傷つき、薬師谷から出られずにいる薛紫夜(シュエ・ズーイエ) を元気づけるため、霍展白(フオ・ジャンバイ)は心を尽くした特別な計らいをします。彼のどこまでも温かい心遣いに触れ、塞ぎ込んでいた紫夜の心は少しずつ解きほぐされていきます。仲間たちの支えの中、紫夜は自身の過去と向き合い、未来へ向けて大きな一歩を踏み出す決意を固めるのでした。一方、瞳(トン)は過酷な状況下で新たな憎しみを募らせており、物語に不穏な影を落とします。二人の距離が縮まる甘い時間と、水面下で進む陰謀が交錯する、見逃せないエピソードです。

「七夜雪(しちやせつ)」あらすじネタバレ17話

霍展白(フオ・ジャンバイ)の愛が暴走!?谷に現れた奇跡の市場

前回、傷ついた薛紫夜(シュエ・ズーイエ) を心配そうに見つめていた霍展白(フオ・ジャンバイ)。でも、紫夜に「最近ぼーっとしてるけど後遺症?」なんてツッコまれて、慌ててその場を去っちゃう不器用さが、もう愛おしいったらないよね!

薬師谷のみんなは、元気を取り戻しつつある紫夜を囲んで、賑やかな中秋節のお祝い。月を見上げる紫夜の横で、彼女のことだけをじーっと見つめる霍展白の視線が、もう甘すぎてとろけそうでした。

でも、本当のサプライズはここから!

身体が弱って谷から出られない紫夜のために、霍展白がなんと…町のお祭りを丸ごと薬師谷に持ってきちゃったんです!これには紫夜もびっくり仰天。目の前に広がる賑やかな屋台や人々の活気に、思わず言葉を失います。

そこへ、サンザシ飴で作った花束を手に現れる霍展白。イケメンな上にやることがロマンチックすぎる!彼は紫夜の手を引いて、二人で市場を散策。似顔絵飴の屋台では、紫夜が「極悪人の顔を描いて」なんて言いながら、チラッと霍展白を見るシーン、可愛すぎませんでしたか?

みんなが作ってくれた透花糍(とうかし)というお菓子を頬張りながら、紫夜は「出来立てが一番おいしい」と昔言ったのを、霍展白が覚えていてくれたことに気づきます。しかも、この市場、霍展白がお金を出したんじゃなくて、紫夜に恩返しをしたい村人たちが自発的に集まってくれたっていうんだから、もう涙腺が…。

とどめは、夜空に打ち上げられた美しい花火。もちろん、これも霍展白からのプレゼント。彼のどこまでも深い愛情に、紫夜の心も少しずつ解きほぐされていくのが、手に取るようにわかりました。

過去との決別、そして新たな誓い

甘い時間だけじゃないのが『七夜雪』。一方、瞳(トン)は長無絶(チャン・ウージュエ)から罰として犬の檻に入れられ、恨みを募らせていました。さらに、妙水(ミアオシュイ)が長無絶(チャン・ウージュエ)から非道な扱いを受けている事実も発覚し、不穏な空気が漂います。

薬師谷に戻った紫夜は、霍展白が自分のために道しるべとして風灯を設置してくれていたことを見抜きます。彼女は霍展白に、それを取り外すようにお願いしました。そして、亡き弟・雪懐(シュエホワイ)への執着の象徴だった、露を集めるための器もすべて片付けます。「今日やっと、師匠(廖谷主)の真意がわかった」と語る彼女の姿は、過去の悲しみから解放され、一歩前に進もうとする決意に満ちていました。

ラストは、霍展白が見つけた絶景スポットでの夕日。どこまでも広がる空と美しい日没を前に、紫夜は「自分のために生きたい」と口にします。そして、霍展白にもそうあってほしいと願うのですが、彼の答えは「君と出会ってからの俺の願いは、悪を根絶することだ」。うーん、切ない!でも、これもまた彼の愛の形なんだよね。

『七夜雪(しちやせつ)』第17話の感想

今回のエピソードは、霍展白の薛紫夜(シュエ・ズーイエ) への献身的な愛情が、これ以上ないほど美しく描かれていました。谷から出られない彼女のために市場を丸ごと再現するという、彼の壮大で純粋な行動には、ただただ心を打たれます。言葉少なに行動で示す彼の優しさが、紫夜の閉ざされた心をゆっくりと溶かしていく過程は、非常に見応えがありました。

また、紫夜が過去の執着を手放し、自分の人生を歩もうと決意するシーンは、彼女の大きな成長を感じさせ、胸に迫るものがありました。美しい夕日を二人で眺める場面は、言葉はなくとも互いを深く思いやる気持ちが伝わってくるようで、本作屈指の名シーンと言えるでしょう。甘くも切ない二人の関係が、また一歩深まったことを感じさせる、静かな感動に満ちた回でした。

つづく