友人の子のための薬草「青鸞花」を求め、薬師谷に戻った霍展白(フオ・ジャンバイ)。しかし、彼を待っていたのは殺人犯という濡れ衣だった。白雲宮の宮主が谷に乗り込み、霍展白は絶体絶命の窮地に立たされる。薬師谷の掟を破ってでも彼を信じ、守ろうと奔走する薛紫夜(シュエ・ズーイエ) 。一方、霍展白の仲間である夏浅羽(シア・チェンユー)たちも、彼の無実を証明するため独自の調査を開始する。果たして、霍展白の疑いは晴れるのか。そして、彼を陥れた真犯人の目的とは…。登場人物たちの絆が試される、緊迫の回。
「七夜雪(しちやせつ)」あらすじネタバレ9話
今回は、いきなり絶体絶命のピンチに陥った霍展白(フオ・ジャンバイ)と、彼を信じ抜く薛紫夜(シュエ・ズーイエ) の絆が試される、ハラハラドキドキの神回でした。早速、詳しく振り返っていきましょう!
絶体絶命!霍展白(フオ・ジャンバイ)、殺人犯の濡れ衣を着せられる
任務を終えた瞳(トウ)が、追っ手に追われる霍展白に遭遇。点穴を解いてやりながらも「役立たず」と罵るあたり、彼らしいツンデレっぷりが炸裂してましたね(笑)。
その頃、仲間たちは大騒ぎ!鼎剣閣の周行知(ジョウ・シンジー)と夏浅羽(シア・チェンユー)は「霍展白が故意に人を殺すはずがない」と彼の無実を信じ、真相を突き止めるために奔走を開始します。こういう時、信じてくれる仲間がいるって本当に心強いわよね。
薬師谷に無事戻ってきた霍展白。どうやら青鸞花を無事に手に入れたみたい。意気揚々とその武勇伝を語り始めるんだけど、我らが薛紫夜(シュエ・ズーイエ) は「で、花は?」とバッサリ。この塩対応、安定感すらあるわ(笑)。
しかし、和やかな雰囲気も束の間、白雲宮の林宮主(リンゴンしゅ)一行が谷に乗り込んできます。彼の口から語られたのは、衝撃の事実。「お前のせいで部下の覃天呈(タン・ティエンチョン)が死んだ!」と、霍展白は殺人犯として糾弾されてしまうのです。
「彼は無実よ」薛紫夜(シュエ・ズーイエ) 、掟を破り霍展白を守る
もちろん霍展白は真っ向から否定!でも、被害者の覃天呈が死ぬ間際に霍展白を名指ししたと聞き、状況は最悪。口先だけの否定なんて、誰も信じてくれません。
でも、ただ一人、薛紫夜だけは違いました。「彼は無実です。無実の人間を殺すような人じゃない」と、毅然とした態度で霍展白の前に立ちはだかるの。普段は冷静沈着で、江湖のいざこざには関わらないのが薬師谷の掟。でも、今日だけは「その掟、私が破るわ」と言わんばかりの覚悟!もう、カッコよすぎて痺れちゃった!
絶体絶命のピンチに現れた、まさかの救世主!
林宮主は聞く耳を持たず、ついに剣を抜き霍展白に斬りかかります。そして、その刃は霍展白の体に深く突き刺さる…!でも、彼は避けようともしない。「やってないのに、なぜ避ける必要がある!」という、彼の潔さと覚悟が胸に突き刺さるシーンでした。
万事休すかと思われたその時!「待ったー!」と馬に乗って現れたのは、なんと霍展白と瓜二つの男!一瞬、ドッペルゲンガーかと思ったけど、その正体は易容術で変装した夏浅羽でした。彼は柳非非(リウ・フェイフェイ)という女性の協力で、真犯人が易容術を使ったという手がかりを掴んでいたのです。見事な推理と友情のコンビプレーで、霍展白の疑いは一旦晴れることに。夏浅羽、グッジョブ!
芽生える新たな感情と、深まる男の友情
誤解も解け、林宮主は霍展白が亡き友人の子のために命がけで薬草を探していると知り、その義侠心に免じて青鸞花を譲ってくれることに。一件落着ね。
その後は、お待ちかねの治療シーンよ!薛紫夜が霍展白の傷を縫合するんだけど、麻酔が切れて朦朧と目覚めた霍展白が見たのは、自分のために真剣に薬を塗る彼女の横顔…。その姿に見とれて、思わず耳まで赤くなっちゃう霍展白が、もう可愛いのなんのって!普段の豪快な彼とのギャップに、キュンとせずにはいられないわ!
一方、薬師谷に残った夏浅羽は、どうやら薛紫夜のことが気になって仕方ない様子。そして、霍展白が亡き師兄・徐重華(シュー・チョンホワ)の息子・徐沫(シュー・モー)のためにこんなに尽くしていたと知り、彼の情の厚さに感動。思わず抱きしめてしまうシーンは、男の友情っていいな…としみじみ感じさせてくれました。
夜、酒を酌み交わしながら鼎剣閣の未来を憂う二人を、薛紫夜は静かに見守るのでした。
その頃、瞳は任務完了の褒美として、教王から「天国楽園」なる場所での享楽を許されていました。妙火(ミアオフォ)は嫉妬むき出しだけど、妙水(ミアオシュイ)に案内されたその場所は、なんだかきな臭い雰囲気…。こちらのストーリーも、今後どう本筋と絡んでくるのか見逃せませんね。
『七夜雪(しちやせつ)』第9話の感想
今回の第9話は、霍展白にかけられた殺人容疑というサスペンスフルな展開を軸に、キャラクターたちの絆がより深く描かれた素晴らしい回でした。特に印象的だったのは、薛紫夜の揺るぎない信念です。普段は冷静で谷の掟を重んじる彼女が、霍展白のためなら掟を破ることも厭わないと決意する姿には、彼女の内に秘めた情の深さと、二人の間に築かれた信頼関係の強さを感じました。また、治療シーンで霍展白が見せた初々しい反応は、二人の関係が新たな段階に進む予感をさせ、観ているこちらの心も温かくなりました。
そして、今回大活躍だった夏浅羽の存在も物語に良いリズムを生んでいます。彼の登場が、シリアスな状況を打開する鍵となり、霍展白との友情を再確認する場面は物語に厚みを与えてくれました。
つづく