陸繹(りくえき) が仕掛けた巧妙な罠により、連続殺人事件の犯人がついに判明します。しかし、その自白の裏には、さらなる黒幕の存在が隠されていました。消えた官銀の行方を追う陸繹と今夏は、瘴気が立ち込める危険な「一夜林」へと足を踏み入れます。そこで二人を待ち受けていたのは、死んだはずの人物と、新たな脅威でした。事件の真相が明らかになる一方で、二人の関係にも少しずつ変化が訪れる、見逃せないエピソードです。

「花様衛士~ロイヤル・ミッション~」あらすじネタバレ12話

いやあ、今回の第12話、事件が解決したかと思いきや、とんでもない方向に話が転がっていきましたね!陸繹(りくえき) との間に芽生える微妙な空気に、もう目が離せません!さっそく、衝撃の展開を振り返っていきましょう!

降霊術の罠!明かされる犯人と悲しい動機

物語は、陸繹(りくえき) が仕掛けた大掛かりな罠から始まります。雲遮月(うんしゃげつ)の魂を呼び出すという降霊術の儀式。もちろんこれは真っ赤なウソで、真犯人をおびき出すための陸繹(りくえき) の作戦でした。

案の定、雲遮月が犯人の名を告げようとした瞬間、一本の銀針が!すかさず今夏がその動きを見破り、犯人を指し示します。その人物とは、なんと春喜班(しゅんきはん)の役者仲間、翟蘭葉(てきらんよう)だったのです!

観念した翟蘭葉は、すべてを語り始めます。彼女はかつて、喉を痛めた雲遮月の影武者として舞台に立ち、彼を支えていました。しかし、彼が自分ではなく他の女性を愛したことに絶望し、殺害に及んだのです。周大人(しゅうたいじん)殺害も、自分を騙したことへの復讐でした。すべてを告白した彼女は、隠し持っていた毒をあおり、その場で命を絶ちます…。

と、思いきや!この一連の出来事を物陰から見ていたのが、あの不気味な男、厳世蕃(げんせいはん)。彼が翟蘭葉の捕縛を手伝ったかのように見えましたが、実は彼女に渡したのは毒薬ではなく仮死状態になる薬。そう、翟蘭葉は生きていたのです!彼女は、長年厳世蕃(げんせいはん)に仕える手駒だったのでした。

一夜林の攻防!縮まる二人の距離

犯人は見つかったものの、消えた10万両の官銀の行方は依然として不明のまま。陸繹は、翟蘭葉が頻繁に訪れていたという「一夜林」に手がかりがあると睨み、今夏と共に調査へ向かいます。

しかし、林には毒の瘴気が立ち込めており、今夏は意識がもうろうとした中で、死んだはずの翟蘭葉に襲われます!絶体絶命のピンチに駆けつけたのは、もちろん陸繹様!彼は冷静に翟蘭葉を退け、毒にあたった今夏に解毒薬を渡します。自分の分はもう飲んだ、とぶっきらぼうに言い放つ姿に、彼の不器用な優しさが滲み出ていましたね。

その夜、林で一夜を明かすことになった二人。気まずい空気が流れる中、お腹をすかせた今夏のために、陸繹が手ずから手銃の使い方を指導して鳥を仕留めるシーンは、今回のハイライトの一つでしょう!後ろからそっと今夏の手を包み込むように構えを教える陸繹…。事件の緊張感を忘れさせる、甘いひとときでした。

手柄の横取り!厳世蕃(げんせいはん)の恐るべき野望

翌日、二人はついに林の中で官銀が隠された木小屋を発見します。しかし、それも束の間、翟蘭葉と刺客たちに囲まれてしまいます!陸繹と今夏が応戦していると、そこに現れたのはまたしても厳世蕃の一味。彼らはあっという間に刺客たちを制圧し、官銀を確保してしまいます。

「官銀の行方を追っていた」と嘯く厳世蕃は、明らかに手柄を横取りする気満々。陸繹も、彼の権力を前にしては強く出られません。そして、厳世蕃は勝ち誇ったように翟蘭葉を連れ去ると、最後に恐ろしい一言を放ちます。

「その娘(今夏)、気に入った。私のそばに置こう」

事件は解決どころか、今夏自身が最大の危機に晒されるという衝撃のラストで、第12話は幕を閉じました。

『花様衛士~ロイヤル・ミッション~』第12話の感想

今回のエピソードは、一つの事件の終結と、より大きな陰謀の幕開けが巧みに描かれていました。翟蘭葉という一人の女性の悲恋が事件の引き金でしたが、その背後には厳世蕃という巨大な悪の存在がいたことが明らかになり、物語に一層の深みと緊張感を与えています。彼の底知れない不気味さは、今後の展開に暗い影を落としますね。

一方で、陸繹と今夏のコンビネーションは回を追うごとに魅力を増しています。特に、一夜林での二人のやり取りは、シリアスな本筋の中での清涼剤のようでした。陸繹が普段の冷徹さからは想像もつかない優しさを見せる瞬間や、それに戸惑いながらも彼を信頼し始める今夏の姿は、観ていてとても微笑ましいです。二人の関係が、この先の過酷な運命の中でどう変化していくのか、目が離せません。

つづく