給料日に社内で夫のユーホンとこっそりやり取りし、同僚にバレそうになるなど、シャオニンの秘密の結婚生活は相変わらずハラハラドキドキ。仕事の後は、入院中のユーホンの母の看病に励み、二人は嫁姑として心を通わせていました。しかし、そんな穏やかな日々に、あまりにも突然で残酷な悲劇が訪れます。予期せぬ別れに、シャオニンとユーホンは深い悲しみの底へ。二人はこの大きな試練をどう乗り越えていくのでしょうか。

「この結婚は社内秘で」あらすじネタバレ21話

さて、『この結婚は社内秘で』第21話、今回はハンカチ必須の、あまりにも切なく、そして二人の絆の強さが試される回となりました。穏やかな日常から一転、息をのむような展開が待ち受けています。

給料日の小さな事件と、迫りくる悲劇の足音

部署内が新規顧客開拓で活気づく中、シャオニンは電話対応の仕方が上司のジャオ・ファンガンにそっくりだと同僚のラオ・ジンに指摘されます。そんな和やかな雰囲気の中、待ちに待った給料日!ジャオ・ファンガンはラオ・ジンに借金の返済を催促するかのように、給料の代理受け取りを申し出ますが、きっぱり断られてしまいます。

一方、シャオニンは夫のユーホンに給料が入ったことを嬉しそうに報告。彼の頼みで給料明細を受け取りに行くと、その様子を同僚のタン・ユーフイに見られてしまいます!一瞬ヒヤリとしますが、シャオニンが機転を利かせてなんとかその場を切り抜けました。社内秘の結婚は、毎日が綱渡りですね。

仕事が終わり、シャオニンは急いで病院へ。入院しているユーホンの母の看病です。姑は、自分のために尽くしてくれるシャオニンに心から感謝し、その労をねぎらいます。シャオニンは「ユーホンも今では立派にやっていますよ」と安心させようとしますが、姑は息子の帰りを心待ちにしており、ドアが開くたびに期待のこもった眼差しを向けるのでした。

鳴り響くアラーム、永遠の別れ

シャオニンが、ちょうど出張先から飛行機に乗ろうとしているユーホンと短い電話をしていた、その時でした。病院内にけたたましく鳴り響く緊急アラーム。胸騒ぎを覚えたシャオニンが病室へ駆けつけると、そこには人だかりが。人垣をかき分けて中に入ると、姑が緊急処置を受けている真っ最中でした。しかし、その甲斐なく、彼女は静かに息を引き取ります。

あまりの出来事に、シャオニンはその場に崩れ落ち、声にならない嗚咽を漏らします。「お義母さんを守れなかった…ユーホンになんて言えば…」。深い自責の念が、彼女の心を押しつぶします。

知らせを受け、急いで帰国したユーホン。彼が目にしたのは、泣き崩れる妻の姿でした。母の最期に立ち会えなかった悲しみをぐっとこらえ、彼はシャオニンを強く抱きしめます。後悔と罪悪感、そしてどうしようもない悲しみが、二人を包み込みました。

葬儀で見えたそれぞれの想いと、夫婦の絆

後日、ユーホンの母の葬儀がしめやかに執り行われました。シャオニンの両親も駆けつけ、悲しみに沈むユーホンを気遣います。シャオニンは気丈に弔問客の対応をしていましたが、同僚のラオ・ジンの顔を見ると、こらえていた涙が溢れ出してしまいました。

その外では、ジャオ・ファンガンがラオ・ジンを待っていました。彼は彼女を元気づけようと高価なバッグをプレゼントしますが、姑の死に心を痛めていたラオ・ジンは、彼の真意を誤解し、その贈り物を拒絶してしまいます。二人の間にも、切ないすれ違いが生まれていました。

葬儀が終わり、家に帰った二人。シャオニンは、悲しみを一人で抱え込もうとするユーホンに「我慢しないで」と優しく寄り添います。すると彼は、「本当に疲れた」と、初めて弱音を吐き出しました。シャオニンは、そんな彼を力強く抱きしめます。

そして、シャオニンは生前に姑から教わった餃子を手作りします。その懐かしい味を口にしたユーホンは、「もう二度と食べられないと思っていた」と、子供のように泣きじゃくりました。シャオニンの温かい腕の中で、彼はようやく心の安らぎを見つけたのです。

夜、シャオニンは一冊の古いアルバムをユーホンに手渡します。そこには彼の幼い頃からの思い出と共に、最後のページに母からの愛情あふれるメッセージが記されていました。「重荷を下ろして、あなた自身の人生を楽しんでほしい」と。

翌朝、ユーホンは休暇を取り、一人で郊外へ出かけます。自然の風景をカメラに収め、その写真をシャオニンに送る彼の姿は、母の願い通り、少しずつ自分を取り戻し、前を向こうとしているように見えました。

『この結婚は社内秘で』第21話の感想

今回は、あまりにも突然訪れた悲しい別れに、胸が締め付けられるエピソードでした。幸せな日常が脆くも崩れ去る瞬間は、見ていて本当に辛かったです。特に、自分のせいだと泣き崩れるシャオニンの姿と、母の最期に間に合わなかったユーホンの後悔を思うと、言葉になりません。

しかし、この深い悲しみの中で、二人の絆はより一層強く、そして本物になったと感じます。ただ寄り添うだけでなく、手作りの餃子や母のアルバムといった、心に響く方法で夫を支えるシャオニンの愛情の深さには感銘を受けました。彼女の存在がなければ、ユーホンは悲しみに飲み込まれていたかもしれません。辛い出来事でしたが、二人の関係性をより深く描き出す、非常に重要な回だったと思います。

つづく