禁断の技「斗転星移」の秘伝書を盗んだと紅翡(ホンフェイ)に疑われた安景昭(アン・ジンジャオ)。さらに、彼女は李初月(リー・チューユエ)を人質に取り、景昭は絶体絶命の窮地に立たされます。この危機を乗り越えた景昭は、初月との将来について大きな決断を下し、父親に結婚の許しを請います。二人の絆が深まる一方で、その幸せを快く思わない安景凌(アン・ジンリン) は、初月の秘密を探るために不穏な策略を巡らせ始めます。甘い恋模様の裏で、嫉妬と新たな謎が渦巻き始める、波乱の回です。
「花渓記~君が空から舞い降りて~」あらすじネタバレ23話
いやー、今回の『花渓記』もすごかったですね!甘いシーンと不穏なシーンが交互にやってきて、感情が追いつかない!安景昭(アン・ジンジャオ)と李初月(リー・チューユエ)の恋模様にキュンキュンしていたら、安景凌(アン・ジンリン) の黒い影が忍び寄ってきて…。早速、第23話の世界にどっぷり浸かっていきましょう!
斗転星移を巡る誤解と人質事件
物語は、禁断の技「斗転星移」を修練している犯人探しの続きから。安景昭(アン・ジンジャオ)は慎重に調査を進めますが、時を同じくして、斗転星移の秘伝書を隠していた紅翡(ホンフェイ)が、それが盗まれたことに気づきます。彼女の脳裏に浮かんだ容疑者は…もちろん、最近自分の隠し場所に出入りした景昭たち!
一方、景昭たちと行動を共にしていた景凌は、傷の痛みを口実に一行から離脱。なんだか怪しい動きです。
案の定、紅翡は景昭たちの前に現れ、「斗転星移を盗んだのはお前だろう!」と激怒。初月がなんとか誤解を解こうと間に入りますが、怒り心頭の紅翡は、なんと初月を人質に取ってしまいます!「斗転星移を持ってこなければ、彼女の命はない」と、絶体絶命のピンチに。
しかし、ここで黙っている初月ではありません。持ち前のコミュニケーション能力で紅翡の警戒心を解き、二人は意外にも景昭や月歌(ユエグー)の話で少し打ち解けます。そこへ駆けつけた景昭。紅翡は「本当に潔白だというなら、この毒薬を飲め」と無茶な要求をしますが、景昭は初月のため、迷わずそれを飲もうとします。
その覚悟と、景昭の体にあった傷を見た紅翡は、ついに犯人が景昭ではないと確信。初月を解放するチャンスを与えます。初月はすかさず仮病を使い、「景昭のキスがないと治らない~!」とおねだり。景昭が「ふざけている場合か!」と呆れている隙に、見事脱出に成功!この二人のコンビネーション、最高すぎます!
ついに結婚へ!景昭のまっすぐな愛
山荘に戻った景昭は、父であり荘主である安成虎(アン・チョンフー)のもとへ。婚約者との破談を報告すると同時に、固い決意を胸にこう告げます。「父上、私は初月と結婚したいのです」。
父親は、初月の素性が景昭の将来の助けにはならないと難色を示します。しかし、景昭の答えは揺るぎません。「私が求めているのは、地位や権力のための妻ではありません。生涯を共にする夫人なのです」。息子のまっすぐな愛に心を動かされた父親は、ついに二人の結婚を認めるのでした。
忍び寄る嫉妬の影…景凌の策略
景昭と初月の結婚が決まったという知らせは、すぐに景凌の耳にも入ります。弟のように慕っていたはずの景凌ですが、その心は嫉妬の炎に焼かれていました。彼は、二人を引き裂く唯一の方法は、初月の最大の秘密…つまり、彼女が「別の世界」から来たという事実を暴くことだと考えます。
景凌は、初月を酒の席に誘い、酔わせて現代に帰る方法を聞き出そうと画策。何も知らない初月は、故郷の楽しい話を語り、つい秘密を口にしそうになりますが、そこへ景昭が絶妙なタイミングで登場し、話は中断されます。酔った初月が景昭に「美しすぎて犯罪的よ!」と絡むシーンは、可愛らしくて思わず笑ってしまいました。
しかし、景凌の策略は終わりません。酔い覚ましのスープを持って初月の部屋を訪ね、室内の様子を探ります。そしてその夜、景昭と初月が口づけを交わす甘い瞬間を目撃してしまった景凌は、静かに呟くのでした。「初月は…俺のものだ」。彼の瞳に宿る暗い光が、今後の波乱を予感させます。
新たな謎、師太の死
甘いラブストーリーと嫉妬渦巻く三角関係の裏で、新たな事件が発生します。ある師太が遺体で発見されたのです。景昭が現場を調べると、抵抗した痕跡が全くないことから、顔見知りの犯行だと推測。彼女が持っていた一通の手紙から、故人である「芳月」という人物を訪ねようとしていたことが判明し、謎はさらに深まっていきます。
『花渓記~君が空から舞い降りて~』第23話の感想
今回は、景昭の初月に対する愛の深さが改めて証明された回でした。初月を助けるためなら毒さえも厭わない覚悟、そして身分や家柄を乗り越えて「生涯の伴侶」として彼女を娶ると父親に宣言する姿には、胸を打たれずにはいられません。彼のまっすぐな愛情表現が、この物語の大きな魅力だと再認識しました。
その一方で、弟のように純粋に見えた景凌の変貌には心が痛みます。嫉妬が彼の心を蝕み、「初月は俺のものだ」という独占欲をむき出しにする姿は、今後の物語に大きな緊張感をもたらすでしょう。幸せな二人のすぐそばに、これほど暗い感情が渦巻いているとは…。さらに、師太の死という新たなミステリーも加わり、恋愛模様だけでなく、サスペンス要素もますます目が離せなくなってきました。甘さと苦さが絶妙に絡み合い、物語の奥行きを一層深めた、見ごたえのあるエピソードでした。
つづく