恋人・安景昭(アン・ジンジャオ)が毒に倒れ、解毒薬「霊珠草」を求めて魔花谷へ向かった李初月(リー・チューユエ)。そこで待ち受けていたのは、物語が大好きな風変わりな谷主だった。初月は得意の物語を武器に、危険な取引を試みる。一方、無事に回復した景昭だったが、なぜか人が変わったように初月に甘え、束縛するような言動を見せ始める。彼の突然の変化に戸惑う初月。しかし、その甘い態度の裏には、敵を欺くための巧妙な策略が隠されていたのだった。

「花渓記~君が空から舞い降りて~」あらすじネタバレ13話

毒に倒れた愛する安景昭(アン・ジンジャオ)を救うため、李初月(リー・チューユエ)が奔走する第13話!今回は、初月の機転と、回復した景昭のまさかの「キャラ変」が見どころです。コメディとシリアスが絶妙に混じり合った、目が離せない展開を詳しくご紹介します!

霊珠草を求めて!物語が救う初月のピンチ

景昭の命を救う唯一の薬「霊珠草」を求め、初月は弟の初陽(チューヤン)と共に魔花谷へ乗り込みます。しかし、そこの谷主は一筋縄ではいかない人物。初月たちを捕らえ、「花の肥料にしてしまえ」と恐ろしいことを言い出します。

絶体絶命のピンチ!その時、弟の初陽(チューヤン)が、谷主の手についた墨の跡から彼が物語好きであることを見抜きます。これを好機と見た初月は、「命を助けてくれるなら、面白いお話をしてあげる」と取引を持ちかけました。現代知識チート、ここに炸裂です!初月が語る「甄嬛伝(宮廷の諍い女)」や「西遊記」の物語に、谷主はすっかり夢中に。

そこへ、初月を心配した景昭が駆けつけます。「彼女を解放しろ。さもなくば、ここを平らにしてやる」と、まさに物語から出てきたような覇道総裁っぷりを発揮!これには谷主も「おお、これが君が話してくれた『覇総』か!」と大興奮。すっかり気を良くした谷主は、あっさりと霊珠草を譲ってくれたのでした。

策士・景昭のヤンデレ作戦が始まる

無事に霊珠草を手に入れ、景昭は回復します。しかし、医師の東華(ドンホワ) によると、まだ余毒が残っているとのこと。実は、これは荘主の座を狙う周魏(ジョウ・ウェイ)を欺くための作戦でした。

ここから、策士・景昭の演技が始まります。彼は初月に対して、人が変わったように甘え、「君がいないと薬も飲めない」「死んでしまうかもしれない」と、か弱さをアピール。さらには、初月が弟の安景凌(アン・ジンリン) と仲良くしていると、「私のそばから離れるな」「君は頭のてっぺんからつま先まで私のものだ」と、独占欲をむき出しにする「病嬌(ヤンデレ)」キャラに変貌!

この作戦は見事に当たり、周魏(ジョウ・ウェイ)の手下は景昭がまだ弱っていると信じ込みます。裏では東華(ドンホワ) と連携し、「我々の演技もなかなかだったな」とほくそ笑む景昭。クールな彼が見せるヤンデレ演技は、作戦とわかっていてもドキドキさせられますね。

すれ違う想いと帰れない現実

一方で、初月は優しい弟・景凌を元気づけようと、彼のためにケーキを作ります。自分を「出来損ない」と卑下する景凌に、初月は彼の素晴らしい彫刻の才能を褒め、励ましの言葉をかけます。しかし、その親密な様子を見た景昭はヤキモチを焼き、初月を連れ去ってしまうのでした。

景凌が母にケーキを届けると、母は「欲しいものは力ずくで奪いなさい」と、彼に荘主の座を狙うよう焚きつけますが、心優しい景凌にその気はありません。

様々な思惑が渦巻く中、初月はデザインコンテストの生地が見つからないこと、そして元の世界に帰るための雷雨が来ないことに焦りを感じていました。そんな時、離青(リー・チン)が景昭を誕生日の宴に誘いに来ますが、ヤンデレモードの景昭から離れられない初月は、その誘いを断るのでした。

『花渓記~君が空から舞い降りて~』第13話の感想

今回の見どころは、なんといっても安景昭(アン・ジンジャオ)の豹変っぷりでしょう。いつもは冷静沈着で、感情をあまり表に出さない彼が見せた、独占欲むき出しの「ヤンデレ」演技。そのギャップがたまらなく魅力的でした。初月を他の男性から遠ざけようとする必死な姿は、敵を欺くための作戦とわかっていても、彼の本心がそこに乗っているようで、思わず頬が緩んでしまいます。

一方で、弟・景凌の抱える孤独に寄り添う初月の優しさも光っていました。自信をなくしている彼を心から励ます姿は、この物語の温かい部分を象徴しています。兄弟それぞれと異なる形で絆を深めていく初月の存在が、物語に豊かな彩りを与えていますね。

シリアスな策略と、甘くコミカルな恋愛模様が絶妙に絡み合い、物語の緩急が心地よいエピソードでした。このヤンデレ作戦を通して、二人の関係がどう進展していくのか、じっくりと見届けたい気持ちにさせられます。

つづく