高官への贈り物「生辰綱」の盗難事件を追う陸繹(りくえき) と今夏は、手がかりを求めて噂の「鬼船」へと潜入する。不気味な船内で次々と襲いかかる謎を、二人はそれぞれの能力を活かして解き明かしていく。やがて事件の真相に迫るが、その裏にはさらなる陰謀が隠されていた。捜査の舞台は活気あふれる街・揚州へと移り、そこで出会う新たな人物たちが、陸繹と今夏の運命を大きく揺さぶっていくことになる。
「花様衛士~ロイヤル・ミッション~」あらすじネタバレ5話
いやあ、今回もハラハラドキドキの展開でしたね!陸繹(りくえき) のコンビが、ついに噂の「鬼船」に乗り込みます。
鬼船の正体は巧妙なトリック!
不気味な雰囲気が漂う鬼船に足を踏み入れた二人。甲板に広がる血痕に今夏が思わず悲鳴をあげて陸繹(りくえき) に抱きつくと、すかさず冷たく突き放されるお決まりのパターン(笑)。でも、さすがは我らが陸繹(りくえき) 様。血痕がただの赤い染料であること、船に漂う不気味な光がリン粉によるものだとすぐに見抜きます。
船倉へ進むと、そこにはおびただしい数の骸骨が!怖がる今夏は陸繹の後ろにぴったりくっついて進みますが、今度は仕掛けが満載の通路が立ちはだかります。陸繹がひらりひらりと軽やかに抜けていく一方、今夏は無様に四つん這いで進むしかなく、その対比がまた面白いんですよね。結局、この鬼船は誰も乗っていない、全てが機械仕掛けの壮大なペテンだったことが判明します。
水中の攻防と今夏の名推理
謎が解けたかと思いきや、船倉に水が流れ込み、船は沈み始めます。しかも、頼みの綱のロープがなくなっている!絶体絶命かと思われたその時、陸繹はなんと今夏をためらいなく水の中へ放り投げます。ひどい!…と思いきや、これがきっかけで今夏は水面に浮かぶ蝋の粉末を発見。「荷物を湿気から守るため」という船頭の説明が嘘で、これが盗まれた「生辰綱(高官への誕生祝いの品々)」の隠し場所を示す目印だと気づくんです。
今夏は水中に潜り、見事に隠されていた生辰綱を発見!しかし、そこに覆面の男が現れ、水中に引きずり込まれて絶体絶命のピンチに。そこへ颯爽と現れ、今夏を救い出すのが陸繹様。もう、このツンデレっぷりがたまりません!
意識を取り戻した今夏は、陸繹に「自分が盗んだわけじゃない!」と必死に弁明。そして、蝋の痕跡から、犯人は自分の役職を利用して宝を盗んだ王方興(おうほうこう)の旗牌官だと見事に言い当てました。
新たな謎と揚州での出会い
旗牌官は捕らえられましたが、「金持ちから奪い、貧しい者を助けるためだ」と主張し、鬼船を操ったことは否定します。陸繹は彼を北鎮撫司に連行し、厳しく尋問。その冷徹なやり方に、今夏は少し恐怖を感じたようでしたね。
陸繹は、押収した品々の中から帳簿が消えていることに気づき、わざと警備を手薄にして共犯者をおびき出す作戦に出ます。その夜、案の定、仲間を助けに現れたのは烏安幇(うあんぱん)の若旦那、謝霄(しゃしょう) でした。彼は今夏を人質に取りますが、陸繹が助けようとした際に誤って今夏の腕を傷つけてしまいます。その隙に、謝霄(しゃしょう) は仲間と共に水の中へ逃げていきました。
舞台は揚州へ。一行はそこで、巨大な漕運ギルド・烏安幇が朱雀堂主の上官曦(じょうかんぎ)によって仕切られていることを知ります。そんな中、今夏は上官曦(じょうかんぎ)が裏切り者に私刑を行っている現場に遭遇し、正義感から割って入ります。するとそこに、あの謝霄(しゃしょう) が登場!なんと彼は烏安幇の若旦那だったのです。
陸繹は謝霄が牢破りの犯人だと気づきますが、上官曦(じょうかんぎ)は師弟である彼を必死にかばいます。どうやら謝霄は3年前に縁談から逃げて家出していましたが、父の病気のために戻ってきたとのこと。複雑な事情が絡み合ってきましたね。去り際に今夏へ意味深な視線を送る謝霄。陸繹、今夏、そして謝霄。新たな関係が、物語をさらに面白くしてくれそうです!
『花様衛士~ロイヤル・ミッション~』第5話の感想
今回は、前半の「鬼船」をめぐるミステリーと、後半から始まる揚州での新たな人間ドラマが巧みに織り交ぜられた、密度の濃いエピソードでした。鬼船のトリックが機械仕掛けという、少し拍子抜けするような真相でしたが、そこに至るまでの過程で陸繹の冷静な分析力と今夏の鋭い観察眼が光り、二人のコンビネーションの良さが際立っていました。特に、陸繹が今夏を突き放しながらも、決定的な場面では必ず助けるという関係性がより鮮明になり、見ていて飽きさせません。
そして、物語の新たなキーパーソンとなる謝霄と上官曦の登場が、今後の展開に大きな波乱を呼び込むことを予感させます。陸繹とは対照的な、熱血漢タイプの謝霄が今夏とどう関わっていくのか。事件の謎解きだけでなく、キャラクターたちの心情が深く描かれ始めたことで、物語に一層の厚みが増したように感じます。
つづく