陸繹(りくえき) は見事な推理で鎖龍井の謎を解き明かし、袁今夏(えんきんか)たちと共に脱出する。しかし、その動きを察知した倭寇の毛海峰(もうかいほう)は、龍胆村への総攻撃を開始。呪いと思われていた村の異変の真相が明らかになる中、陸繹たちは狂人と化した村人たちと倭寇を相手に、壮絶な戦いを繰り広げる。一方、濡れ衣を着せられた上官曦(じょうかんぎ)は、旧友との悲しい対決を迫られる。それぞれの思惑が交錯し、物語は緊迫の度合いを増していく。
「花様衛士~ロイヤル・ミッション~」あらすじネタバレ19話
鎖龍井の謎、ついに解明!しかし…
前回、絶体絶命のピンチで終わりましたが、我らが陸繹(りくえき) 様はやっぱり天才でした!潮の満ち引きを正確に計算し、鎖龍井の底にある「海眼」の場所を特定。今夏(きんか)が仕掛けを見つけ、陸繹(りくえき) 様を先頭に4人は見事、水中からの脱出に成功します。
水から上がった今夏は、陸繹(りくえき) 様の知性に改めてうっとり。そのキラキラした瞳は、もう完全に恋する乙女のそれですよね。そんな二人を複雑な表情で見つめる謝霄(しゃしょう) 。彼の切ない片思いに、丐叔(かいしゅく) も思わず同情しちゃうのでした。
龍胆村の惨劇と毛海峰の襲撃
一方、陸繹たちが鎖龍井の謎を解いたと知った倭寇の毛海峰(もうかいほう)は激怒。「狂人」たちを解き放ち、龍胆村を皆殺しにするよう命じます。なんて残忍な男…!
村に戻った陸繹たちを待っていたのは、狂人と化した村人たちと倭寇の群れ。まさに地獄絵図です。パニックの中、丐叔(かいしゅく) が特殊な花の煙で狂人たちを鎮圧。そこで、村の呪いの正体が、藍青玄(らんせいげん)がついた嘘と、丐叔(かいしゅく) が作らされた「藍玉簪」という毒のせいだったことが判明します。
村人たちが丐叔に詰め寄る中、さらに恐ろしい敵、毛海峰本人が乗り込んできます!「倭国の忍術は中原の武術に勝る」と豪語する毛海峰と、陸繹様の一騎打ちが勃発。激しい戦いの末、陸繹様は毛海峰に一太刀浴びせるも、村人をかばって深手を負ってしまいます。
そして、このエピソード最大の見せ場が訪れます。毛海峰の部下が今夏めがけて放った飛鏢(ひょう)…!それに気づいた陸繹様は、迷わず今夏の前に立ち、その身をもって彼女を守ったのです。毒が塗られた飛鏢は、陸繹様の体に深く突き刺さるのでした。
毛海峰は撤退間際に爆薬を起爆させ、丐叔を拉致。龍胆村は炎に包まれ、多くの命が失われました。両親を亡くし、廃墟で泣き叫ぶ小新(しょうしん)は涙ながらに抱きしめ、養子にすることを決意します。
今夏の決意と謝霄(しゃしょう) の想い
意識が朦朧とする陸繹様を診た藍青玄(らんせいげん)は、毒が全身に回っていることに気づきます。治療法は絶望的…。しかし今夏は、丐叔が言っていた「故人」の存在を思い出します。彼女は藍青玄に、気絶している謝霄(しゃしょう)へ送り届けるよう頼み、自分はたった一人で、瀕死の陸繹様を連れて解毒の手がかりを探す旅に出ることを決意するのでした。
その頃、烏安幇で目覚めた謝霄は、陸繹と今夏が危険な状況にあると知り、いてもたってもいられません。上官曦(じょうかんぎ)の制止を振り切り、「今夏に何かあったら一生後悔する」と、彼女を追うことを宣言。上官曦(じょうかんぎ)も、彼の純粋でまっすぐな想いを前に、ついに折れるのでした。
『花様衛士~ロイヤル・ミッション~』第19話の感想
今回は、登場人物それぞれの覚悟が胸を打つ、非常に密度の濃いエピソードでした。特に、これまで冷静沈着だった陸繹が、今夏を守るため無意識に身を挺したシーンには、彼の心の奥底にある深い愛情が表れていて、思わず息をのみました。これは単なる任務上のパートナーシップではない、本物の愛の始まりを確信させる瞬間です。
一方で、上官曦(じょうかんぎ)の決別も印象的でした。偽りの身分の中で芽生えた唯一の友情が、それぞれの立場の違いによって終わりを迎える様は、悲しくも美しいものでした。また、謝霄の純粋すぎるほどの想いも、物語に切ない彩りを加えています。彼の行動が、今後陸繹と今夏の関係にどう影響していくのか、目が離せません。それぞれのキャラクターが背負う運命の重さと、その中で見せる人間らしさが、物語に一層の深みを与えていました。
つづく