今回は、若様たちの人生を賭けた一大イベント科挙の結果が描かれる、まさに神回だったね!それぞれの家の思惑や、若者たちの恋心が交錯して、もう目が離せない展開だったよ。さっそく、第11話の詳しいあらすじとネタバレを見ていこう!

試験前の秘めたる想いと孤独な戦い

物語は、斉衡(せいこう)からの豪華な贈り物を前に、思案する明蘭(めいらん)の姿から始まる。いかにもお坊ちゃまらしい高価な品の数々に、明蘭はあからさまに突き返すわけにもいかず、彼の面子を保つために数点だけ受け取り、残りは侍従の不為(ふい)にそっと返すんだ。このあたりの気遣い、本当に聡明だよね。

でも、ただ返すだけじゃないのが我らが明蘭!こっそり枕の下から、自分が刺繍した元宝(げんぽう)模様の護膝(ひざあて)を取り出して、斉衡(せいこう)への贈り物に忍ばせるんだよ。あなたの合格を祈ってますっていう、言葉にならないメッセージが込められていて、もうキュンとしちゃうよね。

一方、顧廷燁(こていよう)は相変わらず不遇な状況だ。科挙へ向かう大切な日だというのに、継母の小秦氏(しょうしんし)に引き留められ、実の父である顧偃開(こえんかい)からはさっさと行け!と冷たく突き放される始末。かっとなった顧廷燁(こていよう)は、家族の誰にも見送られず、たった一人で家を飛び出していくんだ。彼の背中がなんとも寂しげで、応援したくなっちゃうよ。

そして、斉衡(せいこう)の元に届けられた明蘭からの護膝。侍従の不為が仕立て屋が間違えたのでは?なんて言うんだけど、斉衡は刺繍された元宝を見て、すぐにそれが明蘭からの贈り物だと気づくんだ。彼女の心にも私がいるって確信するシーンは、彼の純粋な恋心が伝わってきて、こっちまで嬉しくなっちゃったな。

それぞれの科挙試験と、待つ家族の祈り

試験当日。盛(せい)家は長柏(ちょうはく)と長楓(ちょうふう)を盛大に送り出す。そこへ現れたのが、ものすごい行列を引き連れた斉衡の一行!さすがは国公府、スケールが違うね。墨蘭(ぼくらん)と如蘭(じょらん)は熱い視線を送るけど、明蘭はそっと目を伏せる。この奥ゆかしさが、斉衡の心をさらに掴むんだろうね。

受験生たちが試験会場である貢院(こういん)に三日間も籠る間、家族は気が気じゃない。特に王若弗(おうじゃくふつ)様は、息子の長柏のために一日中仏様に祈りを捧げている。夫の盛纮(せいこう)にも一緒に祈るよう迫るんだけど、彼は体面を気にして断るんだ。でも、妻がいなくなった後、こっそり跪いて祈る姿には、父親の愛情が感じられて、ちょっとほっこりしたな。

その間、盛家の姉妹たちは相変わらず。老太太(ろうたいたい)に呼ばれても、墨蘭と如蘭はチクチクと嫌味の応酬。明蘭はただ見ているだけで、口を挟む隙もない。挙句の果てに、部屋を出てから如蘭が庶出のくせにと墨蘭を泣かせてしまう。この姉妹のバトルはいつまで続くのやら…。

運命の合格発表!天国と地獄

三日後、いよいよ放榜(ほうぼう)、つまり合格発表の日がやってくる。貢院の前はごった返す人だかり。王若弗(おうじゃくふつ)様は祈りすぎて足を捻挫しちゃうほど興奮してる。

結果は…なんと、盛家の長男・盛長柏(せいちょうはく) が見事合格! 妹の如蘭は自分のことのように大喜びで家に報告へ走る。盛家はお祭り騒ぎだね!

しかし、光があれば影もある。あれだけ期待されていた斉衡の名前は、合格者名簿のどこにもなかった。馬車で待っていた母の郡主(ぐんしゅ)は、その事実を知るとみるみる顔色を変え、激怒して帰ってしまう。斉衡の落胆ぶりは見ていて辛いものがあったよ。

そして、盛家のもう一人の受験生・盛長楓(せいちょうふう)も不合格。いつもは得意げな林噙霜(りんきんそう)と墨蘭の母娘は、恥ずかしさのあまり、こそこそと裏門から帰っていく。ざまあみろ、なんて思っちゃいけないけど、ちょっとスッとする展開だよね。

さらに、あの自信家だった顧廷燁(こていよう)もまさかの不合格。いつもは傲慢なくらいの彼が、がっくりと肩を落とす姿は衝撃的だった。

発表後の人間模様と、明蘭の次なる一手

合格者を出した盛家は大喜び。でも、大奥様は斉家と顧家の手前、あまり派手にお祝いして恥をかかせてはならないと釘を刺す。この老太太の深謀遠慮、さすがだよね。

落ち込む斉衡は、長柏へのお祝いを口実に明蘭に会いに来る。明蘭と如蘭に慰められて少し元気を取り戻すんだけど、その様子を見ていた郡主は盛家の娘と話しただけで喜んで!と内心イライラ。二人の恋路には、まだまだ大きな壁がありそうだ。

一方で、私たちの明蘭はただ恋に悩んでいるだけじゃない。母・衛恕意(えいじょい)の死の真相を探るため、林噙霜(りんきんそう)という男を、衛姨媽(えいいま)に尾行させるよう手配するんだ。以前、衛姨媽を揚州に帰すと見せかけて都の宿に残していたのは、このためだったんだね。恋愛の裏で、着々と復讐の準備を進める明蘭のしたたかさには、本当に感心させられるよ。

科挙の結果で、それぞれの家の力関係や立場が大きく変わった第11話。合格した長柏、落ちた斉衡と顧廷燁、そして自滅していく林噙霜(りんきんそう)親子。これから物語がどう動いていくのか、ますます目が離せないね!

『明蘭~才媛の春~』第11話の感想

今回のエピソードは、科挙という一つの出来事が、登場人物たちの運命をいかに大きく左右するかを鮮やかに描き出していました。合格した盛長柏(せいちょうはく) の一家が見せる喜びと、それに水を差すまいとする大奥様の配慮は、名家の処世術として非常に興味深かったです。一方で、エリートである斉衡や、実力に自信のあった顧廷燁が味わう挫折は、彼らの人間的な脆さや今後の成長の糧となる部分を感じさせ、物語に深みを与えています。特に、主人公の明蘭が、斉衡への淡い恋心を抱きながらも、その裏で母の仇である林噙霜を追い詰めるための策略を冷静に進めている点が印象的でした。彼女の聡明さと強かさが際立つ回であり、甘い恋愛ドラマだけではない、骨太な人間ドラマとしての魅力が凝縮されていたように思います。各キャラクターの感情の機微が丁寧に描かれており、見応えのあるエピソードでした。

つづく