生辰綱(誕生祝いの品)の捜査のため揚州を訪れた陸繹(りくえき) と今夏。そこで、3年前に姿を消した烏安幇の跡継ぎ・謝霄(しゃしょう) が騒動を起こす。彼は捕らわれた仲間を救うため、ある計画を立て、何も知らない今夏を巻き込んでいく。
謝霄の策略により、今夏は錦衣衛としての大事なものを失い、上司である陸繹から内通者の疑いをかけられてしまう。絶体絶命の窮地に立たされた今夏だったが、お騒がせ男の謝霄との間には、思いもよらない過去の繋がりがあることが明らかになる。
「花様衛士~ロイヤル・ミッション~」あらすじネタバレ6話
いやあ、第6話はとんでもないお騒がせ男の登場で、物語が一気に加速しましたね!静かなる陸繹(りくえき) 様と、元気印の袁今夏(えんきんか)のコンビだけでも最高なのに、ここに新たな嵐を呼ぶ男が加わるとは…!
さっそく、波乱万丈の第6話の世界へご案内します!
嵐を呼ぶ男・謝霄(しゃしょう) 、揚州に帰還す
物語の舞台は揚州へ。そこで今夏たちが遭遇したのは、なんと3年前に婚約から逃げ出した烏安幇(うあんぱん)の跡継ぎ・謝霄(しゃしょう) でした。まるで野人のような姿で帰ってきた彼を、甲斐甲斐しく世話するのは許嫁の上官曦(じょうかんぎ)。彼女の切ない想いも知らず、謝霄(しゃしょう) は「親の言いつけだろ」なんて、まあデリカシーのないこと!
父親の謝百里(しゃはくり)からは「錦衣衛を敵に回すとは何事だ!」と往復ビンタを食らう始末。父は彼を蘇州へ逃がそうとしますが、謝霄は「生辰綱を奪った罪で捕まった仲間を助ける!」と聞く耳を持ちません。それどころか、盗んだお宝のありかまで暴露しちゃうんですから、この男、本当に目が離せません。
今夏、まんまと罠にはまる!令牌すり替え事件
一方、我らが今夏は相棒の楊岳(ようがく) と揚州の街を満喫中。そんな彼女に目を付けたのが、例の謝霄でした。
彼は菓子店「七香閣」の主人を巻き込み、一世一代の大芝居を打ちます。店に入ってきた今夏の前で「無銭飲食だ!」と騒ぎ立て、混乱のさなか、わざと今夏の服に水をぶっかける!親切ごかしに新しい服を買いに連れ出し、彼女が着替えている隙に、錦衣衛の証である大事な令牌(れいはい)を偽物とすり替えてしまったのです。いやはや、見事な手際ですが、やってることがセコい!食いしん坊の今夏は、まんまとこの手に引っかかってしまいました。
大失敗の牢破りと、今夏クビの危機
偽の令牌を手に入れた謝霄は、陸繹(りくえき) の部下になりすまして仲間を助け出そうと牢へ。しかし、口が軽すぎてあっさりバレて、自分が牢屋に入れられるというお粗末な結果に。
彼を助けるため、上官曦(じょうかんぎ)は馬小屋を爆破。その混乱に乗じて謝霄を連れ出しますが、本来の目的だった仲間は救出できませんでした。
現場に駆け付けた陸繹(りくえき) と今夏。状況も知らずに今夏が偽の令牌を提示したことで、事態は最悪の方向へ。「お前は内通者か?」と陸繹から冷たい視線を向けられ、カッとなった今夏は猛反発!これには師匠の楊程万(ようせいばん)も激怒し、今夏の頬に強烈な平手打ちが…。そして陸繹は「明日、都へ帰れ」と、非情なクビ宣告を言い渡すのでした。
まさかの幼馴染!明かされる過去の因縁
怒りが収まらない今夏は、単身で烏安幇に乗り込み、謝霄に自首しろと迫ります。同じ頃、陸繹は現場に落ちていた上官曦(じょうかんぎ)の耳飾りから、事件に烏安幇が関わっていることを見抜いていました。
烏安幇では、今夏の師匠・楊程万と謝霄の父・謝百里が何やら話し込んでいます。なんとこの二人、旧知の仲だったのです!
そして、さらに驚きの事実が。今夏と謝霄は、なんと幼馴染だったことが判明!子供の頃、今夏が謝霄に噛みついたり、一緒に悪さをして回ったりした仲だったとか。まさかの再会に驚きつつも、今夏の怒りは収まりません。「官職に復帰できるまで、あんたを許さない!」と宣言します。
泣き落とし作戦と、陸繹の塩対応
職を失いたくない今夏に、謝霄は「苦肉の策で陸繹に許しを請え」と提案。今夏は顔を白く塗り、唐辛子で涙を誘って、陸繹の部屋の前でシクシクと泣き落とし作戦を決行します。
しかし、相手はあの陸繹。まったくの無反応。諦めて帰ろうとしたその時、「待て」と声がかかります。やった!と喜んだのも束の間、続いた言葉は「明日去れ」。そして、そのまま部屋から追い出されてしまうのでした。陸繹様、どこまでドSなんですか…!
自室で怒り狂う今夏の元へ、謝霄が夜食を持って謝罪にやってきます。その席で、今夏は謝霄の父・謝百里が重い病を患っていることを見抜くのでした。自分のことばかりで、父の変化に気づかなかった謝霄は、ただただ驚くばかり。この一件が、今後の烏安幇にも大きな影を落としていきそうです。
『花様衛士~ロイヤル・ミッション~』第6話の感想
今回のエピソードは、良くも悪くも新キャラクターの謝霄が物語を大きくかき回してくれましたね。彼の破天荒で後先を考えない行動が、今夏を絶体絶命のピンチに陥れる一方で、陸繹の冷静沈着な捜査能力を際立たせる良いスパイスになっていたと感じます。特に、今夏が令牌をすり替えられるシーンは、彼女の性格がうまく利用されたコミカルな展開で、思わず笑ってしまいました。
しかし、ただのドタバタ劇で終わらないのがこのドラマの魅力。陸繹が今夏を突き放す冷たい態度の裏には、何か別の意図があるのではないかと勘ぐってしまいますし、今夏と謝霄が幼馴染だったという意外な過去は、今後の人間関係に深みを与えてくれそうです。シリアスな事件の合間に、キャラクターたちの人間臭さや過去の因縁が巧みに織り交ぜられており、物語の奥行きが一層増した回でした。
つづく