陸繹(りくえき) が押収した官銀を、権力者の厳世蕃(げんせいはん)が横取りし、袁今夏(えんきんか)を側に置くよう要求する。断れない二人は厳世蕃(げんせいはん)の船上で開かれる宴に赴くが、そこでは二人の関係を試すかのような、数々の試練が待ち受けていた。一方、揚州の街では、謝霄(しゃしょう) が今夏に結婚を申し込もうと大々的な行列で現れ、大きな騒動を巻き起こす。その場に居合わせた陸繹(りくえき) は、思わぬ行動に出る。陰謀と恋模様が交錯し、物語は新たな局面を迎える。
「花様衛士~ロイヤル・ミッション~」あらすじネタバレ13話
いやはや、とんでもない男が出てきましたね、厳世蕃(げんせいはん)! 権力を笠に着て、陸繹(りくえき) が苦労して見つけた官銀をいとも簡単に横取り。それだけじゃ飽き足らず、我らがヒロイン・袁今夏(えんきんか)を「近侍に」なんて言い出す始末。この男のねっとりとした視線、絶対何か企んでますよね!
案の定、断れない陸繹(りくえき) と今夏は、厳世蕃(げんせいはん)の船上パーティーに強制参加させられます。着飾らされた今夏を見て「実に美味そうだ」なんて言う厳世蕃(げんせいはん)、完全にアウトです! 陸繹(りくえき) の眉間のシワも、いつもより深くなっている気がします。
宴が始まると、厳世蕃の嫌がらせはエスカレート。侍女の傷を鑑定させたり、飲めない今夏に無理やり酒を勧めたりと、あの手この手で二人を試してきます。そしてついに、一線を越える罠が…!
席を外した今夏は、薬で体の自由を奪われ、客室の寝台に寝かされてしまいます。そう、厳世蕃の狙いは、今夏を餌に陸繹を陥れること。しかし、我らが陸繹様は一枚上手でした。異変を察知して駆けつけると、部屋の外で聞き耳を立てる厳世蕃の気配に気づきます。
ここからの陸繹の対応がもう…! 彼はわざと今夏に覆いかぶさり、親密な関係を装う芝居を打つのです! 厳世蕃が諦めて立ち去った後、すぐに体を離す二人。陸繹は今夏の掌に「示弱(弱みを見せろ)」と書き、この危機を乗り切るための策を授けます。ドキドキの展開でしたね!
腹が減ったと鳴らす今夏のお腹の音で、緊張感は一瞬和らぎます。陸繹は麺を注文し、なんと自らフーフーして冷まし、今夏に食べさせてあげるんです! 「母上以外にこんなことしてくれた人いない」と感激する今夏。このシーン、陸繹の心の氷が少し溶けた瞬間を見た気がしました。
一方その頃、揚州の街ではとんでもない騒動が! 謝霄(しゃしょう) が、今夏に結婚を申し込むため、派手な行列を引き連れて楊(よう)家に乗り込んできたのです。これには、彼に想いを寄せる上官曦(じょうかんぎ)は顔面蒼白、そして上官曦(じょうかんぎ) は怒り心頭!
ちょうどその現場に居合わせてしまった陸繹と今夏。謝霄(しゃしょう) が今夏の手を引くと、陸繹はもう片方の腕を掴んで離さない! まるで「俺の獲物に手を出すな」と言わんばかりの独占欲むき出しの陸繹、最高です!
その後、楊岳(ようがく) に殴りかかり、恋愛模様はさらに複雑化。今夏は陸繹へのお詫びとお礼を兼ねて手料理を振る舞いますが、母親から縁談の手紙が届いて大慌て。そこへ現れた陸繹は、質素な食卓を見て不満そうな顔…。それでも、今夏が心を込めて作った春餅を口にする陸繹なのでした。
権力者の陰湿な罠と、若者たちのまっすぐな(そして少し厄介な)恋愛感情が交錯した、非常に中身の濃い回でしたね。
『花様衛士~ロイヤル・ミッション~』第13話の感想
今回は、陸繹と今夏の間に流れる空気が、これまでとはっきりと変わったことを実感させられる回でした。厳世蕃という共通の敵を前に、二人が見せた見事な連携プレーには思わず引き込まれます。特に、陸繹が機転を利かせて今夏を守り、さらには弱った彼女に麺を食べさせる場面は、彼の冷たい仮面の下にある深い優しさが垣間見え、物語に奥行きを与えていました。一方で、謝霄の求婚騒動によって、陸繹の内に秘めた独占欲が初めて表に出たのも大きな見どころです。彼の嫉妬は、今後の二人の関係を大きく左右する起爆剤になるでしょう。複雑に絡み合う人間関係と、少しずつ変化していく主人公たちの心情が巧みに描かれており、物語の深みが増した印象です。
つづく