行方不明の兵部尚書の息子・曹昆(そうこん)を追う中で、陸繹(りくえき) と今夏は地図にない奇妙な村に迷い込み、村人たちに捕らえられてしまう。村では胡散臭い道士・藍青玄(らんせいげん)が二人を罪人だと騒ぎ立て、絶体絶命の危機に。一方、二人を追う楊岳(ようがく)も、険しい崖に行く手を阻まれていた。村に隠された恐ろしい秘密と、行方不明だった謝霄(しゃしょう) の安否は?陸繹の機転と今夏の行動力が、閉ざされた村の謎に挑む鍵となる。
「花様衛士~ロイヤル・ミッション~」あらすじネタバレ16話
絶体絶命!謎の村で捕らわれた陸繹(りくえき) と今夏
麻薬で動けなくされ、石柱に縛り付けられてしまった陸繹(りくえき) 。「よそ者を殺せ!」と叫ぶ村人たちに囲まれ、まさに絶体絶命のピンチ!そこへ現れたのは、村の族長が連れてきた、いかにも胡散臭い道士・藍青玄(らんせいげん)でした。
この藍青玄(らんせいげん)、今夏を見るなり「災いの星だ!」と決めつけ、大げさな祈祷を始めます。雷鳴に合わせて得意げになる彼を、今夏が呆れた顔で白目をむいて見ているのが最高に面白かったですね!結局、藍青玄(らんせいげん)の提案で二人はひとまず牢に監禁されることになりました。
一方、今夏が残した目印を頼りに追ってきた楊岳(ようがく) は、断崖絶壁で行き先を見失ってしまいます。早く助けに来てあげて…!
陸繹(りくえき) の嘘と、まさかの「肩ズン」!?
柴房に閉じ込められた陸繹と今夏。この村が地図にも載っておらず、倭寇の痕跡も忽然と消えていることに気づき、ただならぬ雰囲気を感じ取ります。
そこへ、心優しい族長の奥さんが毛布を差し入れてくれました。すかさず今夏が情に訴えようとすると、陸繹が「病気の妻のために薬を探しに来た」と、まさかの夫婦設定で嘘の上塗りを!「“妻を救うため”の方が同情を買いやすい」とサラリと言う陸繹さま、さすがに策士ですね。
今夏がその抜け目なさに心の中で悪態をついていると、なんと陸繹が疲れたように彼女の肩にコテンと頭を乗せてきたのです!突然のことに固まってしまう今夏。このツンデレな行動、反則すぎませんか!?
偽道士の正体と謝霄(しゃしょう) との再会
その頃、偽道士の藍青玄はこっそり酒とご馳走を堪能中。しかし、族長の息子に見つかってしまい、慌てて口止め料を渡すなど、小悪党っぷりが面白いキャラクターです。
夜になり、体力が回復した陸繹は自力で縄を脱出。ちょうど同じタイミングで村から逃げ出そうとしていた藍青玄と鉢合わせします。命乞いをする藍青玄は、この村の恐ろしい秘密を白状しました。半年前から村人たちが謎の病にかかって凶暴化していること、そして黒い服の男たちが人を森へ引きずり込むのを見た、と。
その話から謝霄(しゃしょう) の身を案じた二人は、藍青玄を道案内させて森の奥へ。そこで、凶暴化した村人に襲われている謝霄(しゃしょう) を発見し、無事に救出します!
嫉妬の炎と事件の核心
小屋で謝霄の手当てをする今夏。幼馴染の二人の間には、どこか懐かしい空気が流れます。それを見ていた陸繹の冷たい視線…明らかに嫉妬していますね!
陸繹はわざと謝霄を狩りに誘い出して張り合ったり、夕食の場面では、今夏が謝霄から渡された鶏肉を自分に差し出したことで、謝霄の嫉妬心を煽ったりと、大人げない一面を見せます。この四角関係、どうなっちゃうんでしょうか。
そんな中、謝霄の「狂人たちは水の中に飛び込んだら追ってこなくなった」という証言から、陸繹は彼らが視力ではなく“匂い”で標的を判断していることを見抜きます。さらに、村人たちが倭寇の存在を知らないという事実も判明。藍青玄が見た黒衣の男こそが倭寇だったのです!
その頃、厳世蕃(げんせいはん)のもとには、陸繹が村に潜入したとの報告が。彼は冷酷に「始末しろ」と命じるのでした…。
『花様衛士~ロイヤル・ミッション~』第16話の感想
今回は、閉ざされた村という舞台でサスペンス色がぐっと濃くなりました。村人たちがかかる奇病の謎、そして裏で糸を引く倭寇の存在が明らかになり、物語の核心に一歩近づいた感覚があります。そんな緊迫した状況の中で、新キャラクターの偽道士・藍青玄がいい味を出していました。彼のコミカルな存在が、シリアスな展開の中での絶妙な息抜きになっています。
恋愛模様も見逃せません。陸繹が咄嗟についた「夫婦」という嘘や、今夏の肩に寄りかかる不意打ちの行動には、彼の秘めた想いが垣間見えます。そこに謝霄が合流したことで、恋の火花はさらに激しくなりました。今夏をめぐる二人の男の静かな戦いが、今後の物語にどう影響していくのか非常に気になります。事件の謎解きと、じれったい恋模様のバランスが秀逸な回でした。
つづく