今回の『花様衛士』はとんでもない神回でしたね! いつもクールでドSな陸繹(りくえき) 様が、まさかまさかの幼児化! このギャップに心を鷲掴みにされた方も多いのではないでしょうか。それでは早速、第28話の詳しいあらすじとネタバレを見ていきましょう!

復讐の鬼と化した厳世蕃(げんせいはん)

物語は、あの性悪男・厳世蕃(げんせいはん)のシーンから始まります。13年前に自分の左目を傷つけた林菱(りんりょう)の居場所をついに突き止めた厳世蕃(げんせいはん)。「必ず生け捕りにしろ」と部下に命じ、「永遠に私のそばに置いてやる」と呟く姿は、もはや狂気そのもの。執念深さのレベルが違いますね…。丐叔(かいしゅく) を救い出しますが、厳世蕃の追手はすでに揚州へと向かっていました。

陸繹(りくえき) 、13歳から8歳へ

一方、丹青閣では陸繹(りくえき) に異変が。薬を届けに来た袁今夏(えんきんか)に対し、なんと「自分は13歳だ」と言い出すのです! 薬も警戒して飲もうとしない陸繹に、今夏は以前彼からもらった手枷を見せて交換条件として飲ませることに成功。手枷を取り返した陸繹は、まるで宝物のように大事そうに握りしめ、庭で少年時代の剣術を披露。この時点でもう可愛すぎますよね!

しかし、事態はさらに悪化(?)します。元明(げんめい)大師の薬を飲んだ後、今度は記憶が8歳まで退行! 今夏の袖を掴んで「お姉ちゃん」と呼ぶ姿は、反則級の可愛さです。そこに現れた謝霄(しゃしょう) が、銅鑼を鳴らして正気に戻そうとするもんだから、現場は大混乱。丐叔(かいしゅく) に追いかけ回される謝霄(しゃしょう) 、というお決まりのコントも健在でした。

楊岳(ようがく) の恋、砕け散る

コミカルな展開の一方で、切ない恋模様も描かれます。楊岳(ようがく) を危険から救い、「君のことが忘れられない」と想いを伝えます。しかし、上官曦(じょうかんぎ)の態度はあまりに冷酷。「酔った上の戯言よ」「たかが捕快(ほかい)ごときが私を養うなんて言わないで」と、楊岳(ようがく) の心をズタズタに…。身分の違いという壁に、楊岳はただ黙って彼女を見守ることしかできませんでした。これは辛い…。

雷の夜、二人の距離が急接近

その夜、雷が鳴り響くと、8歳の陸繹は怯えて今夏の部屋に駆け込んできます。「母上が一緒に寝てくれた」と幼い頃の記憶を語り、「繹(えき)ちゃん」と自分を呼ぶ陸繹。仕方なく今夏が添い寝を許すと、彼は安心したように彼女の手を握って眠りにつきました。寝顔をこっそりつねったりする今夏も、なんだかんだでお姉さんぶりが板についてきましたね。

翌朝、この状況を目撃した謝霄(しゃしょう) が「今夏が陸繹を食い物にした!」と大騒ぎ! 今夏が謝霄を蹴り飛ばしたその瞬間、床に落ちた碁石を見た陸繹は、すべての記憶を取り戻します。しかし、彼は正気に戻ったことを隠し、こっそりとその場を立ち去るのでした。

暴かれる錬丹の秘密

正気に戻った陸繹は、早速単独で調査を開始。元明(げんめい)大師の部屋に忍び込み、ついに秘密の錬丹室を発見します。戻ってきた元明大師(げんめいだいし)には、子供のフリをしてなんとかごまかすことに成功。

何も知らない今夏は、勝手に行動した陸繹を「悪い子だ!」とお尻ぺんぺん! しかし、陸繹は冷たい声でそれを制止します。そう、いつもの「閻王」陸繹に戻っていたのです。彼は今夏に、正気に戻ったことは秘密にするよう指示。その頃、密室の奥では、元明大師(げんめいだいし)が「不老神丹」の完成を目前にしていました…。

『花様衛士~ロイヤル・ミッション~』第28話の感想

今回は、普段のクールな陸繹と、記憶を失い子供返りした陸繹とのギャップが存分に楽しめる回でした。特に、8歳になった陸繹が雷を怖がって今夏に甘える場面は、見ているこちらの頬が緩みっぱなしでした。袁今夏(えんきんか)が戸惑いながらも、次第に母性的な優しさで彼を受け入れていく様子は、二人の関係がまた一歩深まったことを感じさせます。一方で、楊岳と上官曦(じょうかんぎ)の恋の行方はあまりに切なく、物語に深みを与えています。コミカルなシーンとシリアスな謎解き、そして切ない恋愛模様が巧みに織り交ぜられており、キャラクターたちの人間的な魅力が一層際立つ構成でした。陸繹が正気を取り戻したことを隠し、これからどう反撃に出るのか、目が離せません。

つづく