張成嶺(ジャン・チョンリン) を保護する周子舒(ジョウ・ズーシュー)の前に、新たな追手として丐幇(かいほう)が現れる。多勢に無勢の中、持病の傷が痛み窮地に陥る周子舒。その彼らを助けたのは、またしても溫客行(ウェン・コーシン)だった。目的地である三白山荘を目指す道中、一行は毒蝎(どくかつ)の刺客による音を使った特殊な攻撃を受ける。周子舒と溫客行(ウェン・コーシン)は、言葉を交わさずとも連携し、この危機を乗り越える。そして、ついに三白山荘に到着するが、そこでは新たな事件が彼らを待ち受けていた。
「山河令」あらすじネタバレ4話
第3話で周子舒(ジョウ・ズーシュー)が張成嶺(ジャン・チョンリン)を助け出したけど、もちろん物語はそれだけじゃ終わらない。さあ、波乱万丈の第4話、早速いってみよう!
宿を出た周子舒(ジョウ・ズーシュー)と成嶺を、案の定、溫客行(ウェン・コーシン)が待ち構えていました。この男、どこまでついてくる気なんでしょうね(笑)。
しかし、和やかな雰囲気も束の間、今度は丐幇(かいほう)の一団が登場!張家の坊主を渡せと迫ってきます。彼らは沈慎(シェン・シェン)に頼まれたと主張しますが、どうにもうさん臭い。
周子舒(ジョウ・ズーシュー)は溫客行(ウェン・コーシン)に成嶺の保護を頼み、たった一人で丐幇の陣に突っ込んでいきます。その身のこなしはまさに流れる雲のよう!あっという間に陣を崩してしまう強さは、さすが天窗の元首領です。
ところが、多勢に無勢。さらに、体に埋め込まれた七竅三秋釘の傷が痛み、周子舒は突然吐血してしまいます…!いつもは余裕綽々な彼の、初めて見せる弱った姿。これは庇護欲をそそられちゃいますよね。
絶体絶命のピンチ!そこへ割って入ったのは、もちろん我らが溫客行(ウェン・コーシン)。しかし、彼の助け方はあまりにも冷酷で残忍でした。邪魔な丐幇たちを、まるで虫けらのように始末していく姿は、いつもの飄々とした彼とはまるで別人。鬼谷の谷主としての顔が垣間見えた瞬間でした。
命からがら逃げ出した周子舒と成嶺。一方、鬼谷サイドでは、急色鬼(きゅうしょくき)にしっかりシメられていました。どうやら鬼谷の悪鬼たちも、琉璃甲を狙って太湖の三白山荘に集結するようです。物語の舞台は、いよいよ太湖へ!
湖畔で野宿する周子舒と成嶺の前に、またしても豪華な船で溫客行と顧湘(グー・シアン)が現れます。周子舒が焼いた魚が絶望的にまずかったり、溫客行が周子舒の白衣剣の由来をしつこく問い詰めたりと、二人のコミカルなやり取りに思わず笑ってしまいます。
しかし、静寂は突如として破られます。森の奥から響いてくる不気味な琴の音。それは人の心をかき乱す、毒蝎(どくかつ)の刺客・魅曲(みきょく)秦松(チン・ソン)による攻撃でした!
成嶺が苦しみだしたその時、周子舒がすっと溫客行の簫(しょう)を手に取り、美しい音色を奏で始めます。琴の魔音と簫の清音、音と音が激しくぶつかり合う戦いは、雅やかでありながらも凄まじい緊張感!見事に刺客を撃退しました。
この一件で、自分の無力さを痛感した成嶺は、周子舒に弟子入りを懇願します。一度は冷たく突き放す周子舒ですが、彼の必死な姿に心を動かされ、護身術を教えることを承諾。ここに、新たな師弟関係が芽生えたのでした。
そしてその夜、溫客行はなんと一晩中、簫を吹き続けて二人の内功の回復を助けるのです…!自分の力を消耗してまで助けるなんて、これはもう、ただの興味本位じゃないですよね?
翌朝、一行はついに目的地である三白山荘に到着。成嶺を趙敬(ジャオ・ジン) に引き渡し、周子舒の役目もこれで終わりかと思いきや…今度は泰山派が桃紅婆(タオホンポー)に襲われピンチだという知らせが!物語はまだまだ休むことを許してくれません。
『山河令』第4話の感想
第4話は、周子舒と溫客行の関係が大きく動いた回でしたね。丐幇との戦いで周子舒が吐血した際、溫客行が見せたのは、ただの傍観者ではない、冷酷ながらも確実な手助けでした。彼の行動原理は謎に包まれていますが、周子舒への執着が単なる好奇心だけでないことが伺えます。また、毒蝎の刺客との音による攻防戦は、武侠ドラマならではの雅やかさと緊張感が見事に融合していました。周子舒が溫客行の簫を自然に手にとって戦うシーンは、二人の間に言葉を超えた信頼が芽生え始めているようで、印象的です。弱さを見せ始めた周子舒と、その周りを飛ぶ蝶のように舞いながらも、時折鋭い牙を剥く溫客行。この二人の危ういバランスから目が離せません。
つづく