ついに伝説の龍淵閣に足を踏み入れた周子舒(ジョウ・ズーシュー)、溫客行(ウェン・コーシン)、葉白衣(イエ・バイイー)、そして張成嶺(ジャン・チョンリン) の一行。しかし、彼らを待ち受けていたのは、案内役の少年・龍孝(ロン・シャオ)が仕掛けた巧妙かつ残忍な罠の数々だった。予期せぬアクシデントにより、一行は離れ離れになってしまう。それぞれが絶体絶命の危機に陥る中、彼らは龍淵閣に隠された恐ろしい秘密へと迫っていく。果たして、彼らは無事に再会し、この迷宮から脱出することができるのか。そして、謎に包まれた閣主の正体とは。

「山河令」あらすじネタバレ18話

龍淵閣の罠!周子舒(ジョウ・ズーシュー)と溫客行(ウェン・コーシン)、まさかの転落。そして明かされる龍雀の悲劇

ついに謎に包まれた龍淵閣へ足を踏み入れた周子舒たち。でも、やっぱり一筋縄ではいかないのがこの江湖!案内役の龍孝(ロン・シャオ)は、見るからに信用できない少年。案の定、彼の仕掛けた罠が一行に牙を剥きます。

葉白衣(イエ・バイイー)の圧倒的な強さで最初の罠は切り抜けたものの、次に現れたのは見るからに怪しい吊り橋。溫客行(ウェン・コーシン)が龍孝の悪巧みを警戒して背負って渡ろうとした、その瞬間でした。溫客行が踏み抜いた床が崩れ、吊り橋が真っ二つに!

周子舒(ジョウ・ズーシュー)と溫客行は、自分たちが奈落の底へ落ちていくその刹那、残された最後の力で張成嶺(ジャン・チョンリン)を橋の対岸へと投げ飛ばします。自分たちの命よりも、成嶺の未来を選んだ二人の覚悟に、思わず息を呑んでしまいますよね…。

深い谷底へ落ちてしまった周子舒と溫客行。溫客行は重傷を負い、周子舒が必死に内力で治療を試みますが、そこに龍孝が操る薬人(やくじん)たちが襲いかかります。絶体絶命の状況で、背中を預け合って戦う二人の姿は、まさに知己そのもの。

一方、橋の上に取り残された葉白衣(イエ・バイイー)と成嶺も、龍淵閣の内部へと進みますが、ここでも新たな罠が!成嶺は床の仕掛けに落ち、地下宮殿で龍孝に捕らえられてしまいます。

薬人の群れをなんとか切り抜けた周子舒と溫客行は、不思議な空間にたどり着きます。そこには奇妙なからくり人形が。人形が示した地図を頼りに、葉白衣と合流した三人は、成嶺を救出すべく地下宮殿へ突入!

拷問台に縛り付けられ、まさに目を潰されそうになる成嶺。その危機一髪のタイミングで天井を突き破って現れる周子舒と溫客行!これぞまさしくヒーローの登場です。

龍孝を捕らえ、一行はついに龍淵閣の主である龍雀(ロン・チュエ)のもとへたどり着きます。しかし、そこで彼らが目にしたのは、想像を絶する光景でした。巨大な洞窟の中、鎖で宙吊りにされた白髪の老人…それが龍雀だったのです。

息子である龍孝の非道を葉白衣が責め立てると、龍雀は静かに衣をめくり上げます。そこに現れたのは、腰から先が断ち切られた無残な姿でした。武庫の秘密を手に入れるため、実の息子である龍孝に父親を監禁され、足を奪われていたのです。この衝撃の事実に、言葉もありません。

『山河令』第18話の感想

今回のエピソードは、物語の核心にぐっと迫る、息もつかせぬ展開でした。龍淵閣の巧妙かつ残忍なからくりは、単なる舞台装置ではなく、そこに住む人間の歪んだ心を映し出しているかのようです。特に心に残ったのは、やはり周子舒と溫客行の絆の深さ。自らの危険を顧みず、咄嗟の判断で張成嶺(ジャン・チョンリン)を救う場面は、二人の関係が単なる友人や師弟を超えた、魂の結びつきであることを改めて感じさせました。そして、最後に明かされた龍雀の悲劇。実の息子に裏切られ、自由と体を奪われた彼の姿は、この物語に流れる江湖の非情さと、人間の欲望の恐ろしさを象徴しているようでした。希望と絶望が複雑に絡み合い、物語に一層の深みを与えています。

つづく