捕らえられた紅翡(ホンフェイ)の救出に成功したものの、安景昭(アン・ジンジャオ)は犯人をわざと逃したという濡れ衣を着せられ、謹慎処分となってしまう。謹慎中の景昭は、李初月(リー・チューユエ)に対してわざと冷たい態度をとり、白芷(バイ・ジー) を側に置くことで彼女の心をかき乱す。一方、一連の事件の真相を追う景昭は、黒幕をおびき出すため、密かにある計画を実行に移していた。ついに黒幕との直接対決の時が訪れるが、その仮面の下に隠されていた顔は、あまりにも意外な人物のものだった。

「花渓記~君が空から舞い降りて~」あらすじネタバレ25話

いや~、今回の『花渓記』は前半のラブコメと後半のシリアス展開の温度差で風邪ひきそうでしたよ!ついに、一連の事件の黒幕が明らかになるんだけど、その正体にはもう「え、あなただったの…?」って声が出ちゃいました。

嫉妬作戦?すれ違う景昭と初月

まずは、捕らえられていた紅翡(ホンフェイ)の救出劇からスタート。初月(リー・チューユエ)がうっかり仕掛けを起動させちゃって大ピンチ!ってところで、颯爽と助けるのが我らが安景昭(アン・ジンジャオ)様。でも、この人、助け方がいちいちカッコいいのよね。結局、景昭と初月の息の合った連携プレイで、無事に脱出成功!

ところが地上に出た途端、紅翡が逃走。みんなの前で「安景昭(アン・ジンジャオ)がわざと逃がしたんだ!」なんて言われちゃって、景昭は謹慎処分に。ここから景昭のツンデレ、いや、今回はツンツンモードが炸裂します。

初月との仲を誤解されたくないのか、わざと白芷(バイ・ジー) をそばに置いて「白芷(バイ・ジー) 、世話をしろ」「白芷(バイ・ジー) 、湯を飲ませてくれ」とイチャイチャ(?)アピール。初月にはおつかいを頼む始末。やきもち焼かせたいのが見え見えで、こっちがニヤニヤしちゃいますよね!

珍騒動!現代語レッスン

そんな中、初月の弟・初陽(チューヤン)が現代からカムバック!彼が持ち込む現代ワードが、また一騒動起こすんです。

景昭に近づきたい白芷は、初陽に「彼らの故郷の言葉」を習い始めます。初陽が面白がって教えたのが「老帥(イケメン)」とか「扯证(結婚届を出す)」「三年抱两(3年で2人産む)」みたいな言葉。意味を「すごく素敵」「異性の兄妹になる」「3年で2回義兄弟の契りを交わす」なんてデタラメに教えるもんだから、さあ大変!

白芷は景昭と初月に向かって、悪気なく「お二人が早く義兄弟の契りを交わし、3年で2回も契りを結べますように!」なんて言っちゃうんです。もう、コントみたいで笑いが止まりませんでした!

ついに明かされる黒幕の正体と悲しい真実

コメディパートはここまで。物語は一気に核心へ進みます。

初月は事件の証拠となる土を盗むため、景昭の部屋に忍び込みますが、あっさり見つかります。そこでまた痴話喧嘩が始まるんだけど、初月が意地を張って「あなたなんて遊びよ」と言ってしまったのを聞いた景昭は、深く傷ついてしまいます。

しかし、実は景昭はすべてお見通しでした。彼は紅翡から聞いた「斗転星移」という技の使い手に関する情報から、黒幕が次に玄風大師を狙うと推理。自らおとりとなって、犯人をおびき出す計画を立てていたのです。

そして、ついに犯人が現れ、景昭と対峙します。激しい戦いの末、景昭が仮面を剥がすと、そこに立っていたのは…なんと弟の安景凌(アン・ジンリン) でした。

「なぜだ!」と叫ぶ景昭に、景凌は「父上は兄さんばかり可愛がり、俺はいつも笑いものだった!」と、ずっと抱えてきたコンプレックスと悲痛な思いを吐き出します。優秀な兄への嫉妬と、誰にも認められない苦しみが、彼を罪に走らせてしまったのです。

真相を知った父・安成虎(アン・チョンフー)も、息子の犯した罪に言葉を失い、法によって裁くことを決意するのでした。

『花渓記~君が空から舞い降りて~』第25話の感想

今回は、前半のコミカルなやり取りと、後半の衝撃的な真実が巧みに織り交ぜられた回でした。初陽が教えるデタラメな現代語に白芷が振り回されるシーンは、シリアスな展開の中での清涼剤として非常に楽しめました。しかし、その笑いの後には、胸が締め付けられるような兄弟対決が待っていました。ずっと慕っていた兄に刃を向けなければならなかった安景凌(アン・ジンリン) の苦悩と、信じていた弟に裏切られた安景昭(アン・ジンジャオ)の衝撃を思うと、非常に切ない気持ちになります。ただの悪役ではなく、同情の余地がある動機を描いたことで、物語に一層の深みが増したように感じます。兄弟の運命がどうなってしまうのか、目が離せません。

つづく