ユーホンの母の希望で、故郷の家を訪れたシャオニンとユーホン。そこは、ユーホンの悲しい過去と家族の思い出が眠る場所でした。母との間にあった長年のわだかまりと向き合うユーホン。そしてシャオニンは、彼の心の奥深くに隠された傷を知ることになります。餃子作りや墓参りを通して、少しずつ距離を縮めていく家族。母子の雪解けと、夫婦の絆が深まる心温まるエピソードです。
「この結婚は社内秘で」あらすじネタバレ20話
いやあ、今回の『この結婚は社内秘で』第20話は、本当に心にじんわりと染み渡る、感動的なエピソードでしたね!これまで少し距離があるように見えたジー・ユーホンと彼のお母さんの関係が、ついに雪解けを迎えるんです。そのきっかけを作ったのが、やっぱり我らがトゥー・シャオニン!彼女の太陽のような明るさと優しさが、凍てついた母子の心を温かく溶かしていく様子は、本当に見ごたえがありました。
母子の故郷への旅と、明かされる過去
物語は、ユーホンとシャオニンの仕事の成果を、ユーホンのお母さんが心から喜ぶシーンから始まります。すっかり嬉しくなったお母さんは、故郷の家を整理して戻りたい、なんて言い出すんですね。するとシャオニンが「私も一緒に行きます!」と即答。この気遣いができるお嫁さん、最高すぎませんか?そこへシャオニンの両親も手作りのスープを持ってやってきて、まるで本当の家族のように和気あいあい。見ているこっちまで、幸せな気持ちになりました。
でも、ユーホンはシャオニンに「君の両親みたいな、自然な関係が羨ましい」と、母親との間にどこかぎこちなさがあることを打ち明けます。そんな彼に、シャオニンは「私がずっとそばにいる」と優しく寄り添うのでした。
そんな中、ちょっとした波乱も。以前からユーホンに気のある唐羽卉(タン・ユーフイ)が、お母さんのお見舞いを口実にユーホンに近づこうとします。しかし、ユーホンは「心に決めた人がいる」とキッパリ拒絶!その場をこっそり聞いていたシャオニンが、仕事の用事を口実にユーホンを連れ出すファインプレーで、気まずい空気を回避させます。シャオニンの機転、さすがです!
その後、ユーホン親子とシャオニンの3人は、亡くなったユーホンのお父さんのお墓参りへ。お母さんは、亡き夫にシャオニンを「新しい家族よ」と正式に紹介します。シャオニンの優しさと礼儀正しさに、お母さんもすっかり心を開いた様子。シャオニンの後押しもあって、これまで父の墓前に立つことをためらっていたユーホンも、深く頭を下げ、心の中で父への想いを伝えることができました。
餃子作りが繋ぐ、家族の記憶
故郷の家に着いた一行。シャオニンは、ユーホンの家に飾られた家族写真を見つけ、その温かい雰囲気に心を打たれます。お母さんはシャオニンに餃子の作り方を教えながら、ユーホンが「毎日餃子が食べたい」と言っていた子供の頃の思い出話を、楽しそうに語り始めます。その楽しそうな二人の声を、ユーホンは少し離れた場所から、複雑な表情で聞いていました。
活発だった子供時代。しかし、お父さんの死が、家族の形を静かに、そして大きく変えてしまったのです。母と子の間には、いつしか見えない壁ができていました。
その夜、お母さんは古いアルバムを広げ、ついに長年胸に秘めていた想いをユーホンに打ち明けます。夫を亡くした悲しみに暮れるあまり、息子のユーホンの気持ちを考える余裕がなく、彼を独りにしてしまったこと。そして、「あなたには本当に申し訳ないことをした」と涙ながらに謝罪するのでした。
その言葉を聞いたユーホンは、目に涙を浮かべながら、お母さんの手を固く握ります。自分も母親を誤解し、責めていた時期があったこと、でも今は母の苦しみを理解していることを伝えました。この瞬間、長年凍りついていた母子の心は完全に溶け合い、二人の間の溝は完全に埋まったのです。
光となってくれた君へ
翌朝、ユーホンはシャオニンとの散歩中、これまで誰にも話さなかった重い過去を打ち明けます。お父さんが不正融資のスキャンダルに巻き込まれ、自ら命を絶ったこと。そのせいで、母と自分は世間から冷たい視線を浴び、絶望の淵にいたこと。
しかし、とユーホンは続けます。「君の出現が、僕の暗い心に差し込んだ一筋の光だった」と。シャオニンと出会えたことで、彼は再び前を向く力を得たのです。そして、父のような悲劇を二度と繰り返さないために、銀行のシステムをより良くしていくことが今の自分の目標だと、力強く語りました。
この旅を通じて、家族の絆はより一層強く、深くなりました。ユーホンとお母さんの和解、そしてユーホンとシャオニンの揺るぎない信頼関係。雨降って地固まる、とはまさにこのことですね。
『この結婚は社内秘で』第20話の感想
今回は、派手な事件こそ起きませんでしたが、登場人物たちの心の機微が丁寧に描かれた、非常に密度の濃い回でした。特に、ユーホンと母親の和解は、長年の雪が解けるような静かな感動を呼びます。古いアルバムを前に、涙ながらに後悔を語る母と、それを受け止める息子の姿には、胸を打たれずにはいられません。父の死という重い過去を背負いながらも、シャオニンという光を見つけ、前を向こうとするユーホンの姿に、彼の人間的な成長を感じました。家族の温かさ、そして困難を乗り越えるために不可欠な対話の大切さを、改めて教えてくれるような物語でした。
つづく