現代でのデートを楽しむ安景昭(アン・ジンジャオ)と李初月(リー・チューユエ)。遊園地や映画館で二人の距離は急速に縮まり、幸せな時間を過ごします。しかし、その夜のキャンプで、初月は景昭に衝撃的な言葉を告げ、二人の関係は大きく揺らぎ始めます。なぜ初月は景昭を突き放すのか? その裏には、二人が決して抗うことのできない「世界の壁」という、あまりにも切ない理由が隠されていました。一方、景昭は一つの大きな決意を固め、初月に約束をします。

「花渓記~君が空から舞い降りて~」あらすじネタバレ10話

前回、いい雰囲気だった安景昭(アン・ジンジャオ)と李初月(リー・チューユエ)の二人に、まさかの急展開が待っていましたね! ラブラブなデートから一転、二人の間に横たわる大きな壁が、いよいよハッキリと見えてきた回でした。

甘いデートのはずが…すれ違う二人の本音

物語は、景昭と初月の現代でのラブラブデートからスタート! 景昭が射的で取ってくれたピカチュウのぬいぐるみを、初月は「もう好きじゃないから」と近くにいた子供にあげちゃいます。それを見た景昭は「また勝てばいい」と、なんと屋台の景品をぜーんぶ独り占め! さすが若様、やることが違います(笑)。

その後も遊園地の海賊船で景昭が初月に不意打ちのキスをしたり、映画館ではヤキモチを焼く初月が可愛かったりと、とにかく甘いシーンの連続!映画館で他の女性客に「あの娘は彼女じゃないでしょ」なんて言われた初月が、ムキになって景昭にひっつく姿には、思わずニヤニヤしちゃいました。景昭も、その女性たちに「彼女は俺が好きな人だ。一生大切にする」ってはっきり宣言! もう、ごちそうさまです!

でも、幸せな時間は長くは続きません…。

夜のキャンプで、お酒を飲みながらいい雰囲気になる二人。景昭は「真実か挑戦か」ゲームで、自分の初キスが初月だったことを告白します。そして、いよいよ初月の番。景昭が真剣な表情で「答えが聞きたい。もう待ちたくない」と気持ちを伝えると、初月から返ってきたのは、まさかの「あなたのこと、好きじゃない」という言葉でした…。

あまりに突然の拒絶に、ショックを隠せない景昭。見ているこっちも「えぇーっ!?」って声が出ちゃいましたよ。

酔ってポロリ、衝撃の事実が発覚!

翌日、気まずい雰囲気のまま撮影現場へ。他のファンに囲まれる景昭を見て、初月は心穏やかではありません。でも「どうせすぐ帰る人だし」と自分に言い聞かせる姿が、なんとも切ない…。

そんな初月に、景昭は「俺を好きだと認めるのは、そんなに難しいことか?」と詰め寄ります。もちろん初月は「好きだなんて言った覚えはない!」とシラを切るのですが…ここで景昭から衝撃の一言が!

「昨日のこと、全部忘れたのか?」

そう、実は酔っ払った初月、景昭に「好き」って告白していたんです! それどころか「明日、役所に行こう!」とまで口走っていたようで、景昭はその証拠として、二人のツーショット写真(初月いわく結婚写真!)を突きつけます。いやー、まさかの大どんでん返し! 酔った初月、大胆すぎます!

「私たちは、違う世界の人間だから」

ついに本音をぶつけ合うことになった二人。なぜ景昭を受け入れられないのか、初月はついにその理由を語ります。「私たちは、違う世界の人間なの。もし、いつか二つの世界を繋ぐ道が閉ざされたら…私たちはどうなるの?」

こればっかりは、どうしようもない問題ですよね…。切なすぎる…。

その夜、景昭は初月の部屋を訪ね、「明日、雷雨が来る。一度俺の世界に帰って、危機を解決し、家族を安心させたら、必ず君の元へ戻ってくる」と約束します。彼の固い決意を聞いた初月は、部屋の中で一人、激しく葛藤します。

ドアを開けた初月は、景昭を部屋に招き入れますが、やはり「今日はもう遅いから…」と話をはぐらかしてしまいます。一方、景昭が不在の彼の世界では、周魏(ジョウ・ウェイ)たちが必死に行方を捜しており、不穏な空気が漂っていました。

二つの世界、二人の恋。これから一体どうなってしまうんでしょうか!?

『花渓記~君が空から舞い降りて~』第10話の感想

今回は、甘いラブコメ展開から一気にシリアスな核心へと迫る、見応えのあるエピソードでした。遊園地での幸せそうな二人の姿に頬が緩んだのも束の間、初月の「好きじゃない」という一言で、物語の空気は一変します。しかし、その言葉の裏には、彼を愛しているからこそ、未来のない恋に踏み出せないという深い葛藤が隠されていました。酔った勢いで本音を漏らしてしまうという展開は古典的ですが、写真という動かぬ証拠を突きつけられ、逃げ場を失っていく初月の姿が印象的です。違う世界に住むという、抗えない運命に直面した二人の切ない想いが胸に迫りました。景昭の決意が、二人の未来をどう切り開くのか、静かに見守りたいと思います。

つづく