのです。しかし、薬の効果はむなしく、宜寧は生まれてきました。
つまり…羅慎遠(ルオ・シェンユエン) と羅宜寧(ルオ・イーニン)は、血の繋がった実の兄妹ではなかったのです!
このとんでもない秘密を知ってしまった慎遠。彼は侍女を遠くへやり、この件を永遠に口外しないよう固く口止めします。いやはや、まさかこんな秘密が隠されていたなんて…。慎遠の胸中を思うと、察するに余りありますね。
秘密を胸に…兄妹の温かな誕生祝い
大きな秘密を抱えることになった慎遠。そんな彼の葛藤を知る由もない宜寧は、すっかり熱も下がり回復します。自分のために高価な龍涎香を用意してくれたのが慎遠だと知り、感謝の気持ちでいっぱいの宜寧。彼女は、これまで一度も祝ってもらったことがないという慎遠のために、誕生祝いを企画します。
林茂(リン・マオ) や六番目の妹・羅宜秀(ルオ・イーシウ)も呼んで、宴は和やかに進みます。皆で酒令(日本の宴会ゲームのようなもの)に興じ、心からの笑顔を見せる慎遠。彼にとって、これほど温かい時間を過ごすのは初めてだったのかもしれません。
やがて、林茂(リン・マオ) と宜秀は飲みすぎて酔いつぶれてしまいます。残されたのは、慎遠と宜寧の二人だけ。宜寧は慎遠に「何があっても自分自身と羅家を守ってほしい」とお願いします。慎遠は静かに頷き、こう付け加えるのです。
「君は私にとても良くしてくれる。たとえ君が羅家の七姑娘でなくても、私は君を妹として大切にするだろう」
この言葉、宜寧は深く考えずに聞き流してしまいますが、視聴者からすれば意味深すぎます!慎遠の心の中では、宜寧への想いが「兄」としてのものから、少しずつ変わり始めているのかもしれませんね。
新たな波乱の予感!謎の貴公子、現る
心温まる誕生祝いの裏で、物語は不穏な動きを見せます。陸嘉学(ルー・ジアシュエ)が、かつて探していた証言が羅家にあると知り、甥の程琅(チョン・ラン)を送り込んできたのです。
程琅は祖母の見舞いを口実に、まんまと羅家に入り込みます。その美しい容姿と家柄から、孫娘たちの良縁を探していた祖母に大歓迎され、しばらく屋敷に滞在することに。彼の目的は何なのか?羅家に新たな嵐を呼び込む存在になることは間違いなさそうです。
『安寧録~海棠に降る光~』第8話の感想
今回は、物語の根幹を揺るがす大きな秘密が明かされ、一気に引き込まれました。慎遠と宜寧が実の兄妹ではなかったという事実は、これまでの二人の関係性を全く違う視点から見せることになります。慎遠が抱えることになった秘密の重さと、何も知らずに兄を慕う宜寧の無邪気さの対比が、非常に巧みに描かれていました。彼の「妹として大切にする」という言葉の裏にある、複雑な感情を思うと、今後の二人の距離感がどう変化していくのか、目が離せません。また、最後に登場した程琅という存在が、静かに進んでいた物語に新たな緊張感をもたらしました。恋愛模様だけでなく、家門をめぐる陰謀も絡み合い、物語に一層の深みを与えています。
つづく