倭寇の襲撃により、陸繹(りくえき) たちは仲間と離れ離れになってしまう。袁今夏(えんきんか)は陸繹らと共に命からがら揚州へ逃れるが、崖から落ちた上官曦(じょうかんぎ) の安否は不明のまま。仲間を案じ悲しみに暮れる中、今夏は街で倭寇の頭目と意外な人物の密会を目撃する。一方、陸繹は新たな勅命を受け、道士たちが暮らす丹青閣を訪れるが、そこで奇怪な殺人事件に遭遇。死体が忽然と消えるという謎に満ちた事件の捜査が始まり、物語は新たな局面を迎える。
「花様衛士~ロイヤル・ミッション~」あらすじネタバレ25話
物語は、陸繹(りくえき)のお皿に「これでもか!」と料理を乗せ合う、微笑ましい(?)三角関係バトルからスタート。束の間の平和も、倭寇の頭目・毛大当家(もうだいとうか)の襲撃であっけなく終わりを告げます。
小屋の中は大混乱!丐叔(かいしゅく) を連れて逃げようとしますが、彼女は命より大事な医術の経典を取りに戻るというからハラハラさせられます。その間に、陸繹(りくえき) は今夏を守りながら応戦。結局、謝霄(しゃしょう) が今夏の手を引いて先に脱出することに。
一方、上官曦(じょうかんぎ) は倭寇に追い詰められ、上官曦(じょうかんぎ)が崖から足を踏み外してしまいます!それを見た楊岳(ようがく) 、ためらうことなく彼女の後を追って崖からダイブ!もう、彼の愛の深さには言葉もありません…。
なんとか敵を退けた陸繹(りくえき) たちですが、上官曦(じょうかんぎ) の姿がないことに気づきます。崖に残された痕跡から二人の墜落を確信した陸繹は、負傷した今夏のためにも、一旦揚州へ戻って救助隊を編成することを決断。林菱(りんりょう)と丐叔(かいしゅく) も同行することになりました。
その頃、崖の下では…。奇跡的に木の枝に引っかかって助かった楊岳が、意識のない上官曦を発見。ボロボロの体で火をおこし、彼女を温める姿は涙なしには見られません。そのぬくもりで意識を取り戻した上官曦。しかし、安心した楊岳は高熱を出して倒れてしまいます。今度は上官曦が彼を必死に運び、なんとか烏安幇に救助され、九死に一生を得るのでした。
揚州に戻った今夏は、仲間を失った(と思っている)ショックで落ち込んでいましたが、なんと街中で毛大当家(もうだいとうか)と翟蘭葉(てきらんよう)が密会しているのを目撃!すぐに追いかけようとする謝霄を「まずは陸様に報告よ!」と止める今夏。二人が揉めていると、楊岳たち発見の知らせが届きます。
時を同じくして、陸繹は父親から丹薬の案件を調査せよとの命令を受けていました。そこに今夏が謝霄と一緒に出かけたと聞き、眉をひそめる陸繹。嫉妬心が隠しきれてませんね!
舞台は、新たな事件が渦巻く丹青閣へ。師匠が都へ送られることになった道士・藍青玄(らんせいげん)は、陸繹に数日の猶予を求めます。そんな中、弟子の二胖(じはん)が死体で発見されたとの知らせが!陸繹が現場に向かうと、そこに今夏と謝霄も到着。今夏が毛大当家たちの密会を報告すると、陸繹は褒めつつも、藍青玄(らんせいげん)と親しげに話す彼女にチクリと一言。ヤキモチが可愛いすぎます!
そして、夜。悲鳴が響き渡り駆けつけると、あったはずの二胖の死体が忽然と消えていたのです!この謎めいた事件を解決するため、陸繹は都へ戻るのを取りやめ、丹青閣を封鎖して徹底調査を宣言するのでした。
『花様衛士~ロイヤル・ミッション~』第25話の感想
今回は、息もつかせぬ展開の中に、キャラクターたちの深い絆と人間模様が色濃く描かれた見事な一話でした。特に印象的だったのは、楊岳が迷わず上官曦の後を追って崖から飛び降りるシーンです。彼の純粋でまっすぐな愛情表現には、胸を打たれました。崖下での二人の支え合いは、これまでの関係性を一歩前進させる重要な場面となったでしょう。一方で、陸繹の嫉妬心がますます露わになってきたのも見どころです。今夏が他の男性、特に謝霄といる時の彼の表情や言葉の端々から、隠しきれない想いが溢れ出ていて、見ているこちらも思わず頬が緩んでしまいます。新たな舞台となる丹青閣でのミステリーも加わり、物語にサスペンスの要素がプラスされたことで、今後の展開がさらに多層的になりそうで、非常に興味深いです。
つづく