顧廷燁(こていよう)は、ついに盛明蘭(みんらん)へ真っ直ぐな想いを告げます。これまで自分の能力を隠し、耐え忍んできた彼女のすべてを理解した上での力強い言葉は、明蘭の心を深く揺さぶります。彼の求婚を受け入れた明蘭のため、盛家では盛大な婚礼の準備が始まりました。祖母は愛する孫娘の幸せを願い、多くの財産を持たせようとします。そして迎えた婚礼当日。家族との感動的な別れを経て、明蘭は顧廷燁のもとへと嫁いでいきます。
「明蘭~才媛の春~」あらすじネタバレ41話
これまで数々の策略を巡らせてきた顧廷燁(こていよう)に真正面から想いを伝えます。長年の苦労が報われる、感動のプロポーズと華燭の典、第41話の幕開けです!
顧廷燁(こていよう)、魂のプロポーズ!
馬球大会の場を借りて、二人きりになった顧廷燁(こていよう)と明蘭。顧廷燁は、もしこの想いが受け入れられないのなら、もう二度と彼女を追いかけることはないと覚悟を決め、胸の内をすべて語り始めます。
結婚したらすぐに屋敷を出て二人で暮らそう。もうお前を我慢させたり、悔しい思いをさせたりはしない。お前がずっと耐え忍び、優秀でありながらも常に一歩引いてきたことを、俺は知っている。賢くすべてを見通せるからこそ、愚かなふりをしてきたのだろう。そんな風に一生を過ごしてほしくないんだ
そして、彼は力強く言い放ちます。
これからは、俺が男たちの間で一番になれば、お前は女たちの間で一番になる。ずっとお前を想っていた。妻として迎え、家のすべてを任せ、子をなし、生涯を添い遂げたい
一言一句に力がこもった、揺るぎない愛の告白。これには、さすがの明蘭も心を射抜かれ、深く感動します。彼女が返事をする代わりに、梁晗(りょうかん)が試合に誘う声が聞こえると、明蘭は顧廷燁と共に馬球の場に戻ることを選びました。それが、彼女の答えでした。晴れやかな笑顔の顧廷燁と、はにかみながらも嬉しそうな明蘭。二人の幸せな時間の始まりです。
盛家の娘たち、それぞれの道
一方、姉の如蘭(じょらん)は、恋人・文炎敬(ぶんえんけい)との結婚を前に少しナーバスになっていました。先日、挨拶に来た文炎敬の母親の気位の高さに、母の王若弗(おうじゃくふつ)が激怒したばかり。嫁いでから姑にいじめられないか、墨蘭(ぼくらん)より惨めな暮らしにならないかと不安がる如蘭を、明蘭は優しく励まします。姉妹の絆が感じられる、微笑ましい一幕です。
盛大な結納と祖母の愛
顧廷燁から盛家に贈られた結納品は、なんと屋敷の庭を埋め尽くすほど!その量に、大奥様も彼の本気と周到な準備を感じ取ります。祖母は、可愛い明蘭が嫁ぎ先で苦労しないようにと、自身の持つ田畑や屋敷など、多くの財産を持たせることにしました。
しかし、顧家の複雑な人間関係を顧廷燁から聞かされた明蘭は、自分にその大役が務まるのかと不安になります。そんな孫娘に、大奥様はお前が嫁ぐのは、天にも地にも立てる立派な殿方だよ。これからの幸せな日々は長いのだからと力強く励ますのでした。嫁入り前夜、祖母と孫は別れを惜しみ、涙ながらに語り合います。
いざ、華燭の典へ!
婚礼当日。花婿衣装に身を包んだ顧廷燁が、盛大な行列を率いて盛家へ向かいます。その頃、明蘭は祠堂で先祖に報告し、未来への希望に胸を膨らませていました。
しかし、すんなりとはいきません!盛家の門前では、三人の婿たちが詩を詠め!と顧廷燁の行く手を阻みます。なんとか詩を詠んで中に入ろうとすると、なんと兄の長柏(せいちょうはく)があっさりと門を開けてしまいました。小桃(しょうとう)がお兄様は何も阻止しませんでしたねと不思議がると、長柏は数日前に顧廷燁から良い絵をもらったからなとニヤリ。まさかの買収です!
盛纮(せいこう)に夫婦の茶を捧げ、祝福を受けた二人。いよいよ出発の時、大奥様は明蘭の手を握り、涙が止まりません。その姿に、父の盛纮(せいこう)までもが涙ぐみます。
豪華な花嫁の輿に揺られながら、明蘭の目からも涙がこぼれ落ちました。しかし、侍女の丹橘(たんきつ)から手巾を受け取ると、涙のあとには晴れやかな笑顔が。鳳凰の冠とかすみが頬を赤く染め、今日という日に結ばれた二人は、白髪になるまで添い遂げることを誓うのでした。
『明蘭~才媛の春~』第41話の感想
これまでの明蘭の忍耐と知恵が、最高の形で報われた回でした。顧廷燁のプロポーズは、ただ甘い言葉を並べるのではなく、これからは俺がお前を守り、お前を誰よりも高い地位につけるという彼の覚悟と、明蘭の本質への深い理解が示されていて胸が熱くなりました。彼の言葉は、ずっと自分を抑えて生きてきた明蘭にとって、何よりの救いだったに違いありません。
また、盛大な婚礼の華やかさと、愛情深く育ててくれた祖母との涙の別れの対比が、感動を一層深いものにしていました。特に、いつもは厳格な盛纮(せいこう)がもらい泣きする場面には、彼の父親としての一面が垣間見え、心に残ります。多くの苦難を乗り越えた明蘭が、ついに掴んだ幸せ。彼女の涙と、その後の決意に満ちた笑顔は、今後の波乱に満ちた顧家での生活を乗り越えていく力強さを感じさせました。
つづく