琉璃甲を巡る争いが激化する中、物語の舞台は五湖盟の英雄大会が開かれる岳陽へ。周子舒(ジョウ・ズーシュー)は張成嶺(ジャン・チョンリン) を岳陽派へ送り届けるため、溫客行(ウェン・コーシン)と共に岳陽城に足を踏み入れる。そこで彼は、かつての組織天窗や、新たな暗殺組織毒蝎の不穏な動きを察知する。一方、鬼谷では喜喪鬼(きそうき)による残忍な儀式が執り行われ、江湖の緊張は一層高まっていく。そんな中、溫客行(ウェン・コーシン)の侍女である顧湘(グー・シアン)は、清風剣派の若荘主・曹蔚寧(ツァオ・ウェイニン) と運命的な出会いを果たす。様々な人々の思惑が交錯し、物語は新たな局面を迎える。
「山河令」あらすじネタバレ7話
第7話!物語の舞台はついに岳陽へ。各勢力の思惑が渦巻く中、我らが周子舒(ジョウ・ズーシュー)と溫客行(ウェン・コーシン)の関係にも、また新たなスパイスが加わりました。
地獄の祝言と、岳陽派の腹の内
物語は、なんともおぞましいシーンから幕を開けます。薄情簿主を名乗る鬼谷の喜喪鬼(きそうき)が、女性を弄んだ男・穆雲歌(ムー・ユングー)に罰を与えるべく、亡き恋人・莫燕婉(モー・イエンワン)の位牌と無理やり婚礼を挙げさせるんです。しかも、その余興として穆雲歌(ムー・ユングー)の友人10人を呼びつけ、生き残れるのは一人だけと殺し合いを強要する始末…。血の匂いに興奮する悪鬼たちと、恐怖に震える穆雲歌の姿は、鬼谷の恐ろしさを改めて見せつけました。
一方その頃、周子舒(ジョウ・ズーシュー)はすっかり本来の美しい顔に戻り、張成嶺(ジャン・チョンリン)を連れた沈慎(シェン・シェン)と趙敬(ジャオ・ジン) 一行を追って岳陽に到着。同じ宿に泊まるのですが、成嶺は目の前にいるのが師匠の周子舒だとは気づきません。夜、成嶺は沈慎(シェン・シェン)と趙敬(ジャオ・ジン) があいつは頼りない琉璃甲のありかを隠しているのではと自分を疑う会話を耳にしてしまい、ショックを受けます。大人の腹黒い一面を見てしまった成嶺が不憫でなりません…。
策士・溫客行(ウェン・コーシン)と、新たな出会い
岳陽派の総本山に着き、ひとまず成嶺の安全を確保した周子舒。しかし、門前で天窗の暗号を使う男を発見!すぐさま後を追って問い詰めますが、男は毒蝎の刺客で、周子舒に襲いかかります。もちろん、我らが周子舒はこれを一蹴。そこへタイミングよく(?)現れたのが溫客行です。
この溫客行、本当に食えない男でして(笑)。わざと琉璃甲を腰にぶら下げて街を練り歩き、さあ、俺を狙え!とばかりに騒動を煽るんです。案の定、盗賊の方不知(ファン・ブージー)にまんまと盗まれてしまいますが、これもすべて彼の計算通り。江湖の争いを焚きつけようという魂胆が見え見えですね。
そんな中、物語に新たな風を吹き込む出会いが!退屈していた顧湘(グー・シアン)が酒場で酔っ払いに絡まれていた歌姫を助けたところ、その義侠心に溢れる姿に清風剣派の若荘主・曹蔚寧(ツァオ・ウェイニン) が一目惚れ。二人はすぐに意気投合し、楽しげに語らいます。
酒場の主役は誰だ!?
情報収集のために同じ酒場を訪れた周子舒と溫客行。溫客行は、顧湘(グー・シアン)と曹蔚寧(ツァオ・ウェイニン) が仲良くしているのを見て、なぜか不機嫌モードに。すぐに二人の間に割って入り、曹蔚寧を追い払ってしまいます。主人の嫉妬でしょうか?(笑)
さらに、曹蔚寧が財布を盗まれて店員と揉めていると、溫客行が俺が払ってやろうと男気を見せますが、すかさず周子舒に金の無心。しかし、素顔の周子舒に見惚れた顧湘がなんて男前なの!と彼の顔を触って大はしゃぎ!これには溫客行も面白くないのか、皮肉を言いつつ、結局は周子舒のお金で一番高い酒と料理を注文するのでした。この一連のコミカルなやり取り、最高でしたね!
『山河令』第7話の感想
第7話は、物語の大きな転換点となるエピソードでした。鬼谷の残忍さを描くシリアスなパートから始まり、舞台が岳陽に移ると、琉璃甲を巡る各勢力の腹の探り合いが本格化します。周子舒が天窗や毒蝎の影を察知するサスペンスフルな展開に、思わず息をのみました。
その一方で、このエピソードの魅力は、人間関係の描写がより深まった点にあります。特に、素顔に戻った周子舒に対する溫客行の反応は興味深いものでした。彼の策士としての顔と、周子舒に見せる子供のような独占欲のギャップが、キャラクターの多面性を際立たせています。
さらに、顧湘と曹蔚寧というフレッシュなカップルの登場は、殺伐とした江湖の物語に爽やかな風を吹き込んでくれました。彼らの初々しいやり取りは、今後の展開における癒やしとなりそうです。深刻な陰謀と軽快な日常が巧みに織り交ぜられ、物語の世界観に一層引き込まれる回でした。
つづく