顧廷燁(こていよう)からの突然の求婚に、盛明蘭(みんらん)は戸惑いを隠せない。彼の真意を問いただすと、全ては最初から自分を妻に迎えるための壮大な計画だったと明かされる。そのあまりに強引なやり方に明蘭は反発するが、彼の策略はそれだけでは終わらない。一方、明蘭との未来を断たれた斉衡(せいこう)は失意の底に。様々な人々の思惑が渦巻く中、明蘭の心を掴むため、顧廷燁(こていよう)は宮中をも巻き込んだ最後の一手を打つ。
「明蘭~才媛の春~」あらすじネタバレ40話
いやあ、前回のラストは本当にびっくりしましたよね!顧廷燁(こていよう)が求婚したのは、まさかの明蘭(めいらん)!一体どういうことなの!?と混乱した方も多いのではないでしょうか。今回の第40話では、その衝撃的な求婚の裏に隠された、顧廷燁(こていよう)の壮大すぎる計画の全貌がついに明らかになります。彼の策略に翻弄されながらも、自らの道を切り開こうとする明蘭の姿から目が離せません!
顧廷燁(こていよう)の壮大な告白狙いは最初から君だった
顧廷燁と二人きりになった明蘭。気まずい雰囲気の中、ついに顧廷燁が重い口を開きます。なんと、彼の狙いは最初から盛家の六女、つまり明蘭ただ一人だったと言うのです!
かつて川で明蘭を救ったあの日、彼女からもらった忠告がきっかけで、彼女を妻にすると心に決めていたと告白。明蘭がじゃあ、なぜ遠回りな真似を?と問い詰めると、顧廷燁は当時の自分の評判の悪さや、何よりも明蘭を大切に思う盛家の祖母の性格を考えれば、直接の求婚はまず成功しないと読んでいたと語ります。
さらに驚くべきことに、明蘭と賀(が)家の縁談が壊れるきっかけとなった曹(そう)家の従妹が現れたのも、すべては顧廷燁が裏で手を回していた結果だったのです。全てが彼の手のひらの上だったと知り、明蘭は怒りを隠せません。私は一体なんなの?網にかかった魚?それとも罠にはまった猪?と彼をならず者!と罵ってその場を去ります。しかし、そんな怒れる彼女の後ろ姿を見つめる顧廷燁の口元には、なぜか満足げな笑みが浮かんでいるのでした。
失意の斉衡(せいこう)、痛恨の涙
明蘭と顧廷燁の婚約の知らせは、斉衡(せいこう)の元にも届きます。衝撃のあまり茶杯を叩きつけた彼は、すぐさま顧廷燁のもとへ駆けつけ、なぜ明蘭を娶るんだ!私がずっと彼女を想っていたことを知っていたはずだ!と激しく詰め寄ります。
しかし、顧廷燁は冷静に先に彼女を諦めたのは君だ。君が彼女を守れないから、私が守ると決めたんだと一蹴。過去の自分の弱さを突きつけられ、斉衡(せいこう)は言葉を失います。諦めきれない彼は盛家を訪ねますが、侍女の小桃(しょうとう)に今更どの面下げて来たのですか!あなたが中途半端に期待させるから、お嬢様がどれだけ辛い思いをしたと思っているんですか!と一喝され、門前払いされてしまうのでした。扉の向こうでその言葉を聞いていた明蘭は、決して後ろは振り返らないと、改めて心に誓うのでした。
腹の探り合い!顧家の不穏な空気
一方、顧廷燁は実家である顧家に戻り、継母の小秦氏(しょうしんし)に皇帝の命で結婚が決まったことを報告します。小秦氏(しょうしんし)は満面の笑みで祝福しますが、その腹の内は穏やかではありません。兄の顧廷煜(こていよく)もあからさまに不機嫌な顔をしています。
顧廷燁はそんな彼らの本心を見透かした上で、結婚のために屋敷を修繕すると宣言し、二人をさらに苛立たせます。小秦氏(しょうしんし)は、顧廷燁が爵位を奪うつもりではないかと疑心暗鬼になりますが、病弱な顧廷煜は冷静でした。本当に爵位を狙っているのは、自分の死を願い、息子の顧廷煒(こていい)に爵位を継がせようと画策する小秦氏の方だと見抜いていたのです。顧廷燁と明蘭の結婚は、この複雑な顧家の権力争いに、さらなる波乱を巻き起こしそうです。
明蘭の葛藤と祖母の愛
祖母の前で、明蘭は顧廷燁への不満をぶちまけます。しかしその一方で、彼が何度も自分を救ってくれたこと、そして自分の名誉のためにそれを誰にも言わずにいてくれたことへの感謝も感じていました。彼の計画を知った時は少し得意な気持ちにすらなった、でも考えれば考えるほど腹が立ち、嫁ぐことへの不安が募る…そんな複雑な胸中を正直に打ち明けます。
そんな孫娘の姿に、祖母は安心おし。お前が心から望まないのであれば、たとえ皇帝陛下の命令であろうと、このおばあちゃんは決してあんたを嫁にはやらないよと力強く断言するのでした。この言葉は、不安に揺れる明蘭にとって、何よりの心の支えとなったことでしょう。
最終手段!皇后を巻き込んだ公開プロポーズ
明蘭の心がまだ揺れていると知った顧廷燁は、最後の一手を打ちます。なんと、皇后に頼み込んで、都中の貴婦人を招いた盛大な馬球会を開催してもらったのです!
姉の華蘭(からん)に連れられて会場にやってきた明蘭。顧廷燁の姿を見て逃げ出そうとしますが、時すでに遅し。顧廷燁は皇后の御前へ進み出ると、未来の妻に贈る褒美として、何か賜りとうございますと願い出ます。すると皇后は、自分が皇后になった時に身に着けていたという、この上なく貴重な簪(かんざし)を取り出し、この試合に勝てば、これをそなたに授けましょうと約束するのでした。
大観衆が見守る中、そして何より明蘭の目の前で、顧廷燁は愛の証を勝ち取るための試合に臨みます。果たして彼の想いは、明蘭の固く閉ざされた心に届くのでしょうか。
『明蘭~才媛の春~』第40話の感想
今回のエピソードは、顧廷燁という人物の底知れなさが際立つ回でした。彼の策略はあまりに大胆で強引ですが、その根底には、ただひたすらに明蘭を想い、彼女を誰よりも幸せにしたいという一途で純粋な願いがあることが伝わってきます。一方で、過去の選択を後悔し、打ちひしがれる斉衡の姿は非常に切なく、対照的に描かれていました。そして、どんな時でも明蘭の絶対的な味方であり続けるお祖母様の存在には、胸が熱くなりました。彼女のお前が嫌なら嫁がせないという言葉は、この物語の核となる愛情の深さを示しています。それぞれのキャラクターの感情が丁寧に描かれ、物語に一層の深みを与えてくれた、非常に見応えのある内容でした。
つづく