顧廷燁(こていよう)と結婚し、寧遠侯爵家の女主人となった明蘭(みんらん)。しかし新婚初日から、継母の小秦氏(しょうしんし)や叔母たちから、かつて顧廷燁の侍女だった女性を側女として迎えるよう、執拗に迫られます。明蘭は持ち前の知恵でこの窮地を切り抜けようとしますが、彼女を取り巻く環境は決して甘くはありません。夫・顧廷燁は、そんな明蘭を守るためにある大きな決断を下します。さらに、実家への里帰りでは、新たな厄介な親戚が待ち受けていて…。
「明蘭~才媛の春~」あらすじネタバレ43話
顧廷燁(こていよう)との結婚で、ようやく幸せな日々が始まるかと思いきや、そうは問屋が卸しません!第43話は、新婚初日から明蘭(めいらん)に襲いかかる、強烈な嫁いびりの嵐で幕を開けます。しかし、そこは我らが明蘭。持ち前の知恵と度胸で、見事にこの苦難を乗り越えていく姿は痛快そのものです。
新婚初日の試練!側女を押し付ける叔母たち
幸せな朝、顧廷燁(こていよう)が楽しそうに明蘭の化粧を手伝う微笑ましい場面から一転、朝の挨拶に向かった明蘭を待ち受けていたのは、継母である小秦氏(しょうしんし)と、四叔母(よんしゅくぼ)、五叔母(ごしゅくぼ)による嫁いびりの第一ラウンドでした。
彼女たちが用意したのは、かつて顧廷燁(こていよう)の侍女だったという紅綃(こうしょう)という女性。ご主人様が屋敷を空けている間も、健気に待ち続け、再嫁も拒んだ貞淑な女と三人がかりで可哀想な身の上を語り、暗に側女として引き取るよう明蘭に迫ります。
しかし、明蘭は夫に妾を迎える気がない以上、私が勝手に決めることはできませんと毅然として拒否。怒り出す叔母たちに対し、明蘭はなんと私が至らないばかりに皆様をお怒らせしてしまいました。家祠(かじ)にて罰を受けますと自ら申し出ます。新妻が嫁入り初日に家祠で跪くなど、家の恥。これには、裏で糸を引いていた小秦氏(しょうしんし)も表立って文句が言えず、まんまと明蘭の策にはまるのでした。
顧廷燁の決断と、紅綃の真相
部屋に戻り、夫に事の次第を話す明蘭。顧廷燁は、すべてお見通しでした。実は紅綃は、かつて四叔父が無理やり手込めにし、その罪を女遊びの激しかった若い頃の顧廷燁になすりつけた、というのが真相だったのです。
この一件で、顧家の根深い問題と、明蘭を矢面に立たせてしまったことを痛感した顧廷燁は、大きな決断をします。それは、小秦氏(しょうしんし)たちが牛耳るこの屋敷を出て、皇帝から賜った新しい屋敷に移り住むこと。叔父たちの猛反対や小秦氏の妨害も、新妻を初日から家祠送りにするような家から出て何が悪いと一蹴。見事、分家を認めさせ、明蘭と共に新しい生活の拠点へと移るのでした。
里帰りで待ち受ける新たな敵
ようやく落ち着いたのも束の間、今度は盛家への里帰りの日がやってきます。如蘭(じょらん)とは喜びの再会を果たしますが、墨蘭(ぼくらん)からは相変わらず嫌味のオンパレード。さらに、そこには王若弗(おうじゃくふつ)の姉である、康姨母(こうおば)という新たな厄介者の姿が。
康姨母は、明蘭が高嫁ぎしたことを妬み、食事の席で無礼を働かせようと画策します。しかし、明蘭は先手を打って母・王若弗(おうじゃくふつ)に酌をし、康姨母が親不孝を理由に口出しできないように封じます。その後も、巧みな話術で康姨母の攻撃をかわし続け、その場を切り抜けました。
祖母との再会では、いつまでも夫に頼るのではなく、女主人として家を切り盛りしていく心構えを説かれます。しかし、帰り際には父・盛纮(せいこう)から里帰りが派手すぎると叱責されてしまうのでした。顧廷燁の大きな愛に守られながらも、明蘭が自らの力で未来を切り開いていかなければならないことを改めて感じさせるエピソードとなりました。
『明蘭~才媛の春~』第43話の感想
新婚生活の甘い雰囲気から一転、息つく暇もなく降りかかる嫁いびりの応酬には、見ているこちらも気が抜けませんでした。しかし、それを力ではなく知恵で切り返し、相手の土俵に上がらずに勝利する明蘭の姿は、実に鮮やかで見事です。特に、自ら家祠へ向かうことで、悪意ある者たちの口を封じ、継母である小秦氏の体面を潰す一手は、彼女の賢さが光る名場面でした。
また、絶対的な味方である顧廷燁の存在が、この物語に大きな安心感を与えています。彼が過去の汚名をそそぎ、明蘭を守るために分家という大きな決断を下す場面は、二人の絆の強さを感じさせます。小秦氏に加え、康姨母という新たな敵も登場し、明蘭の闘いがまだまだ続くことを予感させ、今後の展開から目が離せません。
つづく