いやはや、今回の『花様衛士』第24話は、胸が締め付けられるシーンと、思わずニヤリとしてしまうシーンが満載でしたね!毒に倒れた今夏(きんか)と、彼女を必死に救おうとする陸繹(りくえき) の関係が、また一歩、いや十歩くらい進んだ神回と言っても過言ではないでしょう。それでは早速、あらすじとネタバレを見ていきましょう!
命の淵をさまよう今夏と、陸繹(りくえき) の決意
毒が全身に回り、意識が朦朧とする今夏。夢の中では、幼い頃に母親を探して泣き叫ぶ自分の姿が…。もうダメかと思ったその時、彼女の前に現れたのは陸繹(りくえき) でした。最後の力を振り絞り、手紙に託した願いを叶えてほしいと懇願する今夏。しかし陸繹は「死ぬな」と、それを断固として拒否します。
そして、ここが今回の最大の見どころ!陸繹はなんと、肌身離さず持っていた母親の形見の手縄を外し、今夏の腕につけるのです。「これをそなたにやる。だから死ぬな」と。これはもう、ただの命令じゃありません。彼の命の一部を分け与えるような、魂の告白ですよね!冷酷無比な陸繹様が見せた、これ以上ない愛情表現に、思わず画面の前で息を呑んでしまいました。
奇跡を信じて…以毒攻毒の荒療治
陸繹に抱きかかえられ、林菱(りんりょう)の小屋に戻った今夏。しかし彼女は血を吐き、予断を許さない状況です。仲間たちが涙する中、林菱(りんりょう)は「奇跡を待つしかない」と告げ、最後の手段「以毒攻毒」に踏み切ります。
薬を飲まされ、激しい苦しみに身をよじる今夏。その姿を見て、謝霄(しゃしょう) は自らを責めて木を殴りつけ、楊岳(ようがく) は静かに唇を噛みしめます。そして陸繹は、生まれて初めて神に祈り、そっと今夏の額に口づけを…。するとその瞬間、彼女の指がピクリと動くのです!まさに奇跡が起きた瞬間でした。
ツンデレ炸裂!食卓は恋の修羅場に
皆の不眠不休の看病の甲斐あって、今夏は一命を取り留めます。意識が戻るなり「お肉が食べたい」とおねだりする今夏に、陸繹は呆れつつも、その目には安堵の色が隠せません。
ところが、今夏が手縄を見せて「ご命令通り、生きて戻りました」と微笑むと、陸繹は「俸禄を倍にしてやる」とだけ言い残し、さっさと立ち去ってしまいます。まったく、素直じゃないんだから!でも、そんな不器用な優しさが彼の魅力なんですよね。
回復した今夏を囲んだ食卓では、恋の火花がバチバチ!今夏の隣を巡って、陸繹と謝霄(しゃしょう) が一歩も譲りません。結局、今夏を真ん中に、両脇を二人が固めるという、とんでもない修羅場が完成(笑)。この気まずい空気、たまりませんね!
すれ違う想いと、新たな優しさ
食事の席で、謝霄(しゃしょう) が再び今夏に愛を告白したことで、彼を一途に想う上官曦(じょうかんぎ)は深く傷つき、その場を去ってしまいます。そんな彼女を追いかけたのは楊岳(ようがく) でした。
自分の気持ちを押し殺し、謝霄のために尽くすことしかできないと嘆く上官曦(じょうかんぎ)。そんな彼女に、楊岳(ようがく) は「君は、君が思うよりずっと素敵な人だ」と、優しい言葉をかけます。鈍感な謝霄と切ない上官曦(じょうかんぎ)、そして彼女を温かく見守る楊岳。こちらの三角関係の行方も、ますます見逃せなくなってきました。
『花様衛士~ロイヤル・ミッション~』第24話の感想
今回のエピソードは、陸繹という人物の奥深さを改めて感じさせられる回でした。普段は冷静沈着で、感情を一切表に出さない彼が、今夏を失うかもしれないという恐怖を前に、祈り、焦り、そして最大の愛情を示す姿には心を揺さぶられました。特に、母の形見である手縄を託すシーンは、彼の不器用ながらも純粋で、海よりも深い愛情の表れです。これは単なる恋愛感情を超えた、魂の結びつきを象徴する重要な場面だと感じました。
また、緊迫した展開の中にも、食卓でのコミカルな恋の鞘当てが挟まれることで、物語に緩急が生まれています。さらに、上官曦と楊岳の切ない関係性にも光が当たり、それぞれのキャラクターが抱える想いが丁寧に描かれていた点も素晴らしかったです。シリアスとユーモア、そして複数の恋愛模様が絶妙なバランスで絡み合い、非常に見ごたえのある内容でした。
つづく