倭寇の謎を追う中、今夏は村の古井戸の底に広がる奇妙な迷宮に足を踏み入れてしまう。そこで彼女が出会ったのは、長年囚われているという風変わりな老人だった。一方、今夏を案じる陸繹(りくえき) もまた井戸へと向かうが、そこには倭寇が企む恐ろしい陰謀が渦巻いていた。さらに、村では不気味な儀式が執り行われようとしており、事態はますます混迷を深めていく。閉ざされた地下空間から、彼らは無事に脱出できるのか。
「花様衛士~ロイヤル・ミッション~」あらすじネタバレ18話
井戸の底で謎の男「丐叔(かいしゅく) 」と遭遇!
前回、怪しい井戸に飛び込んだ今夏。その底で彼女が出会ったのは、髪もひげも伸び放題の怪しげな男でした。驚いた今夏が銃を向けると、男は自分を「丐叔(かいしゅく) 」と名乗り、倭寇に長年囚われていると語ります。
なんでも、倭寇の目的は「龍胆花」という毒の強い植物を育てることらしいのです。さらに丐叔(かいしゅく) は、いきなり「わしはお前の連れ、陸繹(りくえき)だ」と衝撃のカミングアウト!あまりに胡散臭くて、今夏も半信半疑です。ひとまず丐叔の鎖を外そうとしますがうまくいかず、一度外へ出ようとしたところ、今度は奇妙な石碑が立ち並ぶ迷宮に迷い込んでしまいます。
絶体絶命のピンチに陸繹(りくえき) 様、颯爽と登場!
石碑の迷宮は、ただの迷路ではありませんでした。無数の骸骨が転がり、黒装束の刺客まで現れる始末。弾薬も尽き、今夏が「ここまでか…」と覚悟したその時!我らが陸繹様が、まるで空から舞い降りるように現れ、見事に今夏を救出します。
「無鉄砲なことを…」と冷たく言い放ちながらも、その瞳の奥には心配の色が隠せません。ツンデレ健在ですね!今夏は慌てて丐叔のことを伝えますが、陸繹様は「そんな親戚は知らん」と一蹴。まあ、いきなり現れた怪しいおじさんを信じろという方が無理ですよね。
その頃、楊岳(ようがく)は倭寇の陣営に火を放って脱出に成功。暗い森の中、ホタルの光を頼りに進む二人ですが、上官曦(じょうかんぎ)は行方知れずの謝霄(しゃしょう) のことが心配で仕方ない様子でした。
明かされる倭寇の真の目的
今夏に案内され、陸繹様もついに丐叔と対面。丐叔は陸繹の腕にある痣を見て「やはり我が一族の者!」と確信しますが、「甥の孫は袁の娘より不細工だな」なんて失礼なことを言う始末(笑)。
ここで、丐叔の口から倭寇の真の目的が語られます。彼らが育てていたのは「藍玉簪」という、人の心を失わせ狂わせる幻覚作用のある毒花。倭寇の頭目は、この毒で「狂人軍隊」を作り上げようと企んでいたのです。しかし、丐叔は毒の改良を命じられながらも、密かに毒性を弱め、毒が伝染しないように細工していました。根は悪い人ではなさそう…?
毒花の破壊、そして新たな危機
3人は毒花の培養室へ乗り込みますが、もちろん倭寇の伏兵が待ち構えています。陸繹様は錦衣衛ならではの容赦ない尋問で、敵から「舟幽霊」という謎の紋様が描かれた令牌の情報を引き出します。これは東瀛(日本のこと)の勢力が海の覇権を狙う野望の象徴だとか。話がどんどん大きくなっていきますね!
丐叔がすべての毒花を処分し、一件落着かと思いきや、地上ではとんでもないことが起きていました。なんと、石族長(せきぞくちょう)が謝霄(しゃしょう) を「祭品」として古井戸に投げ込み、がっちりと蓋を閉じてしまったのです!
井戸に落ちてきた謝霄を助けたことで、地下メンバーは5人に。陸繹様は、石碑が潮の満ち引きによって動くことを見抜き、脱出の糸口を探し始めます。一方、陸繹たちの姿が見えないことに気づいた石族長(せきぞくちょう)は、一族を率いて村から撤退することを決めるのでした。
井戸に閉じ込められた5人の運命は?そして、謝霄が祭品にされた理由とは一体何なのでしょうか?
『花様衛士~ロイヤル・ミッション~』第18話の感想
今回は井戸の底という限られた空間で、サスペンスフルな展開が続きました。新キャラクター「丐叔」の登場が、物語に新たな深みとユーモアをもたらしています。彼の飄々とした態度と、陸繹のクールな反応の対比が絶妙で、思わず笑ってしまいました。絶体絶命の危機に必ず駆けつける陸繹の姿は、回を追うごとに頼もしさを増していきますね。一方で、倭寇が企む「狂人軍隊」計画という恐ろしい陰謀が明らかになり、単なる事件捜査ではない、国家を揺るがす大きな戦いに巻き込まれていく予感がします。謎が謎を呼ぶ構成で、物語の核心に少しずつ迫っていく感覚がたまりません。
つづく