岑港(しんこう)の倭寇討伐のため、陸繹(りくえき) は自らが責任を負う覚悟で、危険なおとり作戦の準備を進める。一方、袁今夏(えんきんか)は町で偶然見つけた怪しい男を追跡。その結果、倭寇に火薬を密輸しているルートの存在を突き止める。しかし、重要参考人である男の妻は言葉が通じず、捜査は難航。さらに朝廷からは、戦の遅れを理由に将軍たちへ厳しい命令が下される。決戦を前に、陸繹(りくえき) と今夏はそれぞれの場所で大きな壁に直面していた。

「花様衛士~ロイヤル・ミッション~」あらすじネタバレ41話

第41話は、陸繹(りくえき) が離れた場所で、それぞれの戦いに挑む回。岑港(しんこう)の決戦を前に、物語はますます熱を帯びていきます。それでは、さっそくあらすじを見ていきましょう!

黒幕はやはりあの男!敏児の罪と今夏の喝

物語は、陸繹(りくえき)への尋問シーンから始まります。今夏は、敏児が陸繹(りくえき) を刺した匕首の出所を鋭く追及。追い詰められた敏児は、ついに黒幕が厳世蕃(げんせいはん)であることを白状します。

しかし、今夏は冷静でした。「本気で殺すならプロの刺客を雇うはず。あなたを使ったのは、陸繹様の心を乱すためよ」と、厳世蕃(げんせいはん)の卑劣な狙いを看破します。それなのに敏児は「生きるためなら陸繹様を殺したっていい」と開き直る始末…。これには温厚な今夏も堪忍袋の緒が切れ、思わず平手打ち!「陸繹様がどれだけあなたを大切に思っていたか!」と、恩を仇で返す行いを厳しく叱責するのでした。敏児には、しっかり反省してもらいたいものですね。

陸繹の覚悟!起死回生のおとり作戦

一方、軍営では陸繹が倭寇の首領・毛海峰(もうかいほう)を討つための作戦会議を開いていました。陸路も海路も封鎖されているのに、なぜ敵の補給は途絶えないのか…?一同は、倭寇が秘密の輸送ルートを持っていると確信します。

ここで、熱血漢の謝霄(しゃしょう) が「船を改造しておとりにし、敵を水雷ゾーンに誘い込んで爆破する」という大胆な策を提案。しかし、偽の敗走は朝廷に弾劾される危険が伴います。将軍たちがためらう中、陸繹は「すべての責任は私が負う」と宣言し、自ら皇帝に説明すると約束。その覚悟に、作戦は承認されました。陸繹と祁将軍(きしょうぐん)は水雷の製造、謝霄(しゃしょう) は船の改造と、決戦の準備が着々と進みます。

今夏の嗅覚が光る!火薬密輸ルートを追え

その頃、町で薬を調達していた今夏は、偶然にも倭寇と繋がりのあった男・王麻子(おうまし)の姿を見かけます。これは怪しい!と、すぐさま楊岳(ようがく) と共に追跡を開始。

楊岳(ようがく) が漁師に変装して見張っていると、王麻子は夜通し漁もせず、明け方に謎の船と接触していました。今夏は王麻子の留守宅に忍び込み、妻と子を薬で眠らせて密室を捜索。そこで見つけたのは、なんと箱いっぱいの火薬でした!翌日、王麻子が火薬を運び出すのを目撃した楊岳(ようがく) はすぐに捕らえようとしますが、今夏は「まだ大物がいるはず」と、あえて泳がせることに。さすが、六扇門(りくせんもん)ですね!

言葉の壁とタイムリミット!明かされる火薬の在り処

今夏は、王麻子の妻から情報を得ようと、今度は「火薬の不法所持」を口実に家宅捜索に乗り込みます。しかし、王麻子の妻は東瀛(日本)の出身で言葉が通じません。彼女は必死に抵抗しますが、今夏は密室へ。そこには子供のおもちゃや服が散乱しており、火薬は見当たりません。

諦めかけたその時、妻が部屋の隅にある木箱を必死に守ろうとします。今夏が無理やり箱を開けると、そこにはついに大量の火器が!その頃、毛海峰のもとには「明軍が岑港から撤退」という偽の情報が届き、王麻子に作戦の実行を急がせるのでした。

さらに、朝廷からは「期限内に岑港を奪還できなければ、于大勇(うたいゆう)を斬首に処す」という非情な命令が下ります。タイムリミットが迫る中、今夏は王麻子の妻を尋問するため、日本語がわかる祁夫人(きふじん)に助けを求めますが、「東瀛の妻は夫の仕事に口出ししない」という文化の違いに阻まれ、捜査は暗礁に乗り上げてしまいます。

陸繹と今夏、それぞれの場所で迫る危機。果たして二人は、この窮地を乗り越えることができるのでしょうか。

『花様衛士~ロイヤル・ミッション~』第41話の感想

今回は、陸繹と今夏が別々の場所で、しかし同じ目標に向かって奮闘する姿が印象的でした。物理的な距離はあっても、互いを信じ、自分の役割を全うしようとする二人の間には、見えない強い絆が感じられます。陸繹が背負う将としての重圧と覚悟、そして今夏が発揮する捕快としての鋭い洞察力と行動力、それぞれの魅力が存分に描かれていました。また、厳世蕃(げんせいはん)の陰湿な策略がじわじわと主人公たちを追い詰める一方で、王麻子の妻とのやり取りでは「文化の違い」が捜査の壁となるなど、単なる勧善懲悪ではない物語の深みも感じさせます。決戦を前に、様々な問題が山積していく展開は、物語に確かな緊張感と厚みを与えていました。

つづく