第3話も、ツンデレな陸繹(りくえき) 様と、おてんばで可愛い袁今夏(えんきんか)のやり取りが最高でしたね!早速、あらすじとネタバレを語っていきたいと思います!
非情な策士か、それとも…?陸繹(りくえき) の真意
前回の続き、陸繹(りくえき) にこっぴどく叱られた今夏は、罰としてなんと馬小屋の掃除を命じられます。鼻をつまみながら「ひどい!」と文句たらたらの今夏を、陸繹は「師匠はなんでこんなのを弟子にしたんだか」と冷たい視線で見下すのでした。この二人の関係、いつになったら縮まるんでしょうか(笑)。
その頃、今夏は行方をくらましていた曹昆(そうこん)をこっそり尾行。すると、郊外の寂れた小屋で父娘が涙の再会を果たしている場面に遭遇します!いざ踏み込もうとしたその時、またしても陸繹が登場。やっぱりこの男、一枚も二枚も上手です。
人皮の面で顔を変えた曹昆でしたが、陸繹と今夏に追い詰められ絶体絶命。陸繹は盗まれた布防図のありかを吐かせようとしますが、曹昆は口を割りません。すると陸繹、何を思ったか「お前を殺せば話すと言うなら、斬ってやろう」と、なんと今夏に剣を向けたのです!
「えぇっ!?」とパニックになる今夏と曹霊児(そうれいじ)。しかし、これは陸繹の策略。娘を溺愛する曹昆の動揺を誘うための芝居だったのです。陸繹はくるりと剣先を返し、今度は曹霊児(そうれいじ)に狙いを定めます。娘を人質に取られた曹昆はついに観念し、真相を語り始めますが…その瞬間、闇から放たれた一本の矢が曹昆の命を奪い、事件はまたもや闇の中へ。口封じとは、あまりに非情です…。
図らずも急接近!?布防図と洗濯物
悲しみに暮れる曹霊児をなだめながらも、名捕快(ほかい)の今夏は仕事モード。遺体を検分し、布防図が隠された場所にピンときます。彼女の鋭い観察眼を認めた陸繹は、珍しく「案内してくれ」と頼むのでした。
今夏の推理通り、布防図は橋の裏に隠されていました。陸繹の指示で今夏がそれを取ろうとした瞬間、足を滑らせてバランスを崩し…なんと、陸繹の胸の中にすっぽり!少女漫画みたいな展開にドキドキですが、陸繹はいつもの仏頂面でさっさと立ち去ってしまいます。しかし、今夏がこっそり服についた泥を拭ったのを見逃してはいませんでした。「その服、洗っておけ」と冷たい一言。まったく、素直じゃないんだから!
新たな任務は揚州へ!腐れ縁は続く
陸繹は手に入れた布防図を嘉靖(かせい)帝に献上。今回の事件の裏に倭寇の影を感じ取った陸繹は、新たな密命を受け、揚州へ向かうことになります。
一方、今夏は陸繹の服を洗いながら「冷酷無比!人でなし!」と怒り心頭。もう二度と錦衣衛とは関わるものか!と息巻いていましたが、師匠の楊程万(ようせいばん)から「陸繹様の揚州行きに同行せよ」と無情な命令が下ります。どこまでも続く腐れ縁に、今夏は頭を抱えるのでした。
しぶしぶ服を届けに行った今夏は、ここぞとばかりに取り上げられたままの手銃を返すようねだります。そこで目にしたのは、陸繹の部屋にある見事な箜篌(くご)。以前、厳世蕃(げんせいはん)が見せてきた物とは違うと指摘すると、陸繹は「あれは偽物だ。これが本物だ」と少しだけ得意げ。そんな会話の後、陸繹はなんと改造して性能をアップさせた手銃を今夏に返してくれたのです!ぶっきらぼうだけど、なんだかんだ優しい…?陸繹のツンデレっぷりに、こちらの頬が緩みっぱなしです!
揚州への出発日、船着き場では奉国将軍への誕生祝いの品々が大量に運び込まれていました。陸繹が出発を早めたのは、この荷を内偵するためだったのです。陸繹の深謀遠慮に感心する今夏でしたが、彼らにあてがわれたのはカビ臭い客室。陸繹様との待遇の差に、またもや不満を爆発させる今夏と楊岳(ようがく) なのでした。
『花様衛士~ロイヤル・ミッション~』第3話の感想
今回のエピソードは、陸繹のキャラクターの深みが一気に増した回でした。曹昆を追い詰めるために今夏を人質にするふりをするなど、目的のためなら手段を選ばない冷徹さを見せたかと思えば、取り上げた今夏の手銃をわざわざ改造して返してあげるという、不器用な優しさも垣間見えました。このギャップが彼の大きな魅力ですね。
一方の今夏も、持ち前の明るさと度胸でどんな逆境も乗り越えていく姿が頼もしいです。馬小屋の掃除をさせられても、命の危険に晒されても、へこたれずに自分の仕事を全うする彼女は見ていて清々しい気持ちになります。
クールで頭脳明晰な陸繹と、明るく行動的な今夏。正反対の二人が、事件を通じて互いの能力を認め合い、少しずつ距離を縮めていく過程が丁寧に描かれていました。揚州への船旅という新たな舞台で、この二人の関係がどう進展していくのか、そしてどんな事件が待ち受けているのか、今後の展開から目が離せません。
つづく