嫁ぎ先で苦労する長女・華蘭の計らいで、明蘭たち盛家の姉妹は呉大娘子(ごだいじょうし)が主催する華やかな馬球会に参加することに。そこで明蘭は、大親友の余嫣然(よえんぜん)と思いがけず再会し喜びを分かち合う。しかし、試合の景品に嫣然の亡き母の形見が出されたことから、事態は一変。嫣然は形見を取り戻すため、意地悪な異母妹・嫣紅との試合に臨むが、気弱な彼女は追い詰められてしまう。親友の涙を見た明蘭は、ある大きな決断をする。
「明蘭~才媛の春~」あらすじネタバレ15話
嫁ぎ先での苦労と、華やかな馬球会への誘い
物語は、嫁ぎ先で苦労している長女・華蘭の話から始まります。なんと彼女、夫である袁家の財政の穴埋めに、自分の嫁入り道具を切り売りしていたというから驚きです。それを知った母の王若弗(おうじゃくふつ)は激怒!今すぐ乗り込んで文句を言ってやると息巻きますが、そこは大おばあ様がまあまあと制止。嫁いだ娘の立場を考えると、事を荒立てるのは得策じゃないってことなんでしょうね、さすがです。
そんな華蘭の提案で、呉大娘子(ごだいじょうし)が主催する馬球会に、明蘭たち姉妹も参加することになりました。もちろん、玉の輿を狙う墨蘭も一緒です。母の王若弗(おうじゃくふつ)はまた墨蘭が高い枝を狙いに行くわ…と渋い顔ですが、これも明蘭のため、そして大おばあ様を喜ばせるためだと華蘭に言われ、しぶしぶ承諾するのでした。
それぞれの思惑が交錯する馬球会場
さあ、やってきました馬球会!会場は華やかな雰囲気ですが、集まった人たちの腹の中は色々ありそうです。
- 盛長楓(せいちょうふう):ちゃっかり顧廷燁(こていよう)にすり寄ってご機嫌伺い。世渡り上手ですねぇ。
- 盛墨蘭(せいぼくらん) :お目当ての斉衡(せいこう)様がいないかキョロキョロ。彼の気を引こうと、得意の詩文の知識を披露して梁晗(りょうかん)という若様の関心を引くことに成功します。
- 盛明蘭(せいめいらん):そんな俗世のあれこれには興味なし!大親友の余嫣然(よえんぜん)を見つけて、駆け寄って抱き合って大喜び。二人の友情、本当に微笑ましいです。
- 斉衡(せいこう):もちろん、来ていました!彼の視線の先には、いつも明蘭が。実はこの馬球会、彼が明蘭に会うために呉大娘子(ごだいじょうし)に頼んで開いてもらったものだったんです!人混みの中、明蘭に近づいた斉衡は君が来なければ、2回でも3回でも開かせた。君に会えるまでなんて、とんでもない殺し文句を…!突然の告白に、明蘭は酔っ払ってるんじゃないかと戸惑うばかりです。
母の形見を賭けた、涙の試合
この日の馬球の試合、景品の一つに金のかんざしがありました。それを見た余嫣然は顔色を変えます。なんとそれは、彼女の亡き母の形見だったのです。どうしても取り返したいと願う嫣然ですが、対戦相手はなんと、意地悪な異母妹の余嫣紅(よえんこう)!
嫣紅は、嫣然が母の形見だと訴えても聞く耳を持たず、あんたみたいなのがいると余家の恥だわと嘲笑い、絶対に渡さないと宣言します。試合が始まると、気弱な嫣然は嫣紅の激しいプレーに全く歯が立ちません。なすすべなく泣き崩れる嫣然…。
ヒーロー&ヒロイン登場!明蘭、立つ!
親友の涙を見て、明蘭が黙っているわけがありません!私が代わる!と、なんと自ら馬に乗り、試合に出場!いつもはおとなしい明蘭が馬を操り、見事な一撃を決めた姿には、誰もがあっけにとられます。斉衡も、顧廷燁(こていよう)も、そして呉大娘子も面白い!と大注目。特に呉大娘子は、息子の梁晗にあの子を見なさい!と勧めるほど。でもその梁晗は、相変わらず墨蘭とおしゃべりに夢中なのでした。
明蘭の活躍で試合は一気に盛り上がりますが、ここで相手チームがとんでもない手を打ってきます。助っ人として名乗りを上げたのは、なんと都一の馬球の名手、顧廷燁!さすがにこれはマズい…と思いきや、顧廷燁は公平を期すために左手しか使わんとハンデを宣言。それでも、彼の腕前は圧倒的で、明蘭側の長楓は怖気づいて試合を降りてしまいます。
たった一人で強敵に立ち向かうことになった明蘭。絶体絶命のピンチ!その時です!私が助太刀しようと、白馬に乗った王子様…もとい、斉衡が颯爽と登場!親友のために立ち上がった明蘭と、その彼女を助けるために現れた斉衡。いやー、盛り上がってきました!
『明蘭~才媛の春~』第15話の感想
今回は、普段は目立たないように振る舞う明蘭の、秘められた情熱と才能が光る素晴らしい回でした。親友の嫣然が理不尽な仕打ちに涙するのを見て、ためらうことなく立ち上がる姿は、彼女の芯の強さを見事に表しています。馬上で躍動する明蘭の姿は、これまでの控えめな印象を覆す爽快感がありました。
また、斉衡の恋心が一気に加速したのも見どころです。ただ遠くから見つめるだけでなく、明蘭に会うために馬球会を企画し、ついに直接想いを告げる場面は、彼の純粋さと大胆さが伝わってきました。そして、物語の重要な局面で必ず現れる顧廷燁の存在感もさすがです。それぞれの恋模様と人間関係が複雑に絡み合い始め、物語に新たな深みと動きが出てきたと感じさせる、非常に見応えのあるエピソードでした。
つづく