祖母の実家がある宥陽を訪れた明蘭(みんらん)は、気の合う従姉の品蘭や、心優しい青年・賀弘文(がこうぶん)と出会い、穏やかな日々を過ごす。しかし、もう一人の従姉・淑蘭が、嫁ぎ先で夫とその母から酷い仕打ちを受けていることが発覚し、盛家に暗い影を落とす。時を同じくして、顧廷燁(こていよう)は軍に入隊するも、上官に疎まれ不遇な扱いを受けていた。そんな中、彼は持ち前の才覚で軍の危機を救う。やがて、淑蘭の夫が起こした騒動をきっかけに、盛家のおばあ様たちはついに立ち上がることを決意する。

「明蘭~才媛の春~」あらすじネタバレ23話

いや~、今回の『明蘭』23話、なかなかに胸クソ悪い…いや、見ごたえのある回でしたね!優しい気持ちで見始めたら、とんでもないクズ親子が登場して、思わずはぁ!?って声が出ちゃいましたよ。でも、こういうのがないとドラマは面白くないんですよね!

故郷・宥陽での再会と、とんでもない親子の登場

舞台は盛家の故郷・宥陽(ゆうよう)。おばあ様(大奥様)は、ご実家のお姉さまである大奥様と涙の再会を果たします。そこには、以前ちらっと出てきた賀家のおばあ様とその孫・賀弘文(がこうぶん)の姿も。穏やかで心優しい賀弘文、なんだかいい雰囲気ですよね~。

明蘭は、大奥様の孫娘で、活発で裏表のない少女・盛品蘭(せいひんらん)とすぐに意気投合!一緒に狩りに出かけたりして、久しぶりに年頃の女の子らしい笑顔を見せる明蘭に、こっちまで嬉しくなっちゃいます。

しかし、平和な時間は長くは続きません。中秋節の宴に、とんでもない客がやってくるんです。それは、品蘭のお姉さん・盛淑蘭(せいしゅくらん)の嫁ぎ先の姑・孫母!このおばさん、息子の孫志高(そんしこう)が科挙の秀才であることを鼻にかけ、やりたい放題。淑蘭が持ってきた莫大な嫁入り道具を湯水のように使い、夫は妾を囲い、挙句の果てにはその妾が妊娠中だというから、もう最悪!

それなのにこの姑、悪びれるどころか、明蘭を見るなりうちの甥の嫁にどうだ?なんて言い出す始末。品蘭が怒って言い返すのも当然です!淑蘭の不憫な状況に、盛家の誰もが心を痛めます。

一方その頃、顧廷燁(こていよう)は…

場面は変わって、我らが顧廷燁(こていよう)!彼は推薦状を手に軍に入隊するのですが、コネを嫌う将軍・謝秉德(しゃへいとく)に目をつけられ、死体を埋める雑用ばかりさせられるという冷遇っぷり。軍の規律も緩みきっていて、前途多難なスタートです。

しかし、顧廷燁(こていよう)はただ者じゃありません。ある夜、流賊の夜襲をいち早く察知!怠慢な将軍が動かないと見るや、独断で兵士たちに警戒を促し、見事な奇襲作戦で敵を撃退します。手柄はすべて無能な将軍にくれてやるという、なんとも彼らしいやり方で、その場を切り抜けました。不遇な状況でも腐らず、自分の才覚と信念で道を切り開く姿、やっぱりカッコいい!

長梧の結婚式で事件発生!

盛家の長男・盛長梧(せいちょうご)の結婚式当日。あのクズ夫・孫志高が酔って大暴れ!俺をないがしろにした!と騒ぎ立てるのです。すると、あの姑が駆け寄ってきて、なんと淑蘭の腕を強くつねり上げ、あんたがけしかけたんだろう!と罵倒!

大切な祝いの席でのこの無礼な振る舞いに、ついに盛家のおばあ様が立ち上がります。秀才のくせに、なんて横暴なんだ!と一喝!いや~、待ってました!

夜、おばあ様と大奥様は明蘭を呼び出し、これから荒波を経験させてあげると告げます。これは、淑蘭を救うための戦いが始まる合図!明蘭の知恵と度胸が、いよいよ本格的に試される時が来たようです。どうやってあのクズ親子をギャフンと言わせるのか、目が離せませんね!

『明蘭~才媛の春~』第23話の感想

今回のエピソードは、淑蘭の嫁ぎ先の問題が中心に描かれ、当時の女性がいかに弱い立場に置かれていたかを改めて痛感させられました。自分の非を認めず、妻の財産を食い潰しながら威張り散らす夫と、それを助長する姑の姿は、見ていて本当に腹が立ちましたね。しかし、この理不尽さこそが、物語の大きな転換点となります。これまで自分の身を守ることに徹してきた明蘭が、おばあ様たちと共に、愛する従姉を救うために表立って動き出す。その覚悟を決めるであろう瞬間が示唆され、彼女の新たな成長を予感させました。一方で、不遇な環境でも輝きを失わない顧廷燁のパートは、彼の人間的な大きさと非凡な軍才が際立つ対比として描かれており、物語に深みと爽快感を与えていました。

つづく