第4話は、物語が大きく動き出す回でしたね!霍展白(フオ・ジャンバイ)の新たな旅立ち、薛紫夜(シュエ・ズーイエ) の隠された過去、そして不気味な新キャラクターの登場と、見どころ満載!さっそく、あらすじとネタバレを詳しく見ていきましょう!

旅立ちの決意と、明かされる薛紫夜(シュエ・ズーイエ) の素顔

前回、薛紫夜(シュエ・ズーイエ) の治療で一命をとりとめた霍展白(フオ・ジャンバイ)。彼はこれまでの誤解を詫び、心からの感謝を伝えます。そして、師兄の息子・徐沫(シュー・モー)を救うための薬方を懇願するのでした。

薛紫夜は悩みながらも、一晩かけて薬方を書き上げます。しかし、その薬方に記された5つの薬材は、なんと天涯の果てに散らばる入手困難なものばかり。それでも、霍展白(フオ・ジャンバイ)と、息子の母である秋水音(チウシュイ・イン)にとっては、それが唯一の希望の光でした。

霍展白と秋水音(チウシュイ・イン)は、薬材を探すため山を下りることを決意。薛紫夜は、薬を集め終えるまで「回天令」を霍展白に預けると言い、彼らの旅立ちを見送ります。このシーン、多くを語らずとも伝わる3人の間の信頼関係がグッときますよね。

一方、山を下りた霍展白は、偶然にも龍門村で義診(無料の診療)を行う薛紫夜の一行に遭遇します。村人たちから心から感謝され、子供たちの将来まで気にかける彼女の姿を見て、霍展白は「貪欲で好色」という世間の噂がいかに的外れであるかを知るのでした。冷たい仮面の裏にある、彼女の温かい心に触れた瞬間でした。

忍び寄る新たな影―瞳と長無絶(チャン・ウージュエ)

物語は一転、不穏な空気に包まれます。元一宮(げんいつきゅう)では、妙水(ミアオシュイ)という人物が、瞳(トン)という青年を長無絶(チャン・ウージュエ)の元へ連れて行きます。

長無絶(チャン・ウージュエ)は、瞳を元一宮最強の暗殺者に任命。彼の持つ、人の心を操る「瞳術」を使い、ある「珍宝」を手に入れるよう命じます。どうやら瞳は、幼い頃に長無絶によって過去の記憶を封じられている様子…。冷酷な主に仕える、記憶のない美しき暗殺者。彼の存在が、今後の物語に大きな嵐を巻き起こすのは間違いなさそうです。

摩家村の悲劇と、侍月派の謎

薛紫夜が一人、雪の中で墓守をするシーンは、彼女の深い悲しみを物語っていました。そこは、かつて惨殺された摩家村の人々が眠る場所。彼女にとって家族同然だった人々を奪った事件の真相を、ずっと追い続けていたのです。唯一の手がかりは、犯人が使った匕首(ひしゅ)に残された毒。

そんな中、侍月派(じげつは)の掌門・阿菁(アージン)が回天令を手に薬師谷を訪れます。薛紫夜は一目で彼女が中毒に侵されていることを見抜きます。

治療を進める中で、薛紫夜は阿菁を薬で眠らせ、摩家村の事件について問い詰めます。事件の手がかりである「毒蟾砂(どくせんさ)」が侍月派独自のものであることを確認し、さらに前掌門が摩家村への攻撃を計画していたことまで聞き出すことに成功します。しかし、実際に村を滅ぼしたのが侍月派なのか、核心に迫る前に阿菁は目を覚ましてしまいました。

侍月派古墓での激突

時を同じくして、霍展白と瞳は、それぞれ薬方の材料である霊芝と、長無絶の命令を遂行するために侍月派の古墓へと向かっていました。そう、二人の運命がここで交差するのです!

古墓の奥で霊芝を発見した霍展白。しかし、彼がそれを手にした瞬間、古墓に仕掛けられていた罠が作動!絶体絶命のピンチに陥ります。果たして霍展白の運命は?そして、同じ場所にいる瞳との遭遇はあるのでしょうか。物語は最高潮の盛り上がりを見せたまま、次週へ続きます!

『七夜雪(しちやせつ)』第4話の感想

第4話は、これまで断片的に描かれてきた要素が、少しずつ繋がり始める重要な回でした。霍展白が薛紫夜の人間性に触れていく過程は、二人の関係性の変化を丁寧に描いており、見ていて心が温かくなります。一方で、薛紫夜が背負う「摩家村の悲劇」という重い過去が、彼女の行動原理の根幹にあることが明確になりました。ただのクールな天才医師ではない、彼女の深い苦悩と復讐への強い意志が、キャラクターに一層の深みを与えています。そして、新たに登場した暗殺者・瞳の存在が物語に不穏な緊張感をもたらし、善と悪、光と影の対比を際立たせていました。それぞれの目的を持って侍月派に集う登場人物たち。彼らの運命がどのように絡み合っていくのか、今後の展開から目が離せません。

つづく