当主・盛纮(せいこう)の留守中に起きた騒動で、正室・王若弗(おうじゃくふつ)と側室・林噙霜(りんきんそう)の金銭問題が明るみに出る。妻たちの醜い争いに失望した盛纮は、家計の管理を誰に任せるか頭を悩ませるが、盛家のトップである大奥様の強い推薦により、これまで才気を隠してきた六女・明蘭が当主代理に抜擢される。突然の大役に戸惑いながらも、明蘭は持ち前の聡明さで家の差配を始めるが、そんな彼女のもとへ、王若弗と林噙霜から腹心の侍女が送り込まれてくる。一方、大奥様は明蘭の将来を案じ、ある出会いを画策していた。

「明蘭~才媛の春~」あらすじネタバレ14話

さあ、14話は盛家の内情がひっくり返る、まさに神回でしたね!これまで爪を隠し、じっと耐え忍んできた我らが明蘭が、ついにその聡明さを発揮する時がやってきました。見ているこっちも待ってました!と拳を握りしめてしまいましたよ。

ドロ沼の内紛!当主代理は誰の手に?

前回、盛家の主・盛纮(せいこう)が不在の間に、正室の王若弗(おうじゃくふつ)と側室の林噙霜(りんきんそう)のバトルが勃発しました。王若弗(おうじゃくふつ)を追い出そうと画策しますが、結局はお互いの金銭的な不正(王若弗(おうじゃくふつ)は高利貸し、林噙霜(りんきんそう)を暴露しあう泥仕合に…。帰ってきた盛纮(せいこう)は、この有様に心底呆れ果ててしまいます。

この家の家計管理は、もうどちらにも任せられない!

頭を抱える盛纮(せいこう)に、救いの手を差し伸べたのが大奥様、つまりおばあ様です。彼女が白羽の矢を立てたのは、なんと盛明蘭(せいめいらん)!明蘭が日頃から家の支出を細かく帳面に記録していたことを見抜いていたんですね。おばあ様の力強い推薦と、明蘭自身の的確な言葉に、盛纮も納得せざるを得ず、明蘭が当主代理として家計を管理することが決定します。いやー、この展開は胸がすくようでした!

女たちの戦場!侍女たちの配置合戦

当主代理となった明蘭には、専用の屋敷まで与えられます。しかし、もちろん面白くないのが王若弗と林噙霜。そして、明蘭に嫉妬する姉の盛墨蘭(せいぼくらん) です。

さっそく、墨蘭は明蘭に嫌味を言いますが、今までの明蘭ではありません。ずっと愚かなふりをしているわけにはいかないと、見事に言い返してみせます。これには姉の如蘭(じょらん)も加勢し、墨蘭はぐうの音も出ません。

一方、二人の母たちは、明蘭を監視し、自分の息のかかった者を手元に置くため、それぞれ腹心の侍女を送り込んできます。王若弗は九児(きゅうじ)を、林噙霜は息子の長楓(せいちょうふう)を通じて可児(かじ)と媚児(びじ)を送り込みました。

しかし、これもすべて明蘭の計算通り。彼女はあえて侍女の席を空けておき、二人が駒を配置するのを待っていたのです。そして、両陣営の侍女が揃ったのを見計らい、大奥様が最強のカードを切ります。筆頭女使として、腹心の翠微(すいび)を送り込んだのです!

着任早々、反抗的な九児をビシッと戒尺で打ち据え、一瞬で場を掌握した翠微の手腕は見事の一言。鶏を殺して猿を脅すとはこのことですね。明蘭の深謀遠慮と、大奥様の盤石のサポート体制に、思わず唸ってしまいました。

新たな出会いの予感?穏やかなる医者・賀弘文

物語の最後には、新たな展開が。大奥様は仮病を使って長女の盛華蘭(せいからん)を呼び戻すと、そこに診察に来ていた大奥様の孫・賀弘文(がこうぶん)を明蘭に引き合わせます。

二人きりにされ、最初は気まずい空気が流れますが、賀弘文は明蘭が冷たいお酒を飲んでいるのを見て、優しく体を気遣います。その穏やかで誠実な人柄に、明蘭も思わず笑みがこぼれるのでした。これは、新しい恋の始まりなのでしょうか…?

『明蘭~才媛の春~』第14話の感想

今回のエピソードは、これまで虐げられてきた明蘭が、ついにその才能を開花させる重要な転換点でした。彼女がただ耐えるだけの少女ではなく、深く物事を考え、先を読む力を持った聡明な女性であることがはっきりと示されましたね。特に、王若弗と林噙霜の動きを読み切り、大奥様と連携して侍女たちの主導権を握る策略は見事でした。権力争いの駒として送り込まれた侍女たちを、さらに大きな駒で制圧する様は、見ていて非常に痛快です。

また、盛家の女性たちの生々しい権力闘争も、このドラマの大きな魅力だと改めて感じます。正室、側室、そしてその娘たちが、それぞれの立場とプライドをかけて火花を散らす様子は、非常に人間味にあふれていて引き込まれます。

そして最後に登場した賀弘文。彼の穏やかで優しい雰囲気は、これまで明蘭の周りにいた男性たちとはまた違う魅力があります。彼の存在が、これから明蘭の人生にどのような影響を与えていくのか、物語に新たな彩りが加わったようで、今後の展開から目が離せません。

つづく