弟子の失踪と昏睡事件で揺れる丹青閣。陸繹(りくえき) と今夏は調査を進めるうち、住職である元明(げんめい)大師に疑いの目を向ける。一方、今夏を助けるため揚州に戻った謝霄(しゃしょう) は、許嫁の上官曦(じょうかんぎ) の親密な様子を誤解し、人間関係に新たな波紋を広げてしまう。それぞれの想いがすれ違う中、丹青閣で合流した一行を待ち受けていたのは、さらなる悲劇的な事件だった。深まる謎と複雑に絡み合う恋模様から目が離せない。

「花様衛士~ロイヤル・ミッション~」あらすじネタバレ26話

いやあ、今回の『花様衛士』も、事件と恋模様が複雑に絡み合って、目が離せない展開でしたね!舞台は怪しい事件が続く丹青閣。いったい誰が、何のためにこんなことを…?そんな不穏な空気の中、登場人物たちの想いが交錯し、切ないすれ違いが生まれていきます。

丹青閣に渦巻く謎と疑惑

丹青閣では、弟子の二胖(じはん)が忽然と姿を消し、続いて三瘦(さんそう)が謎の昏睡状態に陥るという異常事態が発生。陸繹(りくえき) が調査に乗り出します。

意識を取り戻した三瘦は、師匠であるはずの元明(げんめい)大師に怯えきった様子。これには陸繹(りくえき) と今夏も「何かある…」と眉をひそめます。しかし、元明(げんめい)大師がそばにいるため、詳しい話を聞き出すことができません。

一方、弟子の藍青玄(らんせいげん)は、師匠が疑われていることを察知。夜、陸繹(りくえき) のもとを訪れ、必死に師匠の無実を訴えます。彼は、かつて放蕩の末に全てを失った自分を救ってくれたのが元明大師(げんめいだいし)であり、師匠は再生の父母も同然だと語り、どうか師匠をお助けくださいと懇願するのでした。藍青玄(らんせいげん)の悲痛な叫び、そして陸繹の彼を見る目が、なんとも言えなかったですね。

揚州での誤解と、あまりに切ない決断

その頃、今夏を助けるために丐叔(かいしゅく) に助けを求めに揚州へ戻った謝霄(しゃしょう) 。しかし、そこで彼は、兄弟子である楊岳(ようがく) に甲斐甲斐しく料理を教え、エプロンの紐を結んであげる親密な場面を目撃してしまいます。

短気な謝霄(しゃしょう) は、二人の仲を誤解して激怒!上官曦(じょうかんぎ)が慌てて追いかけて弁明しようとしますが、聞く耳を持ちません。この男、本当に学習しない…!

そして最悪なことに、謝霄(しゃしょう) は今夏に「上官曦(じょうかんぎ)にちゃんとけじめをつけろ」と叱責されたことを思い出し、なんと上官曦に一方的に婚約解消の手紙を送りつけてしまうのです!

手紙を読んだ上官曦は、人知れず涙に暮れます。その姿を見てしまった楊岳(ようがく) …。夜、湖に沈められていた祝い酒「女兒紅」を飲み干す上官曦に、楊岳(ようがく) は黙って付き添います。「謝霄と添い遂げたいだけなのに」と泣きじゃくる彼女を見守ることしかできない楊岳の気持ちを思うと、胸が張り裂けそうでした。

丹青閣での再会、そして新たな悲劇が…

謝霄たちが丹青閣に到着すると、陸繹と今夏は事件の手がかりとして「丹薬」に目をつけて調査中。仲睦まじく見える二人の様子に、謝霄の嫉妬心は爆発!

「なぜ陸繹と一緒にいるんだ!」と今夏に詰め寄りますが、今夏は「あなたには関係ない」とピシャリ。さらに、婚約を反故にして上官曦を傷つけていることを厳しく非難します。今夏の毅然とした態度は、見ていて清々しいほどでしたね。

しかし、そんな人間模様が渦巻く中、事態は最悪の方向へ。

突然、子供の小新(しょうしん)の悲鳴が響き渡り、一同が駆けつけると、彼はすでに息絶えていました。罪のない子供までもが犠牲になったことに、藍青玄(らんせいげん)は泣き崩れ、犯人への怒りを露わにします。

丹青閣の闇は、どこまで深いのでしょうか。犯人は一体誰なのか、そして彼らの恋の行方は…?次回が待ちきれません!

『花様衛士~ロイヤル・ミッション~』第26話の感想

今回は、丹青閣で巻き起こるサスペンスフルな事件と、登場人物たちの恋愛模様が色濃く描かれた回でした。特に印象的だったのは、それぞれの「想い」がすれ違い、思わぬ悲劇や亀裂を生んでしまう様です。謝霄の短絡的な行動が、一途な上官曦を深く傷つけ、それを見守る楊岳の心を締め付ける展開は、非常に切なく感じました。一方で、事件の調査を通して陸繹と今夏の絆が深まっていく様子と、それに嫉妬する謝霄という対比も鮮やかです。今夏が謝霄に対して恋愛感情がないことをきっぱりと告げ、彼の無責任さを叱責する場面は、彼女の成長と正義感の強さが表れており、物語の重要な転換点になったと感じます。無垢な子供まで犠牲になるという衝撃的な展開で幕を閉じ、サスペンスとロマンスが巧みに絡み合う本作の魅力が凝縮された一話でした。

つづく