家政を任された明蘭の屋敷で、侍女たちの問題が深刻化。見かねた大奥様・王若弗(おうじゃくふつ)が自ら乗り出し、厳しい処分を下します。一方、兄・盛長柏(せいちょうはく) の婚礼の祝宴が開かれ、明蘭が想いを寄せる斉衡(せいこう)も母・平寧郡主(へいねいぐんしゅ)と共に出席します。縁談への期待が高まる中、郡主から思いもよらない提案がなされ、盛家全体に衝撃が走ります。この出来事に深く傷ついた明蘭を案じた大奥様は、彼女を連れて故郷へ旅立つという大きな決断を下すのでした。

「明蘭~才媛の春~」あらすじネタバレ21話

いやはや、今回のエピソードは前半と後半で全く空気が違いましたね!明蘭が家政を任されてからというもの、林噙霜(りんきんそう) の差し金で送り込まれた侍女たちがやりたい放題。でも、さすがは我らが明蘭、ただやられているだけじゃありませんでした。

明蘭の逆襲と、大奥様の喝!

騒ぎを起こす侍女たちを、明蘭はあえて泳がせていたんです。彼女たちの悪行が目に余るようになったところで、ついに大奥様・王若弗(おうじゃくふつ)が見ていられない!とばかりに乗り込んできました。王若弗は、明蘭が甘いからだと一喝し、自ら侍女たちに厳しい罰を与えます。詩を詠んで仕事をしない可児は板打ちの刑、高価な調度品を壊した媚児は人買いに売られてしまいました。

この一部始終を見ていた大奥様は、すべてが明蘭の策略であることを見抜きます。明蘭は、兄・盛長柏(せいちょうはく) の将来に傷がつくことを利用してしまったと反省しますが、大奥様は意外にもよくやったと褒めるのです。誰もお前を一生守ってはくれぬ。自分の身は自分で守るのだという言葉は、これからの明蘭の人生を暗示しているようで、胸に響きましたね。

悲劇の祝宴、引き裂かれる二人

そして物語は、盛長柏の華やかな婚礼の宴へ。誰もが待ち望んでいた斉衡(せいこう)が、母である平寧郡主(へいねいぐんしゅ)と共に現れます。明蘭も、そして視聴者もついに縁談がまとまる!と胸を躍らせた、その瞬間でした。

しかし、平寧郡主の口から出たのは、あまりにも残酷な言葉。なんと、斉衡と盛家の三姉妹に兄妹の契りを結べと言うのです。これは事実上、盛家の娘は誰も嫁に迎えないという宣言。斉衡は愕然とし、王若弗は顔面蒼白、そして盛墨蘭も悔しさをにじませます。

一番つらいのは、もちろん明蘭。彼女は悲しみを押し殺し、気丈にも斉衡を兄上と呼び、拝礼します。斉衡は絶望の表情で、大切な数珠を明蘭の手に握らせるのでした。この瞬間、二人の淡い恋は、身分の壁によって無残にも断ち切られてしまったのです。

ショックで熱を出してしまった明蘭を、大奥様は心から心配し、平寧郡主への怒りを燃やします。そして、明蘭をこの辛い環境から一時的にでも解放するため、自分の故郷である宥陽へ一緒に旅立つことを決意するのでした。

新婚の盛長柏が、初日から嫁いびりをしようとする母・王若弗から妻・海朝雲(かいちょううん)を毅然と守る姿は、一筋の光でしたね。一方、盛墨蘭は斉衡の件で父・盛纮(せいこう)で盛纮が王若弗の部屋へ向かうという、盛家らしいドタバタも描かれました。

こうして、明蘭は失意の中、新たな旅へと出発するのでした。

『明蘭~才媛の春~』第21話の感想

今回のエピソードは、明蘭のしたたかな策略家としての一面と、恋に破れる純粋な少女としての一面が同時に描かれ、非常に見ごたえがありました。前半、侍女たちをわざと増長させて大奥様に処分させる手腕は、彼女がただ耐えるだけの娘ではないことを見せつけ、痛快ですらありました。しかし、後半の祝宴の場面では一転。平寧郡主の冷酷な仕打ちによって、斉衡との恋が絶望的になる展開は、本当に胸が締め付けられる思いでした。身分の違いという越えがたい壁に阻まれ、想い合っていても結ばれない二人の姿は、この時代の厳しさを物語っています。この深い悲しみを乗り越え、明蘭が故郷への旅で何を見つけ、どう成長していくのか。彼女の今後の人生から目が離せません。

つづく